ペイハラ(ペイシェントハラスメント)という言葉をご存知でしょうか。
ペイハラとは、医療従事者が患者やその家族から、過剰な要求や暴言・暴力を受ける嫌がらせのことです。
昨今はセクハラやパワハラといったものだけでなく、マタハラ(マタニティハラスメント)やカスハラ(カスタマーハラスメント)という新しい概念も生まれています。
昔からあった被害が、現代になって問題視されるようになってきたというのも、ハラスメントが増加している要因になっているようです。
本記事では、ペイハラによる被害と、なぜハラスメントの種類が増え続けているのかという謎を、探偵目線で解説します。
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「ペイシェント(患者)ハラスメント」(ペイハラ)について、鳥取市立病院が全職員にアンケートを行ったところ、回答した職員の3人に1人がペイハラを受けたことがあると答えた。
病院は今年度から対策に乗り出した。
市立病院総務課によると、アンケートは2~3月、約570人の全職員を対象に無記名で実施。
「過去3年間にペイハラを受けた経験があるか」との質問に回答した275人のうち100人(36.4%)が「はい」と答えた。
看護業務に携わる職員では、回答した170人のうち「はい」が74人(43.5%)に上った。
行為の内容は「患者などからの暴力」「暴言」「執拗(しつよう)な長時間のクレーム」「居座り」「SNSへの書き込み」などの回答があったほか、看護職などからは「ひわいな言動」「体を触られる」といった報告もあった。
引用元:朝日新聞|病院職員の3人に1人「ペイハラ経験」 暴力・暴言「泣き寝入り」(2025年06月18日)
現在、50以上ものハラスメントがあると言われています。
ハラスメントにはさまざまな種類がありますが、共通するのは、相手に対する発言や行動によって、不快な気持ちにさせたり、恐怖で押さえつけられたりすることです。
なぜここまで取りざたされ、その種類が増え続けてきたのか、その謎に迫ります。
各々のルーツや環境による違いを許容できない人間によって、ハラスメントは引き起こされます。
テレワーク、フレックスタイム、副業など、多様な働き方が広がる中で、従来のオフィス環境を前提としたハラスメントの概念では捉えきれない、新たなハラスメントが発生しやすくなっています。
また、身体的な暴力や直接的な性的言動だけでなく、精神的・心理的苦痛を与える行為も、より広範にハラスメントとして定義されるようになったことも要因の一つでしょう。
以前は見過ごされていた、マイノリティ属性に対する差別的な言動がハラスメントとして認識されるようになってきました。
特にこの情報社会で、オンライン上でのコミュニケーションも活発化しています。
そのため、SNSを通じた誹謗中傷やプライバシー侵害といった、新たなハラスメントが生まれるきっかけが多発しています。
こうしたハラスメントに対して、社会はどのように対応してきているのか、詳しく解説します。
メディア報道や告発機会の増加(SNSなど)によって、ハラスメントの実態が広く知られるようになりました。
その結果、被害者だけでなく、社会全体のハラスメントに対する意識が高まっています。
労働施策総合推進法の改正(パワハラ防止措置の義務化)や、セクハラは「男女雇用機会均等法」、マタハラは「育児・介護休業法」などにおいて、ハラスメントの内容が示されています。
ハラスメント対策に関する法整備が進み、企業や組織がハラスメント防止に真剣に取り組む必要性が高まっています。
とはいえ、厳密な定義が設けられていないハラスメントもあるため、判例などの積み重ねの中でハラスメントとして認定されてきている状態にあります。
ハラスメント被害者が、泣き寝入りせずに声を上げるケースが増え、ハラスメント問題が表面化しやすくなっています。
ハラスメントという言葉が一般化したことにより、声を上げやすくなったということも考えられるかもしれません。
「こんな目にあっているのは自分だけではないんだ……」という被害者同士の連帯感が、彼らに告発の勇気を与えます。
増え続けるハラスメントに対して、「何でもかんでもハラスメントにして……」という考えでいるのは、実は危険なことかもしれません。
重要なのは、ハラスメントの定義を固定せずに、社会の変化や価値観の多様性に合わせて常にアップデートしていくことでしょう。
人の価値観は、時代の流れによって流動的に変化していくものです。
だからこそ、人々の間で軋轢が起こったり、それがハラスメントとして取りざたされたりします。
探偵は、ハラスメントに悩む人たちの力になるため、実態調査から証拠収集、場合によっては弁護士や警察への橋渡しまで請け負います。
いくら告発できる機会やツールが増えたからと言って、ハラスメント被害にあったときは、心身ともに疲弊しているでしょう。
そういったときに、探偵に依頼するという選択肢を思い出してください。
当探偵事務所では、お問い合わせフォーム・メール・電話・LINEにて、24時間365日、無料相談窓口にて相談を受け付けています。
ぜひ一度、ご相談ください。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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