精神面が不安定な人を表す言葉「メンヘラ」は、今や若い世代を中心に広く知れ渡っています。
このメンヘラにあてはまる人の中には、ストーカーになってしまいかねない人も多いです。
実際にメンヘラ気質のある人がストーカーになったとの相談も多く、当事務所でも精力的に対応しています。
特にコロナ禍の最中では心療内科・精神科の受診件数も増加しており、自粛のストレスによりメンタルを病む人も増えたようです。
メンヘラは精神面の適切なケアができていない場合、歯止めが効かずに過激な行動に至るケースもあります。
もしメンヘラな人からストーカーを受けた場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
この記事では、メンヘラストーカーが生まれる要因と過去の事件事例、対処法を紹介していきます。
メンヘラとは、元々は精神の健康を意味する「メンタルヘルス」という言葉が転じた、精神的に不安定な人を表すネット発の造語です。
このメンヘラにあてはまる人にはどのような特徴があるのでしょうか。
メンヘラな人は、恋人・仲の良い知人が他の人と親しげにしている様子に嫉妬することがあります。
これは自分だけを見てほしいという意識の現れで、相手が自分から離れてしまう不安から来るものです。
また、自己肯定感の低さから「自分のことが嫌いになってしまったのでは」という思考に至って嫉妬します。
嫉妬が加速すると、相手の自由を束縛するかのような行動・言動に走ることも。
嫉妬も度が過ぎると、本当に相手が離れてしまうきっかけになってしまいます。
メンヘラな人は依存心が強いため、何か依存できる物事にハマっていることがあります。
その依存心は酒・タバコなどの嗜好品に限らず、人に向く時もあります。
例えば芸能人やアイドルもそうですが、最近は水商売で働く人も対象になることも。
また、恋人に依存した場合はその恋人が周囲にいないと精神面が不安定になっていきます。
そうなると恋人が向かうあらゆる場所について行こうとするため、行動に制限が生まれるでしょう。
メンヘラな人は他者との繋がりを重視する傾向にあるため、こまめな連絡を求めたりします。
メッセージも数分以内で返信しますが、相手にも同じペースでの返信を要求することも。
また、夜分遅い時間での電話を求めるなど、基本的に自分本位なペースで連絡を取ろうとします。
メンヘラな人の傾向としては他責思考が強く、何かあっても自己弁護に走ることがあります。
例えば何か間違いをしても「自分に足りない部分があったから改善しよう」ではなく「〇〇のせいで間違えた」という思考をしがちです。
物事の責任を他者に求めてしまうため、根本の原因が自分にある場合は何も改善しないまま時間だけが過ぎます。
また、間違いを注意しても「そんなに怒るなんてひどい、傷ついた」と逆に自分が被害者になるような図式に持ち込もうとします。
論理的な話し合いを提案しても、自分の責任を回避しようとする感情が真っ先に働くため、感情的な行動・言動による抵抗を受けがちです。
自己肯定感が低く、自信がないのもメンヘラな人の特徴です。
「自分に存在価値はない」「誰にも必要とされていない」という認識によって、前向きな行動を取ろうとしません。
逆に、完璧主義による高過ぎる理想像を求めるあまり、自己肯定感が高まらないということもあります。
メンヘラな人は感情の切り替わりが激しく、楽しそうにしていても急に辛そうになることがあります。
ちょっとのことで機嫌が変わってしまうため、周囲の人は対処に困ってしまうことも。
また、感情の起伏によって突発的な行動を起こす場合もあります。
自己肯定感の低さや気分の移り変わりによって、ネガティブな発言が多めになってしまいます。
他者の功績を素直に認められなかったり、自分の方にもっと注目してほしいという思いから、悪口や中傷を口走る場合も。
また、「でも」「だって」「だけど」といった否定的な言い出しも多いと言われています。
他にも、自己防衛の意識から噓の発言をしてしまうことも。
ネガティブな意識の改善には、ある程度の時間を要するでしょう。
メンヘラな傾向がある人も、すべての人がストーカーになるわけではありません。
