リベンジポルノについて
警察庁の発表によると、元交際相手や知人らの裸の画像をネット上に流出させるなどといった「リベンジポルノ」に関する警察への被害相談は、統計開始以来最多を更新し続けています。
被害者の約9割が女性で、約66%が20代以下となっています。
その関係は「交際相手や元交際相手」が半数を占めていますが、近年増加しているのが「ネット上だけの知人」で、この5年間で2倍になっています。
SNS全盛の時代背景もあり、とどまるところを知らないこの卑劣な犯罪に遭った時の対処法を解説します。
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リベンジポルノとは、元交際相手や肉体関係を持った相手の裸や性行為の様子を撮影した画像・動画をネット上に流出させる行為のことです。
法律上では、下記にあてはまるものがリベンジポルノと定義されます。
一 性交又は性交類似行為に係る人の姿態
二 他人が人の性器等(性器、肛こう門又は乳首をいう。以下この号及び次号において同じ。)を触る行為又は人が他人の性器等を触る行為に係る人の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの
三 衣服の全部又は一部を着けない人の姿態であって、殊更に人の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀でん部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの
(引用:私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律 | e-Gov法令検索)
近年、スマートフォンの発達により誰もが気軽に写真・動画を撮影でき、公開することが可能になりました。
しかし、社会的なモラルに欠ける写真・動画が公開されることも増えており、その中にはリベンジポルノも含まれます。
ネット上に公開された写真・動画は不特定多数の目に触れるため、時に想像以上の広がりを見せてしまうことも。
もしリベンジポルノが大規模に拡散されてしまった場合、被害者の受ける精神的被害は甚大です。
リベンジポルノの被害は年々増加し続けており、警察庁に寄せられた相談件数は最多を更新し続けています。
元交際相手らが裸の画像などをインターネット上に公開する「リベンジポルノ」を巡り、昨年1年間に警察に寄せられた相談が前年比100件増の1728件で、6年連続で最多を更新したことが2日、警察庁のまとめで分かった。
年代別の被害者は、20代が726件で最も多く、19歳以下が475件で続き、合わせて約7割を占めた。70代以上も7件あった。性別は女性が8割を超えるが、男性も年々増え、4年前の2.6倍となった。
(引用:リベンジポルノ相談最多 6年連続、昨年1728件―警察庁:時事ドットコム)
年齢別の傾向としては10代・20代の若い世代の被害が全体の7割を占めています。
やはりスマートフォンの使用頻度が高いこともあり、被害を受けやすい状況となっているでしょう。
また、主な被害者は女性ですが、男性でもリベンジポルノの被害に遭うことが確認されています。
このように、リベンジポルノの被害は男女問わず受ける可能性があると認識しておきましょう。
拡散性が高いネット上では、一度画像や動画が出回ってしまうとその全てを削除するのは非常に困難です。
2014年からリベンジポルノ防止法(私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)によって規制されているものの、抑止力として機能しているとはいえない状況です。
適用例が少ない上に、法定刑が「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」と小さいことも一因でしょう。
「その場の雰囲気に流されて撮られてしまった」「SNS上のみの知り合いに性的画像を送ってしまった」というパターンが多くなっています。
流出させたのが元交際相手など、相手の身元が分かっている場合は被害を訴えることは可能です。
SNS上だけの知り合いが相手の場合、そのプロフィールがウソである場合も多く、加害者の特定は困難となってしまいます。
こうした相手に性的画像を送れば、ネット上に拡散されるリスクに加え、お金を脅し取られる可能性もあります。
まずは「撮らせない・送らない」ことが原則として、意識することが重要です。
もしリベンジポルノの被害を受けた場合の、おすすめの相談先を紹介します。
リベンジポルノの被害を受けて、流出させた相手を罪に問いたい場合、警察に相談すべきでしょう。
近年は警察もサイバー犯罪の取り締まりを強化しており、検挙件数は年々増加しています。
しかし、警察には日々さまざまな通報が寄せられるため、どうしても重大な事件に人員が割かれます。
そのため、警察は軽微な犯罪のすべてに対応しきれないのが現実です。
弁護士に相談することで、リベンジポルノ投稿の削除依頼や加害者への損害賠償請求が可能です。
また、基本的に弁護士費用よりも加害者に請求できる慰謝料の方が高い傾向にあるため、裁判を起こしても十分費用をまかなえるでしょう。
しかし、弁護士が実際に動くためには自分のリベンジポルノが投稿されている動かぬ証拠が必要になります。
そのため、ただ弁護士に相談するだけだと事態は進展しないと覚えておきましょう。
セーフラインとは、一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)が運営する、リベンジポルノ被害者を支援する取り組みです。
セーフラインでは、被害者の代わりにリベンジポルノの削除申請を国内外のプロバイダに対して行なってくれます。
プロバイダへの削除依頼は手間がかかるため、個人ですべて行なうのは難しい側面も。
複数回にわたって申請するため、削除率も8割と高い成功率を誇ります。
しかし、すべての投稿を確実に削除できるわけではないので、より確実な削除を求めるなら弁護士の方がおすすめです。
内閣府の男女共同参画局では「性犯罪・性暴力相談窓口」を設置しており、性犯罪・性暴力に遭われた人からの相談を受け付けています。
もちろんリベンジポルノも相談対象の一つです。
もしリベンジポルノ被害に遭ってもどうしたらいいかわからない場合は、相談してみるのも手でしょう。
ただしあくまで相談を受け付けているだけなので、この相談窓口が何か対処してくれるわけではありません。
