
「誰かに監視されている気がする」
「行動が読まれているようで落ち着かない」
「周囲の人たちが妙に連動して動いている気がする」
――こうした不安は、誰にも話せず抱え込んでしまうケースが多いものです。単なる思い過ごしと決めつけるには、あまりにも状況が不自然で、生活への影響も無視できない…。
ストーカー被害にはいくつかの“型”があります。加害者の動機や関係性によって特徴が異なり、対処法も変わってきます。
中には、1人の行動では説明がつかないような“複数の人物”や“偶然とは思えない一致”が見られるケースも存在します。
本記事では、ストーカーの代表的なタイプを6つに分類し、それぞれの特徴・注意点・基本的な対応方針をわかりやすく解説します。

かつての交際相手や配偶者が、別れを受け入れられず、接触や監視を続けるタイプです。
メールや電話、SNS、さらには直接訪問してくるなど、あらゆる手段を使ってつながりを保とうとします。
「まだ自分に気があるのでは」と誤解させる対応は避け、関係を断つ意思を明確にする必要があります。
一度でも返信や応答をしてしまうと、相手の執着を強める結果につながりかねません。
まったく関わりのない相手が、「自分は特別な関係だ」と思い込んで一方的に接近してくるケースです。
SNSの“いいね”やDMから始まり、徐々にリアルでの接触を試みてくることも。
このタイプは、「好意を持たれているだけ」と軽く扱ってしまうと危険です。拒絶されたと感じた瞬間に、敵意に変化する可能性があるため、早期に距離を取ることが重要です。
「家族のため」「職場のルール」など、正当化された理由を用いて、日常の行動を細かくチェックしてくるタイプです。
GPSの取り付け、行動の逐一把握、不要な干渉などが典型的な特徴です。
このタイプは、外から見ると“親切”や“気遣い”に見えてしまうことがあり、周囲に被害を理解してもらいにくい傾向があります。
被害者が「自分がおかしいのかも」と思い込んでしまうケースも少なくありません。
深夜の物音、ゴミ出しのトラブル、回覧板の無視、不自然な視線や会話のストップなど、生活空間に干渉してくるパターンです。
加害者が1人ではなく、周囲が“連携しているように見える”というケースもあります。
「たまたま」「気のせい」では済ませられない程度に日常が乱されている場合は、何らかの意図的な働きかけがあると考えられます。
本人が苦痛を感じているなら、第三者の評価を待たずに対策を始めるべきです。
過去に揉めた相手(職場・恋愛・近隣・学校など)から、「仕返し」「罰を与える」といった目的で執拗に嫌がらせや追跡を受けるタイプです。
匿名の書き込み、風評の流布、仕事妨害など間接的な攻撃も含まれます。
このタイプは個人的な恨みを抱いていることが多く、関係者の中に“協力者”が存在している場合もあります。
つまり、加害者が1人とは限らず、複数の人物の動きが関与していることもあるのです。
・見ず知らずの他人に行動を先回りされるような感覚
・いつも似たタイミング・似た動きの人物が現れる
・買い物先、通勤先、カフェなどで異様な視線や無言の圧を感じる
このように、直接的な接点のない複数の人物による“見えにくい干渉”が続いていると感じる場合、単独の加害者像では説明がつかないこともあります。
周囲に相談しても「被害妄想」と捉えられやすく、孤立しやすいタイプです。
しかし、長期間にわたる違和感と心理的ストレスは深刻なものであり、「おかしいのは状況」であることを自分の中で認識することが重要です。

これらのタイプに共通しているのは、「被害が目に見えにくい」ということ。
たとえば無言の尾行や距離感の詰めすぎ、SNS上での干渉などは、証拠に残りづらく、周囲に理解されにくいのが実情です。
「気のせいじゃないか」「思い込みでは?」と軽く扱われると、被害者はさらに孤立し、精神的に追い詰められてしまいます。
また、対処を誤ると逆上を招くタイプも多いため、自己判断での対決は非常に危険です。
まずは冷静に、被害のパターンと頻度を記録し、第三者の支援に備えることが重要です。

