インターネット上での誹謗中傷は、時には暗号化された言葉や隠れた意味を含む形で行なわれることがあります。
このような悪質な書き込みは、一見すると無害に見えるため、見逃されがちです。
しかし、「ネットリサーチ調査」を活用することで、これらの隠されたメッセージを発見し、対策を講じることが可能です。
本記事では、暗号化された誹謗中傷にどのように気付くのか、そしてネットリサーチ調査がどのように役立つのかを解説します。
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インターネット上では、「暗号マシーンDX」などのサイトでさまざまな暗号文を作ることができます。
機能としては「ひらがな暗号」「カタカナ暗号」「英数字で暗号」のように選ばれた文字の種類だけを暗号化可能です。
文章を受け取った相手は、暗号化した文章が作られたサイトですぐに解読できます。
変換サイトにコピーペーストするだけで直ぐに暗号化と解読できるお手軽さが受けて、暗号化された文章によるやり取りが流行しているようです。
暗号化サイトにはさまざまな種類があるため、書いた本人からどのサイトを使ったか教えられないと解読は困難になります。
この特徴を悪用して、グループラインなどで特定の人を誹謗中傷するために文章をわざと暗号化しているケースがあります。
自分にはわからない英数字の暗号でやりとりしている場合は、もしかすると自分を除くメンバーが「秘密の悪口」をやり取りしている可能性があります。
文章の暗号化には、暗号化サイトで変換しない手法もあります。
基本は自分で考えて作るのですが、ある程度マニュアル化されているので「メッセージを暗号に変える(1)」と「メッセージを暗号に変える(2)」と分けてご紹介します。
まず一番簡単なのが文字を縦読みによる暗号メッセージです。
この縦読み暗号が、インスタグラムで書かれるのを見たことがある人もいるかもしれません。
たとえば5行の文章を書いたら、5行の各先頭1列目を縦によむと「ありがとう」などとなっているパターンになります。
他にも簡単な暗号は、文章を逆さまにして書いて逆さまから読んだ人にメッセージを気づいてもらえるパターンです。
この方法は解読しやすいため、誹謗中傷で使われるケースはかなり少ないとも言えます。
解読できる人だけにメッセージを届けたい場合、さらに込み入った暗号を作る必要があります。
その手法としては、ひらがなやローマ字でそれぞれ五十音順かアルファベット順の範囲で文字をずらす方法です。
不特定多数が見るSNSにおける、解読方法を知っている親しい人に向けたメッセージです。
シーザー式暗号ともいわれ、自分でいくつ文字をずらすのか前後にずらすのかを決めます。
そして書く文字や文章は必ずすべてずらすルールに則って書かなければいけません。
このルールが分かった人だけが何の文字を示しているのか分かる手筈になっています。
メッセージを暗号に変える手法としては、文字を抜いたり置き換えて相手に気づかせるものがあります。
文字抜きの暗号メッセージは、あらかじめ抜きたい文字を申告してから「〇ぬき」などと指定し、その〇文字を文章から抜かせて読ませる方法です。
文字の置き換えは、言葉どおり文字を別の文字に置き換えて読ませます。
読ませたい相手への申告には「〇が△」などとしますが、相手だけに何らかの単語になると知らせることで他の人に気づかれない効果があります。
上記で挙げた以外にも多種類の暗号文字を組み合わせますが、複雑で高度になっていきますので、読む人も頭を使うことになります。
本人が見ないようなSNSであったとしても、人の目を気にしてわざわざ暗号化してSNS上でやりとりする場合もあります。
暗号化された悪口や誹謗中傷は、直接的な表現を避けて、隠れた意味やコードを使って相手を攻撃する行為です。
以下に、具体的な事例をいくつか挙げます。
画像や音声ファイルに誹謗中傷の内容を隠し、SNSや掲示板で共有する方法です。
表面上は無害なコンテンツに見えますが、特定の方法でデータを解析すると、隠されたメッセージが浮かび上がる仕組みです。
例えば、画像ファイルに誹謗中傷のテキストが埋め込まれていて、特定のソフトウェアでのみ確認できるようになっていることがあります。
文字を並べ替えたり、特定の言葉を暗示することで誹謗中傷を行なう方法です。
例えば、相手の名前を逆さにしたり、特定の言葉の頭文字を取って攻撃的な意味にすることがあります。
