ハッキングとは、コンピューターシステムへ不正にアクセスし、データを改ざんしたり、個人情報を入手したりする犯罪行為(サイバー犯罪)です。スマートフォンのハッキングによって個人情報を盗まれるケースがあります。このページでは、ハッキングとはどのような行為なのか、スマートフォンがハッキング被害に遭ったらどのように対応すればいいのかを説明します。
ご依頼者様: | 42才/女性 会社員 |
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ご依頼内容: | スマートフォンをハッキングされたかもしれないから調べたい |
ご依頼理由: | わたしがどこで何をしているのかを夫が把握しており、その証拠が欲しいため |
相談レポート: |
夫からスマートフォンをハッキングされています。夫とは結婚してから十数年になりますが、近ごろ衝突が激しく、ことあるごとに喧嘩になるような生活を送っていました。夫はわたしが浮気をしていると疑っているらしく、わたしはそんなことはしていないのに、夫の勝手な思い込みで束縛を受けるようになりました。最初のうちは、わたしが何をしているのかをメールでしつこく聞いてきたのですが、近ごろはメールをよこさなくなった代わりに、なぜかわたしの行動を全て知っているような話をしてきます。スマートフォンを常に携帯しているので、そこから情報が洩れているのではないかと思い機種変をしたのですが、夫はやっぱりわたしの行動を全て把握しているようでした。もし、わたしのスマートフォンをハッキングしているのなら、証拠を突き付けて、止めさせたいです。たとえ夫でも行動を監視されていたら気持ち悪いので、場合によっては離婚も検討しようと思っています。 |
調査レポート: |
今回のケースでは、ご主人がご依頼者のスマーフォンに不正アクセス(ハッキング)をしているのか、また、ハッキングによる情報流出の有無を確認しました。スマートフォンのハッキング調査では、内部データを解析し、不正アクセスした履歴の確認や、情報漏洩の証拠を収集しました。調査の結果、ご依頼者のスマートフォン内部に非表示にした監視アプリを発見し、ご主人のスマーフォンおよびパソコンのIPアドレスから不正アクセスがあった事実を確認しました。その後、ご依頼者はこちらがお渡しした証拠を基に、ご主人に対し離婚調停を行ないました。ご主人は慰謝料の支払いにも応じ、離婚が成立しました。ご依頼者から「離婚後は元夫につきまとわれることもなく、ホッとしています」という旨のメールをいただきました。 |
不正に改ざんした偽サイトやメールにアクセスしてきた人のネットワークに侵入し、ID・パスワード、カード情報などを盗む手口を「フィッシング」と言います。
なかには悪質なプログラムが仕組まれたフリーソフトなども存在します。
きわめて原始的なやり方ですが、ログインする際、キーボードの操作を背後から覗いて、パスワードなどのアカウント情報を盗み出す行為もハッキングとされています。
相手の肩越しにパスワードなどを盗み見ることから、「ショルダーハッキング」と呼ばれています。
DoS攻撃とは、大量のデータ(リクエスト)を送り込んでWebサーバに膨大な負荷をかけ、個人のサイトや企業のホームページなどにアクセスできないようにしたり停止させたりするサイバー攻撃です。
より大容量の負荷をかけ攻撃性の高いサイバー攻撃をDDos攻撃(Distributed Denial of Service attack)と呼びます。
セキュリティの甘い部分を攻撃し、通信記録や購入履歴を一定期間記録する行為をロギングと呼びます。
記録を保存することで『誰が何を購入した』『どこに商品を送った』などの情報を抜き取り、住所を割り出すといった行為をロギングと呼びます。
不正に改ざんしたサイトやメールなどを使用し、アクセスしてきた個人のネットワークへ忍び込み、ID、パスワード、カード情報などを盗み出します。
被害者を偽のサイトに誘い込むことから「釣り(フィッシング詐欺)」と呼ばれるようになりました。
中には悪質なプログラムが仕組まれたフリーソフトなども存在します。Webサイトの改ざんなどもフィッシングの一つとされています。
ショルダーハッキングは、スマートフォンの画面を盗み見てアカウント情報やパスワードを盗む方法です。
ターゲットの背後から、肩越しに覗き見るのでショルダーハッキングと呼ばれるようになりました。
アナログな方法ですが、侵入する必要が無いため端末に痕跡が残らないという特徴があります。
freeWi-Fiは公共の場やお店などで無料で使うことができる通信システムで、フリースポットが多くあります。
ハッカーは独自に作ったWi-Fiを流し、利用者がそのWi-Fiに接続するように意図的に仕向け、スマホをハッキングします。
所要時間は2分もかからないと言われています。
このように、一口にハッキングと言ってもさまざまな手段があり、ターゲット(被害者)のスマホが手元になくても簡単に情報を盗み取ることができます。
繁華街や電車など日常生活に危険が潜んでいるため、細心の注意が必要であり対策が必要です。
スマートフォンの中にはさまざまな情報が入っています。プライベートなことから仕事の内容まで、あなたの情報が、手のひらサイズの端末に詰め込まれています。
スマホはまさにあなたの分身なのです。その情報を盗まれた時の被害は甚大です。
しかし、ハッキングという落とし穴にはまると、生活環境、位置情報から人間関係まで全ての個人情報を覗かれてしまいます。
まさに、あなた自身がハッキング加害者に丸裸の状態でさらけ出されてしまうことになりかねません。
深刻なのは、この被害が家族や友人、会社の関係者、知り合いにまで広がるリスクが潜んでいることです。
あなたのスマホがハッキングされると、連鎖的にあなたとかかわりのある人たちにまで被害が及ぶ恐れがあります。
さらにハッキングの恐いところは、ハッキングされても気づかないことがほとんどという点です。
知らない間に個人情報を盗み見られるだけでなく、常に監視されているような状況におかれ、また知らない間に重要な情報を抜かれている可能性もあります。
ハッキングする側からすれば、無防備なスマホはまさに『入れ食い状態』です。
次に紹介する項目ではスマホがハッキングされているときに起きる症状についてごせつめいします。ぜひ参考にしてみてください。
最近スマホの動作が重くなったというようなことはありませんか? アプリを開く際にフリーズしてしまうなどの症状が頻発する場合には、注意が必要です。
自分で何かのアプリを入れたせいで動作が重くなっているのであれば問題はありませんが、アプリもインストールしていないし、バックグラウンドで動作するアプリを複数起動しているわけでもないのに動作が重い場合は、マルウェアが動いている可能性があるので、注意が必要です。
操作した覚えがないのにいつの間にかスマホのにカメラが起動している、ということはありませんか?