ストーカーになってしまう際には、決定的な出来事が起きる場合があります。
メンヘラな人がストーカーになってしまうのは何故なのでしょうか。
元々好意を寄せていた相手への思いが、何らかのきっかけで憎しみに変わるとストーカー化してしまうでしょう。
好意を持っていた相手が自分に否定的な言葉や行動を取り、そこから憎しみの感情が芽生えるケースも。
他にも、気持ちが急に切り替わって相手に冷めるだけでなく、憎しみまで感じることもあります。
「好きと嫌いは表裏一体」と言いますが、ストーカーのような行き過ぎた行動は慎むべきでしょう。
交際していた相手と別れた場合、その相手と別れたくないあまりにストーカーになることもあります。
この場合は元々親密な関係だったこともあり、相手の行動パターンを把握し切っていることが多いです。
そのため、相手の行動を予測して行きそうな場所に先回りして、姿を現すなどの行動が起こしやすいといえます。
しかし、それまでの関係性にかかわらずストーカー行為は明確な法律違反です。
好意があったり、気になる人の行動をすべて把握してコントロールしたいという気持ちから、ストーカーに発展する場合もあります。
この場合だと、相手の行動パターンを把握するためにわずかな手がかりから現地・ネットでの下調べを繰り返します。
その調べた結果を基に実際に現地に赴くだけでなく、SNSも把握して今何をしてどこにいるのかの監視も徹底します。
時には自分が実際に接触して、相手が望ましい行動を起こすように仕向けることも。
このような場合は執着心がありながらも、かなり策略的なストーカーだと言えるでしょう。
感情の収め方がわからなくなってしまい、突発的な感情によってストーカー行為に走ることもあります。
例えば執着心が強すぎるあまり、街中で相手を見つけたらいつの間にか後を追っていたというケースです。
このような場合は特に恨みなどもありませんが、ストーカー行為に対する後ろめたさもないため、理性的な判断ができなくなっていると言えます。
前触れもなく発生するため、相手にとってはまさに寝耳に水です。
メンヘラと思われるストーカー犯による事件は、度々発生しています。
中には痛ましい事件に発展しているものもあるため、対策は早い方がいいでしょう。
過去のメンヘラな人によるストーカー事件を紹介していきます。
2019年5月23日に、ガールズバーで働く女性が通っていたホストの男性を刺傷させる殺人未遂事件を起こしました。
12月3日、東京地裁でガールズバーの元店長・高岡由佳被告(21)の初公判が開かれた。事件が起きたのは5月23日。東京・新宿区のマンションで、高岡被告が20歳のホスト男性・琉月(るな)さんの腹部を刃物で刺し重症を負わせたこの事件、「好きで好きでしょうがないから刺した」といった供述に加え、警察に連行される高岡被告がうっすらと笑みを浮かべていたこと、ぐったりと横たわる被害者のそばで、両足を血に染めた高岡被告が平然とたばこをくゆらす写真がSNSで拡散されたことから大きな話題になった。
女性は男性に好意を抱いていたものの、建物の屋上にて「飛び降りるから」と発言するなど、いわゆるメンヘラ的な行動・言動があったようでした。
そして事件当日は男性の自宅に泊まった際に、寝ている男性に包丁を刺し「私のこと好き?」「一緒に死のうね」などの発言をしたとのことです。
男性は自宅マンションの共用部にまで逃げ込み、女性も追いかけた所を警察に取り押さえられました。
そのマンション共用部での様子を写した写真がSNSで拡散され、大きな話題となりました。
メンヘラな人によるストーカー事件の代表例とも言える事件です。
2023年7月に、静岡県で39歳の女性が元交際相手の男性に大量のメッセージを送ったことで逮捕されました。
ストーカー行為等の規制等に関する法律違反の疑いで逮捕されたのは、静岡県富士市の39歳の無職の女です。警察の調べによりますと、女は6月下旬、元交際相手の男性に怒りを含んだ内容のショートメッセージを連続して送ったり、男性の車のボンネットにゴミを置くなどの嫌がらせ行為をしたりした疑いが持たれています。
