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公開日: 2025/05/13
探偵コラム
 公開日: 2025/05/13

パスワード17億件が盗まれ販売中…パスワード使い回しリスクを探偵目線で解説

この記事の読了目安時間は約 1 分です。


Webサービスにおいて、同じIDやパスワードを使い回す人が多いですが、それはセキュリティ的にリスクの高い行為です。

その際に流出したパスワードを別のWebサービスでも使ってしまっていた場合、ハッキングをせずとも自分名義での不正利用を許してしまうこともありえます。

流出したパスワードはダークウェブ上で売買されており、専門機関の調査では実に17億件ものパスワードが公開されているといわれています。

パスワードの流出被害を受けないための対策には、どのようなことが必要になるのでしょうか。

この記事では、パスワード使い回しによって生じる被害のリスクとその対策を探偵目線で解説します。

当該ニュースの概要

もし自分のパスワードが安全だと考えているなら、それは間違いである可能性が高い。残念ながら、取り巻く状況は安心できるものではない。パスワードの管理や再利用、作成方法を本気で考えているごく一部の人を除けば、ハッカー側がすでに優位に立っているのが現実だ。新たな分析によって、インフォスティーラーマルウェア(情報窃盗型マルウェア)が17億件もの侵害パスワードをダークウェブ上の犯罪フォーラムに公開している事実が明らかになった。

引用元:Z世代の72%によるパスワード使い回しも原因、17億件が盗まれ販売中(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース

パスワードの使い回しで受ける被害一覧

同じパスワードをさまざまな場所で共通で使うことは、いちいちパスワードを覚えなくてもいい点で利便性はありますが、パスワードの流出が発生した際にさまざまな被害を受けてしまう可能性が格段に上がってしまいます。

具体的にどのような被害を受けてしまうのか、そのリスクを認識しておきましょう。

アカウントの乗っ取り

パスワードを取得して各種Webサービスのアカウントに侵入できてしまえば、そのサービスを自由に使用することができてしまいます。

SNSやメールサービスなど他人と交流するサービスでは自分の預かり知らないところで勝手にメッセージを送られてしまい、内容によっては知人との信頼関係にも傷がついてしまうでしょう。

また、一つのWebサービスで作成した複数のアカウントすべてで同じパスワードを利用していると、すべてのアカウントが乗っ取り被害にあってしまうため、その被害は甚大なものとなります。

例え個人情報の流出が起きたとしても、その被害を最小限に食い止めるためにはパスワードの使い回しをせずにそれぞれのサービスやアカウントごとに別々のパスワードを用意することが重要です。

プライバシーの侵害

SNSを利用する人の中には、限られた人にだけ投稿を見せたい人や誰にも知られたくない内容を投稿している人もいるでしょう。

しかし、他のアカウントと同じパスワードを設定してしまっていると不正なアクセスによって秘めていた投稿の内容を他人に知られてしまう可能性が考えられます。

その投稿内容が個人のプライバシーに大きく関わる内容であった場合、プライバシーの侵害となってしまい精神的に大きなダメージを受けてしまうでしょう。

インターネットにおいては一度広がってしまった情報を消し去ることは非常に難しく、もし誰かが悪評につながる情報を一度でも保有してしまえばすぐに拡散されてしまうリスクが残り続けてしまいます。

このような事態を避けるためにも、知られたくない情報があるサービスのパスワードほど厳重なものにするべきです。

金銭面での損害

銀行口座や株式取引などお金が関わるサービスへの不正なアクセスを許してしまえば、財産を不正に利用されてしまう可能性も十分に考えられます。

近年はネットバンキングも普及してきており、どこにいても口座情報を確認できたり口座からの送金が行なえたりと便利になってきている状況です。

しかしその反面、口座の情報にアクセスできる窓口が増えたことで金銭を狙った犯罪被害を受ける可能性をも増やしてしまう側面があります。

特にネットバンキングは窓口自体は誰でもアクセスできてしまうため、ターゲットとなる相手の情報さえ握ってしまえば後は自由に口座に入ってお金を使い放題という状況になってしまうでしょう。

