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公開日: 2024/07/16
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 公開日: 2024/07/16

DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律)とは

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DV防止法は、2001年に制定された法律で、配偶者などからの暴力的行為を防止するための各種施策を行政に求める内容が主な目的です。

この法律では、裁判所が加害者に対して被害者への接近や同居の禁止などの保護命令を発することが認められており、違反者には刑事罰が科されます。

対象となるのは現在の配偶者だけでなく、交際相手や元配偶者も含まれます。

DV防止法の詳細について解説します。

「DV防止法」の目的

DV被害者の保護

「DV防止法」が制定された背景

「DV」とは一般的に「夫婦間における配偶者からの暴力」を指します。

DV防止法が制定される前は、「家庭内のトラブルに法律は介入しない」という考えが一般的で、家庭内での暴力は見過ごされてきました。

しかし、DV被害に遭う女性が増加し、男女平等の実現が難しい状況を受け、DV防止法が制定されました。

この法律では、暴力を振るった加害者に対して被害者に近づくことを禁止する「保護命令」を定めています。

DVは重大な人権侵害

DV(ドメスティック・バイオレンス)は重大な人権侵害であり、多くの場合、男性が加害者となります。

そのため、DV被害を放置することは男女平等の実現を阻害します。

DV防止法は、通報・相談・保護・自立支援の制度などの各種施策を行政に実施させ、配偶者の暴力を防止し、被害者を保護することを目的としています。

裁判所による保護命令制度もその一環として設けられました。

保護命令制度

過去に配偶者等の加害者から暴力や脅迫の被害を受けた被害者が、将来、同じ加害者からの暴力による生命または身体に対する重大な危害が発生するおそれが大きいと認められる場合に、裁判所が被害者への接近の禁止などを加害者に命ずる制度です。

保護命令が発令されると、裁判所から被害者の住居や居所を管轄する警察に速やかに通知され、警察が把握します。

保護命令に違反する行為は犯罪となり、法定刑は1年以下の懲役または100万円以下の罰金と定められています。

DV防止法に該当する被害一覧

DV防止法は、配偶者や交際相手からの暴力行為を防止し、被害者を保護することを目的としています。

以下に、DV防止法に該当する具体的な被害の一覧を示します。

身体的暴力

  • 殴る、蹴る、叩くなどの直接的な身体的暴力
  • 髪を引っ張る、押し倒すなどの暴行
  • 物を投げつける、凶器を用いた暴力

精神的暴力

  • 大声で怒鳴る、脅す
  • 侮辱や罵倒、人格否定する発言
  • 家族や友人との接触を制限する
  • 無視や冷遇、孤立させる行為

性的暴力

  • 無理やり性行為を強要する
  • 性的な嫌がらせや屈辱的な行為
  • 性的な行為を拒否した際の暴力や脅迫

経済的暴力

  • 生活費を渡さない、使途を厳しく制限する
  • 被害者の収入や財産を管理・制限する
  • 勤務先に嫌がらせをして働けなくする

社会的暴力

  • 交際や友人関係を妨害する
  • 外出を禁止する、行動を監視する
  • 被害者の行動を逐一報告させる

その他の暴力

  • 子どもを利用して脅す、子どもへの暴力
  • ペットを傷つける、殺す
  • ストーカー行為や付きまとい

これらの行為は、DV防止法に該当し、被害者の保護や加害者への法的措置が求められます。

被害に遭った場合は、早めに専門機関や警察に相談することが重要です。

「形が残らないDV」への対処法

DV防止法にも“抜け穴”

DV防止法は、配偶者からの「身体に対する暴力」だけでなく、も対象としています。

これは、例えばモラハラ行為といった精神的な暴力などを指します。

しかしながら、保護命令の対象となるのは身体への暴力や生命・身体への脅迫を受けた被害者に限定されており、精神的な暴力などの被害は保護の対象外でした。

そのため、2024年4月からは精神的暴力も保護命令の対象となるように法改正が行われました。

時代の変化を受けて、DV防止法も迅速なアップデートが求められています。

「モラハラDV」を証拠に残す方法

暴力を伴うDVの場合、ケガの跡や診断書が証拠となります。

しかし、言葉や態度による精神的なDVの場合、自分自身で証拠を残すのは難しいです。

当事務所では、このようなケースでも精神的DVの証拠をつかむための的確なアドバイスを行い、一時的に保護するための「DVシェルター」を紹介します。

また、DV被害の実態を調査報告書として記録し、ご依頼者様の希望に寄り添った解決法をご提案します。

平穏な生活を取り戻すまで、アフターフォローもさせていただきます。

DV被害と証拠収集に関連するQ&A

Q

DV被害に遭った場合、まず何をすべきですか?

A

DV被害に遭った場合、まずは安全を確保することが最優先です。緊急の場合は警察に通報し、可能であれば信頼できる友人や家族に連絡して助けを求めましょう。また、一時的に避難するための「DVシェルター」も利用できます。

Q

精神的なDVの証拠はどのように収集すればいいですか?

A

精神的なDVの証拠収集は難しいですが、録音や録画、メールやメッセージの保存が有効です。日記をつけて、日々の出来事や相手の言動を詳細に記録することも役立ちます。また、第三者に目撃してもらうことや、専門の調査機関に依頼することも考慮しましょう。

Q

DV被害の証拠がない場合でも法的措置は取れますか?

A

証拠が少ない場合でも、証言や他の間接的な証拠を基に法的措置を取ることは可能です。専門家に相談し、どのような証拠が有効かを確認しながら対応しましょう。警察や弁護士、DV支援団体に相談することで、適切なサポートを受けられます。

Q

DV被害の証拠をどのように保管すればいいですか?

A

DV被害の証拠は、安全な場所に保管することが重要です。デジタルデータの場合は、複数のデバイスやクラウドストレージにバックアップを取ると良いでしょう。物理的な証拠は信頼できる人に預けたり、弁護士や支援団体に保管を依頼することも検討してください。

Q

DV被害の証拠を集める際の注意点はありますか?

A

証拠を集める際は、自分の安全を第一に考えましょう。証拠収集が危険を伴う場合は、無理をせずに専門家に依頼することが賢明です。また、違法行為に抵触しないよう注意し、法的に許可されている範囲内で証拠を集めることが重要です。

DV被害のご相談や証拠収集

DV被害に悩んでいる方は、一人で抱え込まずにご相談ください。

当事務所では、DV被害の実態を調査し、必要な証拠を収集するお手伝いをいたします。

精神的なDVやモラハラ行為など、形に残らない被害でも、的確なアドバイスとサポートで解決に導きます。

あなたの安全と平穏な生活を第一に考え、専門家が全力でサポートします。

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