あくまで警察・弁護士への相談をスムーズにしてくれる窓口と捉えましょう。
警察や弁護士を動かすために、何よりも必要なのは「証拠」です。
もし自分が映っているリベンジポルノの存在や拡散が疑われる場合、探偵に調査を依頼しましょう。
ネットリサーチを専門にした探偵が、インターネット・SNS上をくまなく捜索してリベンジポルノの存在・拡散の事実を突き止めます。
また、異性の探偵に調査されるのが嫌な場合でも、同性の探偵を指定して調査を依頼することも可能です。
調査によって突き止めた動かぬ証拠により、軽微な犯罪では動かない警察や弁護士も動かすことができます。
また、探偵の調査結果をまとめた報告書は、裁判でも使用できる動かぬ証拠として扱われます。
確実にリベンジポルノに関する問題を解決したい場合は、探偵による証拠収集の依頼がおすすめです。
インターネット上に公開された画像・動画は不特定多数が見るため、被害の規模は計り知れません。
また、近年のSNSの発達により、ひとたび公開された画像・動画は転載されて急速に広がってしまう懸念が存在します。
それほど大規模に広がったものを、一人ですべて把握するのは困難の極みです。
その上、自分の秘密が写された画像・動画を確認するのが嫌な方も多いと思います。
ご相談者様に代わって、探偵がリベンジポルノ被害の全容を把握し、被害を証明する証拠を確保します。
リベンジポルノを拡散させた犯人の処罰は、警察や弁護士に行なってもらうことになります。
しかし、警察・弁護士ともにただ被害の疑いがあるだけの状態では何もできません。
警察や弁護士の対応は法的拘束力を持ちますが、それゆえに間違いが起きた場合の影響も大きいため、確実に犯罪が起きたと証明できないと動けないのが実情です。
そのため、犯罪被害が間違いなく存在すると示す証拠があれば、警察・弁護士も問題なく動けます。
探偵は証拠確保のプロなので、ネットリサーチの専門技術を用いて動かぬ証拠を掴みます。
探偵の調査が終了する際は、調査結果を報告書にまとめてお渡しします。
この報告書は、リベンジポルノがいつ、どのサイトに掲載されていたのかという被害状況を証明するものになります。
そして、探偵の報告書は裁判においても証拠能力が認められるものです。
裁判に持ち込む場合でも、探偵の調査はご依頼者様の頼れる味方になってくれます。
拡散された性的画像を削除するには、「プロバイダ責任制限法」に基づいて削除要請することになりますが、これを一個人で行うことは困難です。
その場合、当事務所などの専門家に相談することで、弁護士を通じて削除申請が可能となり、さらに二次被害を防ぐことにもつながります。
「早く画像を削除したい」と思われるかもしれませんが、元の画像が相手の手にある以上、削除しても再度拡散される可能性があります。
警察に被害届を出す前に、アップされているサイトの撮影やURLをメモして、被害の時系列を確認しておきましょう。
リベンジポルノはれっきとした犯罪であることを相手に伝えて画像を削除するように求めましょう。
その際は直接会うことは避け、電話・メール・手紙・内容証明郵便などを使って削除するように伝えることが大切です。
また、相手からの着信履歴・メール等は必ず保存し、消さないようにしてください。
専門家に相談するのはなんとなく不安と思われる方は少なくありません。
プライベートな悩みを話すわけですから、気が進まなくて当然です。
しかし、どんな問題でもひとりで悩んでいては良い解決ができません。
最初は相談するのも不安があるかもしれませんが、問題解決のためには専門家への相談は必要なことです。
リベンジポルノを放置することは大変危険ですので、対処できる技術を持った人に相談しましょう。
SNS上など、相手の素性が不明なケースでは加害者の特定から着手しなければならず、その間も画像や動画は拡散され続けます。
それでも手をこまねいていては、相手の思うツボです。
それならば、被害の証拠を掴んで加害者を特定してしっかりと刑事罰を加え、損害賠償請求するという考え方に切り替えることも重要です。
昔元カレにセックス中に動画を撮られたことがあって、もしかしたらその動画がどこかに上がってるかもしれません。
動画が上がってるかどうか確かめてもらうことはできますか?
リベンジポルノ被害は確認できてないものの、疑いがある状態でも調査は可能です。
その場合、まずは動画を撮影した相手の素行を調査し、動画を公開するような素振りがないか調べます。
場合によっては相手に接触し、リベンジポルノを公開しているかどうか直接確認することも可能です。
こうした調査で獲得した情報を頼りに、リベンジポルノの存在を特定して被害を証明します。
自分が映っているリベンジポルノがあったので、削除したいのですがどうすればいいでしょうか。
リベンジポルノの削除については、弁護士に依頼することになります。
弁護士経由でリベンジポルノが掲載されているサイト・SNSに連絡することで、サイト管理者が削除を行なってくれるでしょう。
弁護士を動かすには「リベンジポルノが存在する」という明確な証拠が必要になるため、証拠確保は探偵に依頼しましょう。
また、当探偵事務所は弁護士とも提携しているため、調査完了後は弁護士へのスムーズな削除申請が可能です。
昔撮られた裸の写真を相手が持っているはずなので、削除させたいんですができますか?
もし同意の上で撮影した写真を無許可で公開された場合は、違法なので削除が可能です。
しかし、公開せずにただデータを持ち続けている場合は罪に問えません。
また、データを完全に削除したかどうかを確かめる方法もないため、完全な削除は困難と言えるでしょう。
リベンジポルノとは、相手を辱しめようとする意図を持って性的な画像・動画を「公開」する行為。
そのため、公開されていない状態ではどうしても罪に問えないのが現状です。
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また、お話いただいた内容は担当相談員だけが確認しますので、外部に情報が漏れる心配はございません。
現在抱えているお悩みを気兼ねなくお話いただくことが、解決に向かう第一歩です。
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まず、リベンジポルノについて知ることから始めましょう。
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