SNSの発達により、インターネット経由で個人情報は容易に特定できるようになりました。
その結果、ネットストーカーと呼ばれる新しいストーカーが問題視されています。
ネットストーカーはどのような手口で、対象者に危害を加えるのでしょうか。
この記事では、ネットストーカーの定義や犯行の手口、対策方法についてご紹介します。
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そもそも、ネットストーカーとはどのような行為を行う人を指すのでしょうか。
ネットストーカーの特徴と、その犯行の具体例をいくつかご紹介します。
ネットストーカーとは、その名の通りネット上で行なわれるストーカー行為、およびそれを行なう人を意味する言葉です。(別名:サイバーストーカー)
SNSに個人情報を載せることが当たり前になりつつある近年、ネットストーカーによる被害も急増しています。
ネットストーカーは、写真や投稿内容にあるわずかな手がかりを頼りに個人を特定したり、特定した情報をもとに嫌がらせ行為を行ったりします。
ネットストーカーの犯行は、従来から定義されていたストーカー行為をインターネット経由で行なうというのが一番の特徴です。
犯行の具体例として挙げられるのは、下記のような内容になります。
ネットストーカーによる被害は、近年ニュースでも取り上げられるようになってきました。
実際にニュースで報じられたネットストーカーの被害事例をいくつか紹介します。
「住所の特定をやっています」「特定の依頼はDM(ダイレクトメッセージ)まで」。ツイッターを検索すると、こんなアカウントが次々と表示される。中には、恨みがある相手の情報を調べる「復讐ふくしゅう屋」を名乗るアカウントもある。「復讐屋に女性のSNSのアカウントを調べてもらった」。20歳代の女性につきまとったとして、警視庁が昨年6月にストーカー規制法違反容疑で逮捕した埼玉県の30歳代の男は、調べにそう供述した。男は出会い系サイトで女性と知り合い、交際を断られた後、「慰謝料を払う」と言って口座番号を聞き出し、振込先から女性の名前を把握。ネットで見つけた「復讐屋」に依頼して女性のSNSアカウントを割り出し、投稿内容を自ら分析して住所を突き止めた上、郵便物を勝手に転送したり、水道を止めたりする嫌がらせを繰り返していた。
シンガー・ソングライター天野月が12日、ツイッターを更新。昨年末から脅迫を含むネットストーカー行為を受けていたとし、加害者が逮捕・略式起訴され、有罪判決が下されたことを報告した。 天野は「昨年末から本年度5月上旬にかけて、脅迫を含むネットストーカー行為を受けておりましたが、6月下旬に容疑者逮捕、その後双方の供述と証拠を元に略式起訴され、先日、正式に有罪判決が出た事を、簡素ながらもこちらで報告させて頂きます」とし、「加害者男性とわたしは一切面識がなく、わたしの音楽を聴いていた人でもありません。加害原因となったものは、単純なわたしへの興味や行為などではないのですが、原因を露呈させることで犯人の人権侵害に繋がるため、差し控えさせて頂きます。ただし、こちらにとっては何の落ち度もない、謂れのない理由による被害であった事に違いはありません」と説明した。
姉崎さんはツイッターで、「本来このようなツイートはしたくなかったのですが、私自身恐怖を感じており、一人で抱えるのに限界を感じたため、皆様に共有させていただきます」と投稿。デビューから現在まで、特定のリスナーからネットストーカー被害に遭っていると訴えた。 公開された文書によると、そのリスナーは姉崎さんをデビュー当時から応援しており、当初は積極的にコメントをする程度でとくに違和感はなかった。しかし、徐々にいわゆる「ガチ恋勢」になっていったとした。 姉崎さんはそのリスナーから受けた被害の一部として、 「私のツイートほぼ全てにいいねRTリプライ」 「全てのリプライに返さないものの返信しているものもあるのに、他のリスナーさんのリプライに返信して少しでも盛り上がるとそれを羨み嫉妬しているようなツイート」(原文ママ) 「上記のことに対し、配信上やTwitterで直接やめるように言えば謝罪しツイートを削除したりなどするものの、少ししたらまた同じ事を繰り返す」 などを列挙。そうした中で、姉崎さんは負担が大きくなり、配信活動を楽しめなくなっていったとした。
引用:ガチ恋勢のストーカー行為で円形脱毛症に 「限界感じた」女性VTuberが被害公表…法的措置も視野: J-CAST ニュース【全文表示】
ネットストーカーは、一体何が目的で嫌がらせ行為を行なうのでしょうか。
予想されるネットストーカーの犯行目的をご紹介していきます。
特定の個人に狙いを定めて、行動の監視を行おうとするネットストーカーがいます。
監視に至る理由としては、個人への嫌がらせ目的であったり、好意を無下にされたことによる逆恨みなどが主な要因です。
また、私怨が一切なくても興味本位で個人を監視しようとする愉快犯もいます。
ストーカー行為に及ぶのは、顔見知りだけではなく見ず知らずの他人である可能性も存在するでしょう。
あるサイトで「Twitterの書き込み何百回で○○円」という副業募集を悪用して、特定の人物に執拗に嫌がらせのツイートをするアカウントが存在します。
これらはネットストーカーの末端であり、攻撃的な書き込みを繰り返しています。
アカウントが停止されても、別の複数のアカウントから被害者を攻撃でき、指示を出している大元が特定されるまで続けられます。
このパターンでは末端をいくら対処しても収まらないため、指示係をあぶり出す調査が必要です。