そのようなときは遠隔操作で写真や動画の撮影をして、あなたの行動を監視している可能性が考えられます。
このような遠隔操作は簡単にやることができるので、ストーカー被害にあわれている方は特に注意が必要です。
ホーム画面やアプリ一覧画面に、見覚えのないアプリはありませんか?
知り合いに設定を頼んだり、スマホから目を離した隙にハッキングをするためのアプリをインストールされている可能性があります。
不正アプリはアイコンが表示されず、ディスプレイ上では気がつかないケースもあるので注意が必要です。
特に動画等などを見たわけではないのになぜか通信料が増えた・使用可能な容量が減っている、ということはありませんか?
ハッカーが、被害者のスマホから自分のPCなどにデータを送信するときに、通信量は増加します。
月々の通信料がいつもより多くなっていたり、やたらと残りギガ数が減ったりしている場合には注意が必要です。
身に覚えのないメールは届いていませんか?迷惑メールの可能性も考えられますが、ハッキングツールの中には、被害者とハッカーのスマホをリンクさせる内容のものがあります。
添付ファイルやURLが添付されている場合は、絶対に開かないように注意してください。うっかりタップすると、ハッキングされることがあるので、気をつけてください。
ハッキングによる主な症状についてご紹介しましたが、このような症状に心当たりのある方は注意が必要です。早急な対応がご自身の情報を守ります。
不審な点や思い当たることがある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
ご相談の際にはご自身のスマホではなく固定電話、知人に電話を借りる、公衆電話を使用してのお問い合わせをおすすめいたします。
スマートフォンのハッキング行為は、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)」に該当する犯罪です。
他人のID・パスワードなどを不正に入手してコンピューターシステムへアクセスすると、不正アクセス行為として3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる場合があります。
第11条 第三条の規定に違反した者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
ID・パスワードを不正に要求したり保管したりすると、不正アクセス準備行為として1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
第12条 次の各条のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
第4条 他人の識別符号を不正に取得する行為の禁止
第5条 不正アクセス行為を助長する行為の禁止
第6条 他人の識別符号を不正に保管する行為の禁止
第7条 識別符号の入力を不正に要求する行為の禁止
スマホは連絡先や住所、写真等など他人の情報も入っています。
大切かつ重要な情報が詰まったスマホをハッキングされないようするには事前の対策が必要不可欠です。
近年日本でもfreeWi-Fiのスポットが増えてきましたが、誰でも接続できる利便性を狙い、悪意のあるユーザーも入り込んでいる可能性が十分考えられます。
freeWi-Fiは暗号化されていないため、あなたがお使いのIDやパスワード、どのようなことを検索しているのかまで簡単に割り出すことができてしまいます。
常にWi-Fiの設定をオンにしている人は要注意です。
freeWi-Fiの中には、パスワードを入力せずに自動で接続してしまうこともあるため、悪意あるユーザーはあえて誰でも接続できる状態のスポットに構えている場合があります。
知らない間に悪意あるWi-Fiスポットにアクセスし、そこで通信を行なったことで、大事な情報を盗み取られる危険もあるので、できるだけ外出時はWi-Fiをオフにしておきましょう。
ホーム画面やアプリ一覧に、見覚えのないアプリがある場合は削除しておきましょう。
不正アプリを用いて遠隔操作をしている可能性も考えられるので、定期的にアプリのチェックをする必要があります。
見覚えのないアプリがあったら、悪意のある人物があなたの知らないうちにスマホに触っているかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、スマホにはパスコードを設定し外出先では極力肌身離さず持ち歩くことが大切です。
スマホにはパスワードをつけたロックを掛けましょう。またパスワードもサイトごとに変更するようにします。
設定したパスワードがどれも同じだと、パスワードを見破られたら全てのサイトへの侵入を許すことになってしまいます。
また名前や生年月日をパスワードにすると簡単に見破られるので、できるだけ複雑なパスワードの設定をおすすめいたします。
繁華街や電車内など大勢の人がいたり、他人と密接したりしていても不自然でない場所ではパスワードや重要な情報をショルダーハッキングされる危険性があります。
パスワードを知られるとさまざまなサイトに侵入され、個人情報を覗かれるので十分な注意が必要です。横からは見えない画面フィルム貼るなどで予防することもできます。
ハッキング被害に遭った方は、同じような被害に遭わないようにするためにも、ご自身でできうる限りの対策を施しましょう。
ハッキング対策について、さらに詳しく知りたいという方は当社へお気軽にお問い合わせください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
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