「私なんて、ストーカーされるようなタイプじゃないと思ってた」
だけど、何度も連絡が来たり、奇妙な偶然が続いたり……。
最初は「考えすぎかも」とやり過ごしていた違和感が、いつの間にか「怖い」に変わっていくことがあります。
それが、実はストーカー被害の始まりだったというようなケースも、少なくありません。
この記事では、ストーカーに狙われやすい女性に見られる共通点や行動パターンを紹介しながら、実際にあった被害事例や、自分を守るための対策方法についてもわかりやすくお伝えします。
「もしかして私も……?」と感じた方は、どうか自分を責めずに、今できることを考えてみてください。
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ストーカー被害は、ある日突然起こるわけではありません。いくつものサインが隠れています。
この章では、そうした変化に気づくきっかけとなる違和感や兆候について、具体的な例をもとに一緒に整理していきます。
ストーカー行為には、いくつかの共通する特徴があります。
それは、相手の意思を無視して、一方的に関わろうとする行動です。
一見すると「まだ好意があるだけ」と思ってしまうかもしれませんが、過去に関係のあった相手や思い込みの激しい相手の場合は、執着がエスカレートしやすいと言われています。
たとえば、数回会っただけの相手や関係性の薄い相手がこんな行動を繰り返す場合は、注意が必要です。
これらは、すべて実際に相談件数の多い行動パターンです。また、元交際相手との関係では、「関係の復活」を強く求める動きがエスカレートして、執拗なアプローチに変わっていくこともあります。
一度別れた相手から「やり直したい」と言われた経験がある方も多いはずです。
最初は申し訳なさから返信していたけれど、断ってもメッセージが止まらなかったり、一方的に「じゃあ、職場で待ってるね」「家、行ってもいい?」と自分の行動を押し付けてくることもあります。
そうした言動には、次のようなサインが含まれています。
最も注意したいのは、相手が「まだ関係が続いている」と思い込んでいるケースです。
別れ話を受け入れられないまま、「自分だけは特別」「何をしてでも取り戻す」という思考に変わっていく人もいます。
まさにそれが、ストーカー行為の始まりです。
「考えすぎ」や「被害妄想かもしれない」と思ってしまうのは、真面目で優しい人ほど多いものです。
でも、あなたが怖いと感じたなら、それは身を守る対策をとるべきサインです。
警察や相談機関にとっても、あなたの主観は立派な危機の兆候として扱われます。
とくに、別れた相手や関係性のあった人からの接触は、「許されている」と勘違いされやすく、ストーカー行為に発展しやすい傾向にあります。
だからこそ、誰かと比べず、あなたの感覚を信じて動き出すことが、自分の安全を守るための第一歩になるのです。
ストーカーに狙われているかもと思った時、「なぜ私が?」と戸惑う方も少なくありません。ストーカー被害というと、特別な人が巻き込まれるものと思われがちですが、実際には、ごく普通の生活をしている人が、ふとしたきっかけで巻き込まれてしまうケースがほとんどです。
とくに、相手との距離を上手に取るのが苦手な方や、周囲に気を遣いすぎる性格の方は、自覚がないまま「狙われやすい状況」に置かれていることもあります。
ここでは、ストーカーに狙われやすい人に共通する傾向や行動パターンをご紹介します。
あくまで傾向の話であり、当てはまる=悪いということではありません。
大切なのは、自分の傾向を知ったうえで対策をとるという意識です。
このあと、★マークの項目を順に補足していきます。
誰にでも丁寧に接すること、相手の気持ちを思いやることは本来、あなたの魅力です。
ただ、そうした「優しさ」や「人当たりのよさ」が、時に特別な好意だと誤解されてしまうこともあります。
たとえば、困っている相手に声をかけた、何気なく笑顔で返した。
そんな何気ない行動が「この人なら自分を受け入れてくれる」と相手に都合のいい期待を抱かせてしまうことがあるのです。
ですが、悪いのはあなたではありませんし、その思いやりを責める必要なんて、まったくありません。
あなたのやさしさに勝手な意味をつけて、執着してくる相手にこそ責任があります。
はっきり断るのが苦手で「無視するのは悪いかな」と思ってしまう方も多いでしょう。
けれど、ストーカー加害者にとって、その曖昧な言動こそが行動のきっかけになることがあります。
あなたがやんわりと距離を置いたつもりでも、相手は「まだチャンスがある」「嫌われていない」と都合よく解釈してしまいます。そうした思い込みが、次第に執着や監視といった行動へと変わっていくのです。