警察によりますと、2人は5月に別れましたが、その1カ月後ごろから嫌がらせが始まったといいます。6月27日に男性から相談を受けた警察は、女に警告をしていましたが、それを無視してさらにストーカー行為を続けたということです。女は「間違いない」と容疑を認めている、ということです。(引用:元交際相手に連続でショートメール送ったか…警察の警告を無視してストーカー行為続けた容疑 39歳女を逮捕 静岡・三島警察署 – LOOK 静岡朝日テレビ)
この女性は約20日ほどで釈放されますが、すぐに再犯して2回目の逮捕となりました。
警察によりますと、女は元交際相手の男性にショートメールを連続して送信するなどのストーカー行為をしたとして、7月2日に逮捕されました。21日に処分保留で釈放されたものの、その後も警察からのストーカー行為の禁止命令を無視したとして、今回の逮捕に至ったということです。
(引用:釈放後すぐにストーカー行為か…39歳の女を今月2回目の逮捕 静岡・三島警察署 – LOOK 静岡朝日テレビ)
執着心の強さによって再犯までしてしまうことは、メンヘラ的な一面があると言えるでしょう。
もしメンヘラな一面を持つ人からストーカー被害に遭った場合は、どのように対処すればいいでしょうか。
メンヘラな人は普通の人よりも執着心が強いため、ターゲットを逃さまいと必死になります。
そのようなストーカー相手への対策方法をお伝えします。
まず、真正面から立ち向かうことは止めてください。
ストーカー相手に対抗しようとしても、執着心はストーカーの方が強いためどうしても根負けしてしまいます。
そもそも、ストーカーの目的はターゲットに自分の存在を認識してもらうこと。
被害を確認しても、まともに取り合えば相手の思うツボです。
もし関わりのある相手がストーカーになった場合、引っ越しても住所や最寄りの駅を知られないようにしましょう。
ストーカーは執念深いため、最寄り駅が知られるだけでも待ち伏せされて行動パターンを把握されたり、尾行によって住所を特定されたりします。
自分から住所などを教えないのはもちろんのこと、知人にもストーカーの可能性がある相手を共有して住所などを教えないように周知しましょう。
ストーカー対策には、周囲の協力を仰ぐことも重要です。
もし自分一人でストーカー対策が難しい場合は、探偵に調査を依頼しましょう。
探偵はご依頼者様が行なえない周囲の監視であったり、ストーカー犯の見張りを行なうことが可能です。
ストーカー被害にお困りの場合は、ぜひ当探偵事務所にご相談ください。
探偵がメンヘラストーカーに対して、どのような調査を行なうのでしょうか。
当探偵事務所が取る調査手法の一部を紹介します。
ご依頼者様からの要望があれば、探偵が自宅や身辺に張り込んでストーカー犯が現れないか見張ることも可能です。
尾行・張り込み・聞き込みはストーカー規制法違反の行為ですが、公安から探偵業の認可を受けている探偵会社は合法的にこれらを行なえます。
何か起きた際にも、探偵がしっかり犯行の瞬間を記録して、被害を証明できる証拠確保に努めます。
探偵に依頼することで、ストーカー犯の行動も追うことが可能です。
警察に通報することで身辺警護はできますが、ストーカー犯に対しては決定的な証拠がでない限り警察は何もできません。
しかし、探偵はストーカー犯の行動を先回りして確認し、被害の未然防止も可能です。
もしそれまでに犯行につながる兆候が見られたら、その瞬間も確保して証拠にできます。
もしご依頼者様が気付かない内に起きていたストーカー犯による被害があれば、その証拠も収集できます。
ご依頼者様が見過ごしてしまうような実態も把握して、ストーカー被害の全容を暴きます。
調査が終了した後に、調査内容をまとめた報告書を作成します。
この報告書は裁判をする際にも証拠としての能力を有します。
また、提携弁護士とも連携して裁判までのバックアップも対応可能です。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
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