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公開日: 2026/01/29
探偵コラム
 公開日: 2026/01/29

ぬいぐるみに潜むストーカーの罠と対策|贈り物が監視役になる可能性

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ぬいぐるみに潜むストーカーの罠と対策

ストーカー被害では「贈り物」が接近の口実や、居場所を把握する道具になることがあります。

とくに近年は、小型の紛失防止タグや発信器の普及により、見た目では無害なぬいぐるみが監視役へ変わるリスクが現実的になりました。

この記事では、「なぜぬいぐるみに発信器を取り付けられるのか」、「ストーカーにどのような心理が隠れているのか」といったことを解説しつつ、自分の身を守るための対策までお伝えします。

ぬいぐるみに発信器を埋め込み位置情報を入手したストーカーの犯行

大きな熊のぬいぐるみ

水戸市のアパートで昨年12月、住人のネイリスト小松本遥さん(31)が殺害された事件で、小松本さん方にあったぬいぐるみの中から、殺人容疑で逮捕された元交際相手の大内拓実容疑者(28)のスマートフォンに位置情報を送る発信器が見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。

大内容疑者のものとみられる乗用車が、事件当日より前に現場付近の防犯カメラに映っていたことも判明。茨城県警は、大内容疑者が発信器で小松本さんの住居を特定し、周辺を下見して計画的に襲った可能性があるとみて調べている。

捜査関係者によると、ぬいぐるみは事件の数日前、送り主が大内容疑者とは分からない状態で小松本さんの関係先に届き、その後は小松本さん方に保管されていたという。

引用元:讀賣新聞オンライン|水戸のネイリスト殺害、被害女性宅のぬいぐるみから発信器…男が数日前に関係先に発送・住居特定に使ったか(2026年01月23日)

 

「ぬいぐるみ」に発信器を仕込む理由

多くのぬいぐるみ

本章では「なぜ、ストーカーはぬいぐるみを悪用するのか」、加害者の目的と心理について解説します。

ぬいぐるみは警戒されにくい

ぬいぐるみは内部に綿が詰まっており、数センチ程度の小さなデバイスであれば、外見や手触りだけで見抜くことは困難です。

また、多くの人はプレゼントに対して、まず喜びや感謝の感情を抱きます。

特にぬいぐるみのような可愛らしい贈り物は、受け取った側の警戒心を解きやすく、リビングや寝室といった「プライバシーの核心部」に置かれる可能性が高いです。

そのため、ストーカーにとっては絶好の監視役となります。

ストーカーの執着心の現れ

ストーカーにとって、ぬいぐるみに発信器を仕込む行為は、単なる位置情報の把握以上の意味を持ちます。

相手が自分の贈ったものを大切に持っているか、どこへ持ち歩いているかを確認することで、間接的に相手の生活を支配しているような全能感を抱くのです。

寝室などの私的な空間に自分の仕込んだデバイスが入り込んでいること自体が、彼らの歪んだ執着心を満たすことになります。

デジタル時代のストーカー手口|紛失防止タグの悪用

紛失防止タグ

現代はストーカーの手口も巧妙化しています。

デジタル時代ならではのストーカーの手口について解説していきます。

AirTagなどの紛失防止タグの悪用

近年、ストーカーの手口として急増しているのが、「AirTag」などの紛失防止タグの悪用になります。

これらは本来、鍵や財布をなくした際に探すための便利な道具です。

しかし、数千円で購入できる安価さと、数ヶ月から1年近く持つ電池寿命、そして数センチという小型軽量さが、悪意ある者にとって最高の追跡器になってしまっています。

GPS発信機との違い

従来のGPS発信機は、サイズが大きく、バッテリーの持ちも数日〜数週間程度で、さらに通信契約が必要なものが大半でした。

対して紛失防止タグは、周囲にある他人のスマートフォンのネットワークを利用して位置を特定するため、専用の通信契約が不要です。

この手軽さが、ストーカー行為のハードルを下げている大きな要因です。

発信器の潜伏場所事例

ぬいぐるみ以外にも、以下のような場所にデバイスが隠されるケースが報告されています。

  • バッグの底板や裏地の間
  • 車のバンパー裏や車内シートの隙間
  • 自転車のサドル下やライトの内部
  • プレゼントされたモバイルバッテリーや家電製品の内部

自分の身を守るための「検知」と「対策」

スマホの通知

上記のような巧妙な罠に対し、どのような対策が考えられるのか、くわしくお伝えします。

スマホの通知を見逃さない

現在、iPhoneでもAndroidでも、自分の持ち物ではない紛失防止タグが一定時間一緒に移動している場合、「不明な持ち物が検出されました」という通知が届くようになっています。

もしスマホにこのような警告が出たら、決して放置してはいけません。

通知をタップし、音を鳴らして場所を特定するなどの機能を使って、身の回りを徹底的に確認してください。

発信器を発見した時の対応

もしぬいぐるみの中から発信器を見つけた場合、すぐに破壊したり捨てたりしたくなるかもしれませんが、まずは落ち着くことが先決です。

 

証拠を保存する

デバイスの外観や、埋め込まれていた状態を写真や動画で記録します。

 

シリアル番号を確認する

デバイスの情報をスマホで読み取り、シリアル番号を控えます。これが警察の捜査で加害者を特定する重要な証拠になります。

 

無効化する

証拠を記録した後、電池を抜くことで追跡を停止できます。ただし、追跡が途絶えたことで加害者が逆上する恐れもあるため、安全な場所(警察署など)に移動してから行うのが賢明です。

ストーカー専門窓口への相談

自分一人で解決しようとせず、警察の相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署のストーカー対策担当者に相談してください。

また、ストーカー規制法に基づき、警告や禁止命令を出してもらうことで、被害の拡大を防ぐことができます。

ただし、警察はストーカー被害の証拠がないと動けないことも多いため、注意が必要です。

自ら証拠を集めることが難しい場合は、探偵事務所に依頼することも考える必要があります。

ストーカーによるぬいぐるみの贈り物を探偵はどう見る

贈り物のぬいぐるみ

調査のプロである探偵の視点から見ると、別れた相手や匿名の人物からの突然のぬいぐるみのプレゼントは、極めてリスクの高い警告サインです。

以下のような危険性が考えられます。

  • 接触の口実づくり:「渡した」「受け取った?」から会話・訪問につなげる
  • 生活圏への侵入テスト:受け取るか、捨てるか、反応するかで支配の強さを測る
  • 監視・位置把握の可能性:タグや発信器、あるいは持ち歩かせる意図があるか
  • エスカレート予兆:贈り物の頻度増、内容の変化(脅し・要求・私物混入)など探偵が重視するのは、「単発の物証」だけでなく、前後の流れ(いつから始まり、何が増え、どこまで踏み込んでいるか)です。

ぬいぐるみが怖いのは、それ自体よりも“相手があなたの生活に介入できている”という事実を示す点にあります。

もし少しでも違和感を覚える贈り物を受け取ったなら、その直感を信じるべきでしょう。

目に見えない視線を感じる、行く先々に相手が現れるといった予兆がある場合は、専門家によるデバイス調査を検討することも、自分自身の身を守るための有効な手段となります。

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    監修者・執筆者 / 山内

    1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ

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