近年、GPS(Global Positioning System)発信機の普及が進み、私たちの位置情報を正確に追跡することが可能になりました。
この技術は、人々の安全やセキュリティを向上させる一方で、個人のプライバシーに関する懸念を引き起こしています。
本来であれば、子どもなどの家族の見守りや盗難・防犯対策として開発された機器であるにもかかわらず、ターゲットが仕掛けることによって、その行動を監視し、プライベートを丸裸にするだけではなく、身辺に危険が及んだり、自宅が空き巣被害に遭うことも考えられます。
「居場所がバレている」「監視されているような気がする…」などの場合、GPS発信器が取り付けられていたり、スマホにGPSアプリがインストールされて可能性が高いといえます。
しかしながら、これらを相手の了承なしにインストール、あるいは取り付けを行なうことは、例え夫婦間などの家族であっても、不正アクセス禁止法違反や民法上のプライバシーの侵害にあたります。
目次 [ 閉じる ]
GPS発信機による監視被害のいくつかの事例が報告されています。
以下にいくつかの具体的な例を示します。
ストーカー被害
GPS発信機は、ストーカーによって悪用される可能性があります。
ストーカーは、ターゲットの車両や財産にGPS発信機を取り付けることで、その人の行動を監視し追跡することができます。
不正な監視
GPS発信機は、不正な監視の手段として使用される場合もあります。
例えば、プライバシーを侵害する目的で、法的な権限や同意を得ずにGPS発信機を他人の車両や個人の所有物に取り付けることがあります。
配偶者の監視
パートナーや配偶者がGPS発信機を使用して相手の行動を追跡することは、プライバシーの侵害となります。
これにより、信頼関係や個人の自由が損なわれる可能性があります。
雇用主による監視
一部の雇用主は、従業員の行動を監視するためにGPS発信機を使用する場合があります。
しかし、従業員のプライバシーを侵害することや、不当な監視となることがあるため、法的な制約や倫理的な問題が浮上することがあります。
これらの事例は、GPS発信機の潜在的なリスクと個人のプライバシー侵害の例として挙げられます。
GPS発信機による監視被害の中には、被害者が犯人に対して心当たりがない場合もあります。
以下にそのようなケースの一例を示します。
GPS発信機による監視では、被害者が無関係の第三者に勝手に恨みを持たれるケースも発生します。
これは、個人のプライバシーが侵害され、信頼関係や安全が損なわれる可能性がある深刻な問題です。
恋愛関係の終了後でも、一方的な執着や嫉妬心が生じることがあります。
このような状況では、被害者のプライバシーが侵害され、安全や心の安定に影響が及ぶ可能性があります。
GPS発信機が誤って被害者の所有物に取り付けられた場合もあります。
例えば、車両の修理やメンテナンス時に勘違いされ、GPS発信機が取り付けられてしまうことがあります。
ハッカーやネットストーカーによって、被害者のデバイスにリモートでGPS発信機が取り付けられることもあります。
被害者は自分が監視されていることに気付かず、その行動が不正に追跡される可能性があります。
GPS発信機による監視では、近隣住民が勝手に逆恨みし、被害者を監視するケースもあります。
隣人間のトラブルや不和が原因となり、個人のプライバシーが侵害される可能性があります。
これらのケースでは、被害者が自分が監視されていることに気付かないため、問題が発覚するまで時間がかかることがあります。
GPS発信機による位置情報取得は、放置することによって、取りつけられた人の行動監視され、状況が悪化します。
まずは、スマホをはじめ、自分が肌身離さず身に付けているものや、普段使用しているクルマや自転車などから、目視で調べてみることが不安解消に向けての第一歩となります。
周囲を確認する
不審な行動や監視カメラの存在を注意深く観察します。近くに他の人がいるかどうかを確認し、安全な場所に移動することも考慮してください。
プライバシー保護の強化
監視の不安を軽減するために、自身のプライバシー保護対策を強化しましょう。例えば、パスワードの変更やセキュリティソフトウェアの使用などが挙げられます。
サポートを求める
もし監視行為が継続する場合や自身の安全に関わると感じる場合は、警察や関連する当局に連絡し、状況を報告しましょう。
以上の対処法を参考にし、必要に応じて専門家の助言を求めることをおすすめします。
GPS発信機を発見した場合、以下の対処法を検討してください。
触らずにその場を離れる
GPS発信機に触れることなく、その場を離れましょう。発信機を操作すると、証拠が破壊される可能性があるため注意が必要です。
警察に連絡する
GPS発信機の発見は重要な情報となりますので、警察に連絡しましょう。適切な対応を行い、犯人を特定することができます。
証拠を保持する
GPS発信機を発見した場合、証拠として写真を撮るなどして保持しましょう。これにより、警察に必要な情報を提供できます。
安全を確保する
GPS発信機の発見は、あなたのプライバシーが侵害されている可能性を示唆しています。自身や周囲の安全を確保するために、必要な対策を講じましょう。
GPS発信機の発見は深刻な問題ですので、自身の安全とプライバシー保護のために迅速に行動することが重要です。
最も大切なことは、ご依頼者の身の安全であり、探偵に調査を依頼することで、加害者を刺激しないためにも、秘密裏に調査することを第一に考え、二次被害や再発防止まで対応いたします。
運よく、GPS発信機を発見できたとしたら、すぐにでも取り外したくなるでしょう。
しかしながら、気持ち悪く、怖い思いを抑えて、すぐに取り外さない方が得策といえます。
なぜなら、撤去してもまた設置される可能性があるからです。また、電池切れや端末の回収のため、仕掛けた人物が姿を現す可能性もあります。
根本的な解決には、加害者を特定しなければなりません。
ときには、発信機の存在に気づかないフリをして、犯行を特定できるまで“泳がせる”ことも必要になります。
2021年5月26日に公布された改正ストーカー規制法により、GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等が新たに規制対象に追加されました。
具体的には、以下の行為が規制対象となります。
※ストーカー規制法改正は、被害者を守るための重要な措置です。GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等に該当する行為は違法行為であり、厳しく処罰されます。
GPSを使った追跡は、バレてしまう可能性が高いため、長期間にわたって同じGPSを使用することは一般的ではありません。
GPSに関するトラブルが発生した場合、GPSの取り付けや取り外しを行なっている犯行現場を押さえることが最も効果的な手段となります。
当事務所のGPS発見相談サポートでは、GPSの状況確認だけでなく、GPSを取り付けた相手の特定、その人に関する情報の収集、さらには警察への連絡や交渉の立ち会いまでトータルサポート。
また、プライバシー侵害として民事上の損害賠償請求に加えて、取り外し後の再発防止まで対応いたします。
お気軽にお問合せください。
まず、GPSについて相談することから始めましょう。
GPS監視被害の状況、GPS監視対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
監修者・執筆者 / 山内 / 2024年11月6日更新
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
Ranking
Copyright(C) ストーカー・嫌がらせ対策専門窓口. All Rights Reserved.
(C) ストーカー・嫌がらせ対策専門窓口