ネットストーカーは、インターネット上で特定の人物に執着し、嫌がらせや監視を続ける行為です。
その背後には、さまざまな心理的要因が存在し、被害者に深刻な精神的ダメージを与えることがあります。
本記事では、ネットストーカーの犯人がどのような心理状態にあるのか、その特徴を詳しく解説し、被害を防ぐための効果的な対処法を紹介します。
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ご依頼者: | 33才/男性 会社員 |
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ご依頼理由: | 「しつこく付きまとわれているのを止めさせたい」とのことで依頼されました。 |
相談内容: |
依頼者はTwitterを活用し、日常の出来事や食事の写真を投稿していましたが、数ヶ月前からDMやリプライでしつこい文句を言われるようになりました。ブロックなどの対処を行っても、相手はアカウントを変えてさらに嫌がらせを続け、「住所を特定した」「殺してやる」といった脅迫的なメッセージが増加。以前開催したオフ会に参加した人物が犯人かもしれないと考え、調査を依頼されました。 |
調査レポート: |
まず、疑わしい人物に目星をつけたうえで、SNSの監視と事実確認を実施。依頼者には、過去に参加したオフ会メンバーを再度集めるよう依頼し、その中で一名だけ欠席したフォロワーに焦点を当てました。調査の結果、この人物が依頼者の投稿に反応してネガティブな投稿を行う傾向があることが判明しました。 その後、この人物との接触の機会を設け、さらに尾行を行った結果、頻繁にネットカフェを利用していることが確認されました。ネットカフェのIPアドレスを特定したところ、脅迫メッセージを送信していたアカウントと一致しました。 最終的に、この人物が加害者であることが確定し、依頼者との示談が成立。SNSや実生活での接触を一切行わないという条件で和解が成立しました。 |
現在ではSNSで、さまざまな人が発信する情報を得ることができます。
その反面、自分の気に入らないと感じる人も目に入りやすくなりました。
そういった人に対する嫌悪感や、否定的な感情がネットストーカーの根幹にある心理のひとつです。
ネットストーカーの動機を分類すると下記のようになります。
自身より優れている人を目の当たりにしたことで相手に対する嫉妬心が芽生え、腹いせにストーカー行為に及ぶケースがあります。
ネットストーカーには「愉快犯」がいます。別のネットストーカーに便乗したり、不特定に選んだ誰かを自身の快楽目的でストーカーするケースがあります。
嫌がらせだけでなく、ネットストーカーには恋愛感情によって行動するケースもあります。このケースの場合は愉快犯によるストーカーの増加は起こりにくいです。
特定のSNSユーザーに対して、嫌がらせやアカウント削除といった相手のSNSを消失させるような強硬手段をすることもネットストーカーといえるでしょう。
ネットストーカーにはいくつか共通する特徴が見られます。
以下は、ネットストーカーの主な特徴です。
ネットストーカーは、インターネット上での匿名性を利用して、被害者に嫌がらせや監視を行います。
彼らは複数の偽名やアカウントを使い、特定されにくい状態で活動することが多いです。
被害者のオンライン活動を執拗に監視し、SNSの投稿やコメント、写真のアップロードなど、すべての動きをチェックします。
彼らは被害者に関するあらゆる情報を収集し、時にはそれを脅迫に利用します。
ネットストーカーは、被害者に対して強い執着や支配欲を持ち、これが強迫観念的な行動に繋がります。
これには、被害者に対して常に連絡を取ろうとしたり、無視されるとさらに攻撃的になるといった行動が含まれます。
ネットストーカーは、被害者に対して脅迫的なメッセージを送ったり、SNSや掲示板で誹謗中傷を広めたりすることがよくあります。
彼らは被害者を精神的に追い詰め、支配しようとします。
これらの特徴を持つネットストーカーは、非常に厄介で危険な存在です。
被害を受けている場合は、早期に専門家に相談し、適切な対策を講じることが重要です。
SNSや掲示板などでは匿名で投稿できるため、対象のアカウントへのDM(ダイレクトメッセージ)に悪口を直接送ったり、誹謗中傷の書き込みをする手法があります。
また、複数のサブアカウントを使うことで、あたかも複数の人物からの攻撃に見せかけることも可能です。
たいていの場合、ネットストーカーは一人で行なうことが多いですが、複数人が集団で対象に対するストーカー行為をする例もあります。
特に、愉快犯によるネットストーカーは集団になりやすい傾向にあります。
インターネット中傷事件として有名な「スマイリーキクチ中傷事件」では、一斉捜査により誹謗中傷をしたユーザーが1200名以上いたことが判明しました。
その中でも更に深刻な中傷行為をしたユーザーは15名いたようです。
対象がお笑い芸人であるためか、他の芸能人にも殺人関与の疑いがあるとみなし、誹謗中傷の被害が飛び火する二次被害も起きました。
一度もメッセージ等でやりとりをしたことがない相手につきまとわれるケースがあります。
これは、ネットワークを経由してパソコンやスマートフォンにアクセスし、対象の個人情報を盗み出していることが原因です。
面識のある誰かからネットストーカー被害を受けている場合、侵入の痕跡を残さず個人情報が見られている可能性があります。
ネットストーカーでもとりわけ多いのが、「被害者の個人情報をSNSで拡散される」というものです。
SNSではアカウント調査などをしない限り、書き込んだ相手がどういう人か特定しにくいです。
他にも対象の孤立を目的としたネットストーカーもあります。
工作や印象操作を行ない、不評をばら撒き周囲から孤立させ、被害者の評価を不当に低くするのです。
児童生徒のいじめに使われることがありますが、成人後に社会に出てからでも起こる可能性があります。
ネットストーカーの被害を警察に届け出ても、事件性が明確でない限り、警察が積極的に調査を進めることは難しい場合があります。
しかし、「被害届を警察に提出した」という事実が、後の裁判で有利に働くことがあるため、必ず被害届を提出することをおすすめします。
弁護士に依頼すると、通信会社やSNSの運営会社に対して、書き込みを行った人物の情報開示を請求することが可能です。
ただし、警察が動くには具体的な証拠が必要であり、弁護士による情報開示も正当な理由がなければ難しい場合があります。
ネットストーカーの証拠収集には、探偵に依頼することが一般的です。
探偵が収集した証拠をもとに、警察や弁護士を動かし、適切な対応を取ることが可能です。
また、裁判前に被害の背景や「誰がどのような意図でネットストーカー行為をしているのか」を知りたい場合も、探偵による詳細な調査が役立ちます。
確固たる証拠を入手することで、示談や裁判を有利に進めることができるでしょう。
ネットストーカーは、放置してしまえば被害が際限なく拡大するリスクが存在しています。
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まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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