もちろん、はっきりNOと言えないのは、あなたが優しくて真面目だからこそ。
でもその優しさを利用する人がいるなら、それは線を引くべきタイミングなのかもしれません。
「カフェで撮った写真を載せただけ」
「いつもの道を歩いていただけ」
そんな何気ない日常のひとコマが、あなたの居場所や行動パターンを相手に教えてしまっていることがあります。
たとえば、以下のようなケースがあります。
こうした情報が、「偶然会えた」「ちょっと寄ってみた」といった言動の口実やきっかけにされてしまうこともあるのです。
投稿内容や時間、位置情報は、あなたが気づかないうちにヒントを与えている可能性があるということを、ぜひ覚えておいてください。
そしてもし、こうした偶然が何度も重なってきているなら……。
次の章でご紹介するように、すでに始まっているストーカー行為かもしれません。
「まさか、自分がストーカー被害に遭うなんて思わなかった」と話す人は、決して少なくありません。
実際に起きているストーカー被害の多くは、特別な状況ではなく、ごく普通のやり取りや偶然の中から始まっています。
ここでは、これまでに報道された事例や寄せられた相談内容をもとに、被害の始まり方やエスカレートの過程をいくつかご紹介します。
あなたの身の回りにある「ちょっとした違和感」も、もしかすると、その入り口に近いのかもしれません。
ある女性は、趣味で撮った風景やカフェの写真を日常的にSNSに投稿していました。
特に深く考えることもなく、日々の記録のようにアップしていた投稿が、ストーカーにとって特定の手がかりとなってしまったのです。
投稿に映り込んでいた風景や建物から、彼女の通勤経路や最寄駅を特定。
さらには、目の反射に映る背景や投稿時間の傾向まで分析され、ついには「帰宅ルートを待ち伏せされる」という事態に。
ブロックしても別アカウントで再接触され、日常のどこかで見られている感覚がぬぐえなくなったといいます。
この事例は、実際に報道もされた2019年のSNS特定ストーカー事件を想起させるような内容でした。
SNSが日常の一部になった今、投稿のひとつひとつが危険の入り口になる可能性がある。
そんな現実を改めて突きつけられるケースです。
相談者は、マッチングアプリで一度だけ食事に行った相手から「また会いたい、話したい」とメッセージが続いていました。
関係はそれっきりのはずだったのに、メールやLINEの返信をしなかったことで、事態がエスカレートしていったケースです。
別のある女性は、相手のInstagramにいいねを押したことから「まだ興味がある」と受け取られ、より執拗にメッセージが送られるようになりました。
やがて、職場の最寄駅で「偶然」会うことが何度も続き、最終的には「ここの会社で合ってるよね?連絡くれないから来ちゃった」と、勤務先の入り口に現れるまでに。
恋人関係でもない、たった一度の関わりでも相手は「気持ちに応えてもらえるはず」と思い込んでいました。
このようなケースは報道されにくいものの、探偵事務所や防犯相談では非常に多く報告されている典型的な被害パターンです。
「まだ大丈夫」と思って対応を後回しにしてしまうと、いつの間にか日常が壊されてしまうこともあるのです。
最初は、「気のせいかな?」と思っていたけど、それが何度も繰り返されるようになったとしたら、どうでしょう。
たとえば、こんなことが身近で起こっていませんか?
こんな状況が続いていたら、それはもう偶然ではないかもしれません。
相手があなたの行動を把握し、意図的に接触を図っている可能性もあるのです。
ストーカー行為の初期段階では、決定的な行動がないために「まだ様子を見よう」「たぶん大丈夫」と放置してしまう方も多くいます。
ですがその結果、知らないうちに相手が当たり前のように生活の中にいる存在になってしまいます。 それが、本格的な被害のはじまりになることもあるのです。
「気づいたときに、少しでも距離を取っておく」それだけで、守れるものがあるかもしれません。
「事件かどうかわからないし、自分のせいかもしれない……」と思って迷っているうちに、行動を先延ばしにしてしまうこともあります。
ですが、その迷いが取り返しのつかない事態につながってしまうこともあるのです。
何かあってからではなく、何かが起こる前に備えることが、自分を守る力になります。
まずは、日常の中でできることから一つずつ見直していくことが大切です。
この章では、今すぐ始められる防犯対策や備えの方法を、順を追って紹介していきます。
まず見直しておきたいのが、自分の情報が相手に見えすぎていないかという観点です。
たとえばLINEのやりとりや履歴が残ったままになっていませんか?
