枕営業とは？意味や強要によるパワハラ成立を解説

一般の会社では、既婚男性上司と独身女性部下による肉体関係も、一昔前の人生相談で割と賑わっていた話題でした。

1990年代や2000年代あたりでは、独り暮らしをしている若い女性社員の自宅に既婚男性が泊まりにくるとか、現代にはないような奔放な上司と部下の関係などがメディアで取り上げられることも。

これは枕営業目的だけでなく、ただ恋愛対象としてお互いに好きになった場合に既婚男性が未婚女性とお付き合いするケースも含みます。

この場合、資力がある既婚男性は未婚女性のためにマンションを借りて住まわせるということもありました。

上記のケースは恋愛途上ですが、野心家である部下が上司と枕営業のような形で親密になり、人事を有利にすすめる目的のケースもあります。

もしかしたら、上司とやたらに親密だった従業員が昇給や昇進など好待遇を受けていた覚えがあるかもしれません。

特に業績の向上もなく好待遇が与えられる場合は、枕営業の可能性も考えられるでしょう。

インターネットがない一昔前は、保険は「保険営業員」と契約する形をとっていました。

保険営業は男性もいますが、既婚女性でも家事や子育てと両立できるために保険営業の仕事をすることが多かったようです。

保険営業はノルマが課せられているので、定期的に毎月契約できない場合は退職されられる契約がされているケースがありました。

そのような中で男性顧客から求められるのか自分から声をかけるのかはケースバイケースですが、保険の契約のために枕営業する時代もあったようです。

会社が懇意にしたい取引先を飲食店で接待し、性風俗店に招待することで取引先との関係を有利に進めることがあります。

枕営業に類似はしていますが、取引先のタイプの女性を間に取り持つことで自らの商談を有利に進めようとする作戦です。

相手の異性の趣向を理解し共有することで連帯感をはぐくむことで、今後の取引において個人的かつ密接な交流を狙う手法となります。

水商売とはただ異性と飲食をするだけでなく、個人的な関係を築くことで相手と信頼関係を築き疑似恋愛を楽しむサービスです。

店側としては可能な限り店への支払いを多くしてもらいたいので、キャストに枕営業を強いることがあります。

また、顧客がキャストに枕営業を求めるといったケースもあり、男女の駆け引きはアフター先で繰り広げられています。

ホストの場合、女性が顧客ですが一般女性よりも社長や役員、もしくは風俗店で働いているような女性がよく通います。

同伴の対象は大口顧客となるので、多くの金額を使ってくれる女性にどこまでサービスするかの冷静な線引きはシビアに行なっています。

女性のキャストもそうですが、売れっ子になるほど多くの顧客との交流が増えるので枕営業はなくなります。

枕営業するのは、売り出し時か毎月の売り上げが落ちているような女性や男性が大口顧客との駆け引きで行なうことが多いです。

ただし、枕営業で掴んだ営業成績は安定しないことが多く、一時的なNo.1になれても継続が難しいのが実情でしょう。

大きなイベントや何らかの出演のためのオーディションを受けたときに、プロデューサーや業界関係者から枕営業を強要されることがあるようです。

結局、問題となるのは枕営業を強要する立場の人に魅力がないため問題視されるといえるでしょう。

枕営業はお互いの同意のもとで初めて成立し、片方が嫌なら成立しません。

枕営業を強要されるのは魅力があるから誘われるのですが、問題は枕営業したとしても売り込む側にマイナスにしかならない場合、枕営業の強要は事件に相当するでしょう。

そのため、強要された枕営業がデメリットにしかならない場合、正統な人権侵害が成立します。

残念なことに人間的な魅力というのは誰もが持っているわけではなく、一部の人間に集中してしまいます。

魅力がある方は特に芸能界では性接待で関係がうまくいったり、結果としてメディア露出が多くなる傾向にあるのかもしれません。

逆に言えば、既に露出の多い人が枕営業を行なうメリットはそこまでないと考えられます。

しかし、純粋な需要が少なくなってきた時は、枕営業に手を出すリスクが上がってしまうでしょう。

また、急激に需要が高まった場合は枕営業を疑われてしまうこともあり得ます。

人の魅力というものは数値化できないからこそ、枕営業のつけ入る隙を与えてしまうのかもしれません。

もし、働いている職場で枕営業を強要されたら、強要された証拠を記録する必要があります。

上司との言った言わないでのやり取りは、周囲の人を巻き込み被害者が不利になる可能性があります。

自分で証拠収集することが難しいときは、専門家にご相談ください。

場所によっては、まったく怪しまれずに録音することもできますし、通行時でも距離をとりつつ撮影することもできます。

どんなに複雑に見えて困難と思える問題でも、必ず解決の道はありますので困ったときにはお気軽にご相談ください。