実際に、ネットストーカーはどのような手口でストーカー行為を行なうのでしょうか。
代表的な手口をいくつかご紹介しますので、ネットストーカー対策にお役立てください。
かつては、卒業アルバムや卒業者名簿などの個人情報を売買する「名簿屋」「データ屋」などの名簿業者が存在し、個人情報がストーカーの手に渡るケースも多発しました。
しかし、現在は不正競争防止法や個人情報保護法などが厳しく改正され、名簿業者は徐々に衰退していきました。
一方で、近年では対象者のSNSアカウントから情報を取得できる時代となり、画像の風景を頼りに居場所や住所まで特定が可能となっています。
ネットストーカーが増加している背景として、SNSの普及により個人情報を得やすくなったことが挙げられます。
Facebookには友達かもしれない人を表示する機能があり、昔の交際相手や元配偶者が表示されることも少なくありません。
TwitterやInstagramでも同様であり、多くの未成年がプロフィール欄に本名や学校名などを表記し、顔写真をアイコンにしています。
その上、現在いる場所や写真などをリアルタイムで投稿するので、行動が筒抜けになってしまいます。
未成年者はネットリテラシーにも無頓着なことが多いため、保護者によるネットリテラシー教育が犯罪防止に必要不可欠です。
ネットストーカーの犯人を特定できた場合、どのような罪に問うことができるのでしょうか。
ここからは、ネットストーカーに科せられる罪や罰則内容をご紹介していきます。
ネットストーカーが行なう犯行の大半は、ストーカー規制法で取り締まりが可能です。
ストーカー規制法では、下記の行為が取り締まり対象です。
引用元:ストーカー規制法(警視庁)
ネットストーカーは上記の行為をインターネット経由で行なっているに過ぎず、上記にあてはまる行為が見られたら取り締まり対象です。
ストーカー行為を行なった場合、下記の刑罰が科されます。
ネットストーカーにより平穏な生活が脅かされないように、事前の対策は重要です。
講じるべき対策内容をご紹介しますので、ネットストーカーに巻き込まれないための手を打ちましょう。
最も重要なのが、ネット上に個人情報を載せないことです。
SNSのアカウントにも本名や学校名・職場名を載せずに運用することで、個人の特定を防ぐことができます。
風景写真の投稿についてもリアルタイムではなく、その場を立ち去ってから投稿する時差投稿にすることで、現在地の特定を防止可能です。
また、SNSアカウントを非公開にして信頼できる身内だけが投稿を確認できるようにすることも手です。
SNSの投稿には位置情報を埋め込む機能がありますが、自動で埋め込まれる場合は注意が必要です。
スマートフォンで撮影した写真にも位置情報が埋め込まれることがあり、ネット上に投稿しても位置情報は特定されてしまいます。
対策としては写真への位置情報埋め込み機能をオフにすることが一番です。
自分の使用するスマホの、写真への位置情報埋め込みがオンになっていないかは確認しておきましょう。
上記のような対策を行なっても個人情報が特定されてしまった場合、スマホやPC等の端末にスパイウェアが仕込まれている可能性があります。
スパイウェアは信頼されていない発行元からのデータを入手したときに仕込まれることが多く、入れただけで勝手に端末内のデータを発信してしまいます。
スパイウェアが仕込まれていると、端末の挙動やバッテリーの持ち時間が以前に比べて著しく悪くなる特徴が。
このような変化が見られましたら、当探偵事務所にご相談いただければ端末内部に不審なデータがないか調査し、削除まで行なわせていただきます。
ネットストーカーによる被害は、SNSにいやがらせをされたり、大量のメールやメッセージを送りつけてきたりといったことだけにとどまらないケースもあります。
実際に自宅にまで押しかけてきたり、後をつけまわしたりといったようにネット上から現実のストーカー行為に移行する例もあり、実際に傷害事件に発展した例もあります。
ネットストーカーの被害に遭っていると感じた時は、問題が消えてなくなるのを期待して待っていないですぐに行動しましょう。
生活において多少の違和感に対し「気のせい?」として片づけることなく、探偵・調査会社に依頼することで被害の実態や加害者の特定、二次被害の防止につながります。
インターネット上の監視 | オンライン監視サービス月額費用/¥55,000~ |
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※お見積りには諸経費も含まれます。お見積り以外での追加料金がかかることはございません。
当対策窓口では、調査費用のお見積もりは直接面談させていただきお話しをお伺いした後にご提示いたします。
探偵社に相談・依頼するということは、ご依頼者にとっては人生の一大事かと思います。しっかりとお話しを聞き、打ち合わせを重ねて、ご依頼者の意向をくんだ結果に導くことを常に心がけています。
ご依頼者のなかにはどのように解決させるか決まっている方もいれば、どんな調査が望ましいのかわからないという方もいらっしゃいます。
どんなに複雑に見え、困難と思える問題でも、必ず解決の道はありますので、困ったときにはお気軽にご相談ください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、ネットストーカーの被害内容、ネットストーカーに関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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