金銭の取り立てではなく、SNSや電話、人間関係を使って精神的に追い詰める“追い込み業者”が問題に。
証拠の集め方と対策を解説します。
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「精神的追い込み業者」とは、直接暴力や金銭要求を行うのではなく、SNSや人間関係、無言電話や風評などを通じて、対象者の心を追い詰める行為を請け負う者を指します。
かつては取り立て屋や暴力団が使っていた威圧・恐喝の代わりに、現在は「言葉」「圧」「無言」など、証拠が残りにくい手法で精神的に追い詰めるケースが増えています。
見た目は穏やかでも、受ける側にとっては深刻なダメージになるため、早期の気付きと証拠収集が重要です。
ひと昔前の「取り立て」は、闇金や暴力団が大声で脅したり、押しかけたりする威圧的・違法な行為が中心でした。
これに対し、近年増えている「精神的追い込み業者」は、表に出にくい“合法ギリギリ”の方法で相手を追い詰めるのが特徴です。
従来型の取り立ては、暴力や威嚇など、明らかに刑法違反に該当する行為が多く、警察も対応しやすいものでした。
実力行使が伴うため、証拠が残りやすいという側面もあります。
一方で精神的追い込み業者は、物理的接触や直接的脅迫を避け、心理的圧力で相手をコントロールします。
警察が介入しづらく、証拠も残りにくいことから、被害が深刻化しやすいのです。
精神的な追い込みは、段階的にエスカレートするのが特徴です。
初期は物理的な嫌がらせで不安を煽り、中盤から精神状態を揺さぶり、終盤には被害者の思考や行動を奪うような圧力へと移行します。
特徴的なのは、いずれも証拠が残りにくく、第三者にはわかりにくい点です。
初期段階では、ポストを壊す、車に傷をつける、自宅の鍵穴にアロンアルファーを流し込むなど、目に見えるが証拠が乏しい物理的嫌がらせが行われます。
被害者に「何かおかしい」と思わせ、精神的不安を植え付ける狙いがあります。
中盤にかけては、SNSでの匿名アカウントによる誹謗中傷や匂わせ投稿が増えてきます。
本人しか気づかない表現で執拗に投稿を続け、周囲に相談しづらい状況をつくり、孤立を促します。
さらに、地域や職場で「悪いうわさ」を意図的に流したり、「誰かに見られている」ような状況を演出することで、被害者の行動や交友関係を狭め、心の逃げ場をなくします。
これらの嫌がらせは、一つひとつは軽微でありながら、蓄積されることで被害者の心をじわじわと壊していきます。
また、証拠が残りにくいため、警察に相談しても「事件性が薄い」とされがちです。だからこそ、早期の記録・証拠化が重要になります。
精神的追い込みによる嫌がらせは、気づいた時点ですぐに対処することが大切です。
被害が小さいうちに記録を残し、冷静に対応することで、心身への負担や二次被害を最小限に抑えることができます。
「もしかして嫌がらせかも?」と感じたら、証拠を残す準備を始めましょう。
以下のような行動が効果的です。
警察や弁護士に相談する際にも、これらの記録が“被害の証明”として重要な材料になります。
精神的な追い込みは、一部の人だけに起こる特殊な嫌がらせではありません。
むしろ、身近なトラブルがきっかけで突然始まるケースが多く、「まさか自分が…」と感じる人こそ標的にされやすいのです。
精神的追い込みは、金銭トラブルや恋愛感情、家庭内の不和、相続争い、近隣トラブル、そして復讐心など個人的な感情をきっかけにエスカレートするケースが多く見られます。
加害者は「自分の正義」として行動していることもあり、法に触れずに精神的に追い詰めることを計算して行う傾向があります。
「自分はトラブルもないし、巻き込まれるはずがない」――そう考える人ほど、初期のサインを見逃しやすく、対処が遅れてしまいます。
不自然な電話やSNS投稿、周囲の態度の変化など、小さな違和感を感じたときが行動のタイミングです。
被害を受けているかどうかの確認だけでも、まずは専門家に相談することが重要です。
精神的追い込みは、目に見えない圧力で被害者の生活や心を蝕む“情報戦”です。
法に触れにくい手口だからこそ、早期の証拠収集と専門家による裏付けが解決への鍵となります。
少しでも「おかしい」「怖い」「不安」と感じたら、それはすでに第一のサイン。
自分ひとりで悩まず、事実確認や状況整理のためだけでも構いません。お気軽にご相談ください。
ファミリー調査事務所では、聞き込み・張り込み・SNS分析などを駆使した調査と、証拠報告書の作成まで対応可能。
LINE・メール・電話から、24時間いつでも受付しています。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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