他にも、クレジットカードの情報も奪われてしまえば自由にカードを使わせてしまうことになるため、不正利用による被害を受けてしまいかねません。

金銭面の被害は例え被害を証明できたとしても、被害額の完全な補填は難しい場合もあるため、そもそも不正アクセスの被害を受けないための対策は必須と言えるでしょう。

二次被害

メールサービスやSNSなど他人とやり取りできるアカウントのパスワードを取得され、不正アクセスを許してしまえば更なる被害が生まれる可能性を否定できません。

例えば、アクセスしてしまえばコンピューターウイルスに感染してしまうウイルスが入ったURLを交流のある人たちに勝手に送り付けられてしまい、仲のいい人からのメッセージだと勘違いした人がそのURLにアクセスしてウイルス感染が拡大することが考えられます。

そして同様にウイルス感染してしまった人たちのアカウントから同様のメッセージが更に多くの人たちに送信されると、ハッキングの連鎖を止めることが非常に難しくなってしまうでしょう。

しかし、一次被害や二次被害の場合を問わず、重要になるのはやはり自分自身がハッキング被害を受けないための対策です。

そのために最も簡易的に、個人の心がけ一つで行なえる対策がパスワードの使い回しをしないことといえます。

パスワードの使い回しをしないための方法

日々使用するさまざまなWebサービスを一つのパスワードで使い回せるのはとても便利ではありますが、やはりセキュリティ面でのリスクがついて回るので同じパスワードの使い回しはとても危険です。

そうなると使用する複数のパスワードを考えたり、作成したパスワードを管理する手間もかかりますが、どのようにすれば便利になるのでしょうか。

パスワード管理ツールを使う

複数のパスワードを作成しても覚えておくのが難しいという人は、パスワード管理ツールを使うことをおすすめします。

作成したパスワードを保管できるだけでなく、保管したパスワードが外部に知られることがないように2段階認証などの高度なセキュリティ対策を敷いているツールが多いため安心して利用することが可能です。

さらにはパスワードの作成機能がついているものもあるため、パスワードを考えるのが苦手な人であってもすぐにセキュリティ強度の高いパスワードを手に入れることが可能です。

語句の使い方を工夫する

もしどうしても他のパスワードを考えたり管理するのが面倒という人は、パスワードで使用している語句を変えるなどの工夫をしましょう。

例えばアルファベットの「O」を数字の「0」にしたり、小文字の「a」を「@」マークに変えてみるなど、パスワード自体に大きな変化をつけずにセキュリティ強度を増すことが可能です。

しかし、パスワードとして使用している言葉が個人情報や行動パターンから類推できるものであった場合、語句の使い方も推測されてしまってパスワードを知られてしまう危険性は残り続けます。

そのため、あまり根本的な解決方法にはならないことを頭に入れておきましょう。

探偵目線で解決

ハッキングによってパスワードが流出したとして、相談をいただくケースがあります。

その際、当事務所はフォレンジックという手法を用い調査します。

フォレンジック調査とは、コンピュータやデジタルデバイスから証拠となるデータを科学的手法で収集・分析し、インシデントの全容を解明する調査手法です。

パスワード流出やハッキングの原因特定、侵入経路の解明、情報漏洩の範囲確定などに活用されます。

パスワード流出やハッキングインシデント発生時、フォレンジック調査は被害状況の正確な把握と適切な対応に不可欠です。

被害にあったら、証拠を保全するため自己判断での対応は避け、専門家に相談し、対応してもらいましょう。

ハッキングが疑われる事象がありましたら、当社にご相談ください。

フォレンジック調査や具体的なセキュリティ対策を提案いたします。

監修者・執筆者 / 山内

1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ

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