既読や未読のタイミング、アイコンやプロフィール文など、相手があなたの状況を把握する材料になっていることがあります。
また、SNSで以下のような点も見直してみましょう。
さらに、生活パターンも相手に読まれてしまう要因になりがちです。
「毎日この時間に駅を使う」「同じカフェに寄る」など、規則的な行動は張り込みやすいパターンだということも知っておいてください。
意識を少し変えるだけで、相手に与える情報量をぐっと減らすことができます。
これだけでも、会えてしまう状況を減らすことにつながるのです。
ストーカー被害の相談や被害届の提出には、何が起きているかを説明できる証拠が重要になります。
日常の中で残せる記録の積み重ねが、あなたを守る力になるのです。
たとえば、次のような行動が証拠になります。
これらの記録があれば、いざ警察や専門機関に相談する際「気のせいではなく、継続的な行為である」ことを具体的に伝えることができます。
また、探偵などの第三者に相談する際も、証拠があることで調査や対策の幅が大きく広がります。
「怖い」と感じた瞬間の記録も立派な証拠です。
どんなに小さなことでも、これは残しておこうと思ったときには、その直感を信じて記録しておくことをおすすめします。
誰に相談すればいいのかわからないとひとりで抱え込んでしまう必要はありません。
今のあなたには選択肢があり、状況に応じて、相談先を使い分けることができるからです。
たとえば、以下のような相談先があります。
警察
すでに危害が加えられそうな状況や身に危険を感じている場合は、最も迅速に動ける相談先。
ストーカー規制法や迷惑防止条例に基づく「警告」や「被害届」の提出も可能。
明確な証拠や切迫性がない場合は民事不介入や様子を見てと言われるケースも。
継続的な見守りまでは対応が難しい。
女性相談窓口・自治体の支援センター
DVやつきまといなど、幅広い人間関係にまつわる悩みに対応。
状況に応じて、カウンセラーやシェルターの紹介、生活支援も受けられる。
法的対応や直接的な介入はできないため、緊急性が高いケースには限界あり。
窓口によって対応の幅やスピードに差が出ることもある。
弁護士
接近禁止命令や損害賠償請求など、法的措置を検討したい場合に有効。
加害者とのやり取りを代理で任せられる点でも、精神的な負担軽減につながる。
法律的な手続きには時間と費用がかかる場合がある。
証拠が不足していると、すぐに動けないこともある。
探偵事務所
証拠の収集や相手の行動把握に強みがあり、警察や弁護士に相談するとき土台づくりができる。
調査は加害者に知られず進められることが多く、早めの対策や被害の予防にも役立つ。
探偵は、それぞれの機関が動き出すまでの期間や、動きづらい部分を補助する存在として力を発揮します。
だからこそ、何から始めればいいかわからないという方にとって、相談しやすい選択肢になり得るのです。
次の章では、そうした探偵事務所が実際にどんなサポートをしているのか、あなたの状況にどう寄り添えるのかを、詳しくご紹介します。
怖いけど、どう動けばいいのかわからない時、探偵は不安を行動できる形に変えるサポーターとして動くことができます。
探偵というと、尾行や浮気調査のイメージがあるかもしれません。
ですが、ストーカー被害の現場では、裏づけを取り、安全を守るためのプロフェッショナルとしての役割が求められるのです。
この章では、当調査事務所で行っている具体的なサポート内容や「誰にも知られずに相談したい」という方への体制についてもご紹介します。
「誰にも知られずに、何が起きてるのかを確かめたい」「証拠がないから、動きたくても動けない」ときこそ、私たちのような探偵がサポートできる場面です。
たとえば、こんなことが可能です。
こうした調査は、誰かに動いてもらうための後押しにもなり、やっぱり怖かったんだと、自分の感じていた不安を確信に変える力にもなります。
「何かが起きてから」ではなく「まだ大丈夫かも」のうちに動くことが大切です。
「探偵に相談するなんて、大げさかも」と相談をためらわず、言葉にできない怖さや不安を抱えているときこそ、私たちに話してみてほしいと思います。
当調査事務所では、以下のような形で、ひとりで抱えなくていい仕組みを整えています。
まだ迷っている段階でも、あなたのペースで、不安をひとつずつほどいていけるように、私たちはいつでもお話を伺います。
ストーカー被害は、周囲に理解されにくく、証拠も残りづらい問題です。
だからこそ、自分が悪いのかもと悩み、行動をためらってしまう方も少なくありません。
ですが、あなたが今感じているその怖さや違和感は、決して間違いではありません。
誰かに話すこと、状況を整理すること、それはすべて、自分の身を守るために必要な行動です。
まずは、誰にも知られずに相談できる窓口からでも大丈夫です。
あなたの不安に、ひとつずつ丁寧に向き合っていきます。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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