ストーカーやつきまといのような被害に気づいたとき、まず大切なのは「感覚をなかったことにしない」ことです。
「勘違いかもしれない」
「まだ証拠があるわけじゃないし…」
そう思って放置してしまうと、被害が慢性化したり、相手がエスカレートする可能性があります。
最初の段階では、次のようなリスクの少ない初期対応を心がけてください。
まずは、できる範囲で「いつ、どこで、なにがあったか」を記録しておきましょう。
スマホのメモアプリや日記帳、ボイスメモでもかまいません。
「自分しか覚えていない」状態では、いざというときに誰も助けてくれません。
できれば、関わってきた人物の外見的特徴や、周囲の状況(時間帯・場所の混雑具合など)も残しておくと後で役立ちます。
もし言葉による干渉があった場合は、録音アプリを活用しましょう。
また、SNSのメッセージや不審な投稿、アカウントの変化などもスクリーンショットで記録しておくことが重要です。
日時が残る形で保存しておくことで、「何がどのタイミングで起きたか」を第三者が把握しやすくなります。
完全にひとりで抱え込まないことも、精神的なリスク回避につながります。
ご家族や親しい友人、カウンセラーや相談機関など、信頼できる第三者に「最近こんなことが続いていて、気になっている」と話しておきましょう。
もし何かあった場合に、事情を知っている味方がいるだけでも心強いはずです。
近年ではスマホで簡単に写真や動画を撮れますが、「不審者を撮って証拠にしよう」とする行為は注意が必要です。
以下のようなリスクがともないます。
証拠収集は非常に重要ですが、自分の身を守ることが最優先です。
危険があると感じた場合や、記録に迷いがある場合は、無理に撮影せず、状況メモや録音にとどめておくのが安全です。

「証拠がないのにどう調べるの?」「探偵って警察と違って何ができるの?」
そんな不安や疑問を感じている方も多いと思います。
実際のところ、私たち探偵が得意とするのは「証拠がない段階」からでも、被害の全体像を浮かび上がらせることです。
たとえば――
といった、日常に埋もれがちな「違和感の積み重ね」を、客観的な記録として丁寧に可視化していきます。
誰がいつ現れているのか、どういう経路で接触があるのかを時系列で明らかにします。
ターゲットと接触している人物や関係先について、合法の範囲内で背景調査を行います。
警察や弁護士に提出できる形式で、調査結果をまとめた報告書を作成します。
被害が長期にわたる場合は、一定期間継続してモニタリングを行うことも可能です。
調査対象が複数に及ぶ場合や、加害の実態が曖昧な場合でも、まずは「記録の積み重ね」が突破口になります。
また、加害者との直接対峙が避けられるよう、必要に応じて弁護士との連携もサポートいたします。
「これって調べられるんですか?」
「自分の思い込みかもしれないのに…」
そういったご相談からスタートする方がほとんどです。
少しでも「おかしい」と思ったら、その感覚を信じて、一度お話をお聞かせください。

ここでは、実際に当探偵事務所へ寄せられた相談の中から、特に「第三者には伝わりづらい被害」に関するケースを紹介します。
※プライバシー保護のため、一部内容を変更しています。
30代の会社員女性。
同じ部署の年上男性が、常に彼女の行動を目で追っているような感覚が続いていました。
「じっと見られている気がする」
「でも周囲に言っても、“気のせいじゃない?”で終わる」
数週間にわたる張り込みの結果、被害者が出勤・退勤するタイミングや休憩時に特定の人物が不自然な行動を繰り返している様子が記録されました。
証拠をもとに職場の人事へ報告を行い、配置転換・接触回避の対策が講じられました。
40代男性。
マンションの敷地内で毎日のように違う住人がすれ違いざまに同じ言葉を口にしたり、共用廊下で同じタイミングで扉が開くという状況が続いていました。
「特定の誰かではなく、複数人からの干渉では?」という不安がありましたが、周囲には理解されず、心身ともに消耗していたといいます。
複数日の監視調査により、明らかに「本人が外出しようとすると短時間で住人が出てくる」などのパターンが確認され、生活パターンの情報漏洩が疑われました。
最終的に、弁護士を通して住人への接触注意・防犯カメラ設置が実現。精神的な安定を取り戻しています。

ストーカー被害の多くは、初期段階では「違和感」しかありません。
しかし、そこに共通点や傾向があることに気づいたとき、はじめて“自分の身に起きていること”が明確になります。
当探偵事務所では、こうした“説明しづらい違和感”や“証拠がない段階の不安”に対しても、丁寧にヒアリングを行い、必要に応じて調査のご提案をしています。
「気のせいじゃないか」と思う前に、まずは一度ご相談ください。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、 フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。

執筆者 / 長田
嫌がらせや対人トラブルなど複雑な問題解決が得意。 持ち前の冷静な分析力と強い正義感で、これまで多数の相談者からの問題を解決してきた実績あり。監修者・執筆者一覧へ
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