これにより、投稿が直接的でないため、一見すると悪口とは分かりにくいものの、対象者やその周囲の人には意図が伝わることがあります。
誹謗中傷をエモジや記号で表現し、暗号化されたメッセージとして投稿 するケースです。
例えば、特定の人物に対して「💩🔨」のように、誰かを侮辱する意味で使用されることがあります。
このようなメッセージは一見無害に見えますが、文脈やエモジの組み合わせで誹謗中傷の意図が明らかになることがあります。
特定のコミュニティ内でしか通じない隠語やスラングを使い、相手を中傷するケースです。
例えば、あるサークルやグループ内でだけ通じる特殊な言葉を使って誹謗中傷を行ない、外部の人には分かりにくくすることがあります。
これらの暗号化された誹謗中傷は、直接的な表現を避けることで、法的責任を回避しようとする意図があります。
しかし、被害者やその周囲には明確に伝わるため、適切な調査や対応が必要です。
インターネット上での誹謗中傷は、巧妙に隠されたり暗号化されることがあります。
このような悪口や中傷は、一般のユーザーにとって気付くことが非常に難しい場合があります。
暗号化されたメッセージや隠語、符号化された表現は、一見無害に見えるため、見過ごされがちです。
しかし、これらの隠れたメッセージが意図する内容を正確に解読するためには、専門的な知識と技術が必要 です。
専門家による解読は、隠された悪意を明らかにし、適切な対策を講じるための第一歩です。
特に、法的措置を検討する際には、確実な証拠として暗号化されたメッセージを解読することが重要です。
暗号化された誹謗中傷に対しては、自分で対応するのではなく、経験豊富な専門家に依頼することをおすすめします。
暗号化された誹謗中傷に気付いた場合、まずはその内容を保存し、証拠を確保しましょう。
スクリーンショットやリンクを記録しておくことが大切です。
また、関連する掲示板やSNSの管理者に削除依頼を出すことも有効です。
インターネット上での誹謗中傷が暗号化されている場合、その解読や対策には高度な技術が求められます。
ここで、OSCP(Offensive Security Certified Professional)技術者が果たす役割が非常に重要です。
OSCP技術者は、サイバーセキュリティの専門知識を駆使して、暗号化されたメッセージや隠された悪口を解読し、正確な情報を特定することができます。
暗号化された誹謗中傷に立ち向かうためには、OSCP技術者のサポートを受けることで、問題解決への大きな一歩を踏み出すことができます。
2021年4月21日に、SNSで誹謗中傷をする内容の投稿をした人を特定できるような新しい裁判手続きを創設する「改正プロパイダ責任制限法」が参議院本会議で可決成立しました。
誹謗中傷した人の個人情報開示割り出しによって訴えを起こす場合、今まではSNSの運営会社と投稿者が使用していたプロパイダなどの接続業者それぞれに裁判手続きが必要でした。
新たな「改正プロパイダ責任制限法」では、被害者からの申し立てにより裁判所が投稿者の情報を開示するかどうかを判断し、SNSの運営会社及び接続業者に開示命令を下せるようになりました。
誹謗中傷を確認した場合、サイト運営会社及び接続業者に情報開示請求を行ないます。
「誹謗中傷されたサイトが見つからない」「現在は消えているかもしれない」など、被害状況を特定できていない方は当事務所の「ネットリサーチ調査」をご検討ください。
過去ログをさかのぼり、現在書かれている誹謗中傷を発見するまでお手伝いさせていただきます。
完全に消えていた場合でも、当事務所の「安心保障」をお付けいたしますので定期的な検索も全てサービスとなり、安心して生活することができます。
インターネット上での誹謗中傷に悩んでいる方は、一人で抱え込まず、ぜひ専門の相談窓口にご相談ください。
当事務所では、誹謗中傷に関する調査から、法的措置まで幅広くサポート しております。
匿名でのご相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
早めの対策が被害を最小限に抑える鍵です。お困りの際は、まずご連絡ください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の内容、ネットリサーチ調査に関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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