子ども見守りGPSは本来、子どもの安全確保を目的とした非常に便利なツールですが、その機能を悪用してストーカー行為を行う事例が報告されています。
これは、テクノロジーの進歩の裏側にある深刻な問題の一つです。
本記事では、GPSが悪用されるストーカー行為について、その脅威や探偵による見解をお伝えします。
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衛星利用測位システム(GPS)機器が、ストーカーに使われる例が後を絶たない。法改正により無断で取り付ける行為などは禁止されたが、関連相談は近年右肩上がりで、2024年には500件を超えた。子どもに持たせる見守り用が使われた事件もあり、警察当局は手軽に購入できる機器が悪用される事態に危機感を募らせている。
「(女性の)自転車にGPSを付けた」。ストーカーしていた20代女性をマンション階段から突き落としたとして、大阪府警に5月に逮捕された40代男はこう供述した。
捜査関係者によると、男は3月中旬ごろ、自転車に子ども見守り用のGPSを設置。女性は男が逮捕されるまで、約1カ月以上もの間気付かなかった。
機器はスマートフォンのアプリと連動させた上で、子どもに持たせると、居場所が確認できる。特定の場所をアプリで指定し、機器が近づくと連動していたスマホに通知が届く機能もある。
府警に逮捕された男はこの仕組みを利用。女性の自宅を指定し、女性の自転車が近づいた際に男のスマホで通知を受け取っていた。
引用元:共同通信|GPSストーカー、後絶たず 相談500件超、購入手軽(2025年06月20日)
子ども見守りGPSは非常に小型で、5cmほどの手のひらサイズのものもあります。
バッテリーは二か月間もつものも。
子ども見守りGPSの主な機能としては、以下の通りです。
子どもの現在地をリアルタイムで確認
過去の移動経路や、滞在場所を確認
自宅や学校など、特定の場所に到着・出発した際に通知を受け取れる
歩数や移動距離などの活動記録を確認
子ども見守りGPSは、小型で見つかりにくい場所に設置されることが多いため、被害者が追跡されていることに気づきにくいです。
本章では子ども見守りGPSがもたらす脅威について、解説していきます。
前述したとおり、子ども見守りGPSは非常に小型で、見つけにくいです。
そのため、GPSの存在に気づいたときには、仕掛けられてから一か月や二か月経っており、すでに家も行動範囲もなにもかも知られている可能性があります。
現に、子ども見守りGPSを悪用し、女性に暴行を加えた事件も起こっています。
GPSの存在に気づいてからでは遅いのです。
誰かにつけられている気がする、視線を感じる、といったことに勘付いても、GPSが見つからないことには、ストーカーからは解放されません。
どれだけ遠くに逃げても、誰にも知らせずに移動しても、GPSが居場所を伝えてしまいます。
どこにいても監視されているという恐怖は、次第に精神を蝕んでいきます。
行動は制限され、自由に動くことさえままならなくなるのです。
もしかしたら近しい人間による犯行かもしれない、一歩外に出れば危害をくわえられるのではないか、そんな最悪な想像があなたを着実に苦しめていきます。
まだ被害は及んでいないからと、楽観視するのは大変危険です。
相手はあなたに接触する機会を狙っているかもしれません。
子ども見守りGPSの悪用は、元パートナーというケースが多いです。
元パートナーが逆恨みをしてGPSを忍ばせたり、元配偶者が子どもに無断でGPSを取り付けたりするというパターンも。
非常に小型でわかりづらいという特性を悪用して、あなたの位置・行動をリアルタイムで把握します。
これらの情報は、待ち伏せや物理的接近の計画に利用される可能性があります。
ただし、GPS端末が無断で取り付けられた場合は、プライバシー侵害として訴えることができるため、ストーカー行為に気づいたときほど冷静に対処することが求められます。
異変に気づいたら、早めに対策を講じる事が必要です。
探偵であればあなたの身の安全を守りながら、ストーカーの正体やその足取りを追うことができます。
何かあってからでは取り返しがつきません。
少しでもおかしいと思ったそのときに、ご相談ください。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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