マンションで異臭・悪臭がする場合、ご自身で何の臭いでどこからきているのか、一度ご認識いただく必要があります。
マンション内の居宅でさまざまな異臭・悪臭をご紹介しますので、ご自身の問題はどこにあるのか分析しましょう。
また、探偵による調査が必要なケースもご紹介します。
賃貸か分譲かによって、管理状況は異なります。
賃貸は管理が行き届いている場合が多いですが、築数十年経過して老朽化し始めた分譲マンションだと異臭・悪臭が発生しやすいです。
水漏れ点検を年に一回行っているマンションでも上階からの水漏れによる異臭・悪臭を発見するのは難しいです。
管理人に連絡するか、マンションに関するコールセンターに連絡して業者を手配してもらうのも良いかもしれません。
ただ分譲マンションでも月日が経っている中古の場合、修繕は自己負担になることが多いです。
また、経年劣化による悪臭発生源が漏水の場合、同じことが何度も続くことがあります。
マンションの悪臭相談の多くは「水まわりから変な匂いがする」という問い合わせが多いです。
生ものを放置していないのに終始嫌な臭いがキッチンからしてくる、下水の臭いが風呂場やトイレから匂うという問い合わせです。
原因は主に排水管そのものが匂う、あるいは排水管の先にある下水が臭いを放っているかのいずれかになります。
管がS字型やU字型をしているのが排水管トラップですが、古い建物では排水管トラップがないことが多いです。
しかし新しい建物で排水管トラップがあっても臭うことがあるので、それぞれの原因を見ていきましょう。
古い建物では排水管トラップがないこともあります。
S字型排水管はトラップがないと、水を貯める形状ではないため配管の内側に悪臭の原因が上にのぼってくる、あるいは奥にある下水が上へ臭うようになります。
下水は衛生上よくないだけでなく、有毒なガスが発生する場合があります。
ガスの侵入を防ぐためにも、排水管トラップは必須です。
自宅に排水管トラップがあるかは、洗面下やキッチン流しの扉を開けるとシンクの排水口下にU字型・円筒形の排水管トラップがあるかどうかで確認できます。
排水管トラップがない場合、悪臭や害虫がのぼってくることになります。
封水という排水管トラップに貯まっている水が悪臭や害虫がのぼってくるのを防ぎますが、封水がないと直接悪臭や害虫が上にあがってくるようになります。
賃貸物件であれば管理会社に連絡して、悪臭や害虫被害を理由に排水管トラップを設置してもらいましょう。
所有物件で補償期間を過ぎたのであれば、ホームセンターなどで排水トラップ購入して設置するのがおすすめです。
排水口に排水ホースが差してあれば、排水トラップを購入して設置することができます。
排水口は壁側にあることが多く、排水トラップのサイズや形状を確認して写真を撮ってから買いに行くのがよいです。
排水口に排水ホースが刺さっていない構造で排水トラップを設置できない場合、パテなどですきまを埋めるという方法があります。
隙間があることで虫や悪臭が上がってきますので、原因をなくすために隙間を完全に埋めることが重要です。
排水管トラップがあっても臭う場合があります。
この原因の1つは、排水管トラップの封水がなくなっている場合です。
排水管トラップには洗面台下にあるPトラップと、キッチンの流しのすぐ下(ゴミとりネットの直下)にワントラップがあり、そこに封水があります。
この箇所に水があるかどうかは確認しておきましょう。
2つ目は、排水溝の内部から臭いが上がってきている場合です。
よくあるのが排水口や排水管の隙間、排水管と床の隙間から臭いが漏れてきているケースです。
他は排水管トラップに特に問題がない場合、排水溝内部から臭うというものです。
生活排水によって溜まったカビや錆の臭い菌が繁殖している可能性があり、掃除すれば取れます。
他に排水溝以外の部分から臭いがきている場合もあり、主に継ぎ目や接続部分の老朽化による漏れや締まりの悪さによるケースもあります。
封水がない原因、水道水を利用していないため封水がないことが多いです。
しばらく水を流していれば封水に水は溜まっていきます。
また、定期的に水を流していれば封水がなくなるという原因は解決します。
排水溝の内部から臭いが上がってきている場合、溜まった汚れやカビ・錆を掃除することで解決します。
しかし、排水管の継ぎ目や接続部分からの臭いだと少々厄介です。
接続の緩みによる隙間ならまだしも、建て付けそのものが悪かったりゴムパッキンの劣化により悪臭が漏れていると交換が必要になります。
下水からの異臭・悪臭以外であれば、探偵調査が必要ともいえるでしょう。
たとえば、時間や日にちが決まっているわけではないが、定期的に異臭・悪臭が感じられる場合などです。
理由は分からないものの、意図的に異臭・悪臭を嗅がされていると感じるならば、探偵が臭気の測定分析だけではなく誰がどのような目的で異臭・悪臭を出しているのか調査します。
信じられないかもしれませんが、嫌がらせに異臭・悪臭を用いることが増えているのが現状です。
人が不快に感じる臭いは、ガソリンやシンナーやセメダインのような臭い、化学薬品の臭いなどさまざまです。
意図的に部屋を閉め切っていても換気扇や通風口、壁の隙間から臭いを部屋の中に入れることは可能です。
異臭・悪臭の原因を特定するには、粘り強い測定と経験が必要になりますので、解決実績がある探偵社に依頼しましょう。
マンションの悪臭トラブルでよくある事例が隣室のバルコニーにゴミがあり、そこから異臭・悪臭が漂ってくるものです。
ゴミの臭いはさまざまありますが、酷い場合は自宅のベランダで干している洗濯物に臭いが移ることもあります。
また隣室のバルコニーに不衛生なゴミがあって、ベランダにカラスなど鳥が出入りして糞がたくさん落ちているケースも。
ベランダは区分所有のマンションであったとしても、基本入居者全員の共用部分ということが多いです。
一度、管理人やマンション管理組合に連絡して隣室のベランダの使用について相談してみるのもよいでしょう。
よくあるのが隣人がベランダで喫煙している場合です。
常に窓を閉めるわけにいかないものの、たまに窓を開けると隣室か上下の部屋から気流にのってタバコの臭いがするという場合が。
実際に、2011年にベランダの喫煙で訴訟問題になりました。
タバコを吸う行為は共用使用権として認められていたものの、他の住人の健康を害する行為までは許容されていません。
よって「共同の利益」に違反する行為として、慰謝料支払いが命じられました。
マンションは専有部と共用部が線引きされているため、問題定義しやすいかもしれません。
探偵社に相談・依頼するということは、ご依頼者にとっては人生の一大事かと思います。
しっかりとお話しを聞き、打ち合わせを重ねて、ご依頼者の意向をくんだ結果に導くことを常に心がけています。
ご依頼者のなかにはどのように解決させるか決まっている方もいれば、どんな調査が望ましいのかわからないという方もいらっしゃいます。
どんなに複雑に見えて困難と思える問題でも、必ず解決の道はありますので困ったときにはお気軽にご相談ください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、異臭・悪臭のご相談、嫌がらせに関する質問や要望などのご相談が可能です。
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