あなたがされていることは、もしかしたらリモートハラスメントかもしれません。
昨今、リモートワークの普及に伴い、リモートハラスメントの相談が急増しています。
新しいタイプのハラスメントのため、対策が後手に回っている企業も多いです。
もしリモートハラスメントが起きた場合、どのような対策を取ればいいのでしょうか。
この記事では、リモートハラスメントの事例や原因、個人や企業が取るべき対策をご紹介します。
今リモートワークで辛い思いをしている方や、リモートワークを実施している企業の方はぜひご一読ください。
リモートハラスメントとは、インターネット上で行われる嫌がらせ行為全般を指します。
これまではインターネット掲示板やSNS上での個人・団体・企業への誹謗中傷が主な内容でした。
しかし、最近ではリモートワークの普及に伴って、面と向かって行われていたセクハラ・パワハラがオンラインでも起こり始めました。
リモートハラスメントは徐々に問題となり始めているため、企業の対策も急がれています。
ハラスメント行為に対して、企業は防止措置を取る義務があります。
セクハラについては2017年に改正された男女雇用機会均等法に基づき、性的な言動・行動によって労働者が不利益を受けた場合、企業は対策を取らなければいけません。
また、パワハラに関しても2019年5月に制定された改正労働施策総合推進法によって、防止措置が取られていない企業は是正指導の対象になります。
防止措置はあらゆるハラスメントが対象となるため、当然リモートハラスメントも含みます。
もし企業が何も対策を取っていない場合、法的責任を取るだけでなく、企業の信用も急落する可能性が高いです。
リモートハラスメントの放置は、企業にとっても大きなリスクになると受け止め、必要な対策を講じる必要があります。
リモートハラスメントにあてはまる行為には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからはセクハラ・パワハラをメインに、リモートハラスメントの事例をご紹介します。
オンラインでセクハラを受けた事例をいくつかご紹介します。
男性の上司からZOOMで相談したい内容があると言われて、カメラを入れて上半身だけを映し出していました。
すると上司から「ちゃんと下履いてる?パンツだけなんじゃないの?」と冗談めかして言われました。
その場では「ちゃんと履いてますよ!」と会話のノリで返しましたが、ちょっと気分が悪くなりました。
今考えればセクハラになる内容だと思います。(20代後半・女性)
リモートで上司とやり取りしている時に、ZOOMの背景を画像に設定していました。
すると上司から「部屋の中が見たいな」と言われてびっくりしました。
そのままお断りしましたけど、何で部屋の中を見たがるのか、少し怖いです…。(20代前半・女性)
オンラインでやり取りしている取引先の50代女性社長に、以前からプライベートな内容でのお話を多くされていました。
先日いきなり「私たち付き合ってることにしない?」と言われ、丁寧にお断りしても何度もしつこく言われました。
その後同年代の恋人を見つけたようですが、そこからいきなり契約書に記載のない業務を押し付けてきたり、報酬未払いが発生するようになりました。
かなり困っています。(30代・男性)
オンラインでのパワハラの事例は下記になります。
リモートワークで営業をしていて、毎日ミーティングがありますが公開処刑のように必ず誰かがつるし上げられてメンバーからミスを指摘されています。
それにリモート会議中に上司が怒鳴り声を上げて怒り出し、怒られた人は泣いていましたし私も泣きそうでした。
人事に相談してもあまり積極的に動いてくれないので辞めるしかなさそうです…。(30代後半・女性)
リモートワーク中に体調が良くなく、少し業務効率が落ちたときに「ちゃんとやってるか?」「成果物上がってないけど?」と逐一上司から連絡が入ります。
サボっていないか細かく確認したい気持ちはわかるのですが、頻度が多いとさすがにストレスになります…。
何だか監視されているような気持ちになってしまいます。(20代後半・男性)
会社ではリモート勤務が長期化したこともあり、オンライン飲み会を部署で行うこととなったのですが、参加を強制されています。
気が進まなくて不参加を連絡したら「業務内容の一環だから不参加はなしだよ」と言われて、2時間ほど参加させられました。
延長して二次会もするかというノリになった時は心から勘弁してくれと思いました…。(30代前半・男性)
リモートワークの最中だけでなく、それにまつわる場面でもリモートハラスメントは起きています。
その事例もいくつかご紹介します。
リモートワークのために回線をつなごうとしたのですが上手くいかず、接続に時間を使うと上司に連絡しました。
しかし上司がメールをちゃんと確認していないのか「時間までに連絡を入れろ」と意味のない叱責を受けました。
ちゃんと連絡は確認してほしかったです…。(20代前半・男性)
他地区の社員とのオンライン会議が終わった後の自社オンライン上で、上司が他地区の女性社員の悪口を言い始めます。
「ブス」「ババア」だの、自分のことではなくても聞いていて気分が悪くなります。
悪口に付き合わされる身にもなってほしい…。(20代後半・女性)
フルリモートで働いていますが、上司に報告や挨拶をしても無視されてます。
それに毎月提出している書類も読まれずに放置されています。
ちゃんと仕事を見てもらえていなくて、成果が出ているのかもわかりません。(30代前半・女性)
リモートワークが普及したことで生まれたリモートハラスメントですが、何が原因になるのでしょうか。
リモートハラスメントの原因となる要素を6つご紹介します。
リモートワーク開始に伴うソフトのインストールや回線準備などは、IT知識があるかどうかで進行速度が大きく変わります。
その場合、IT知識がある人とない人でどうしても差が生まれてしまいます。
もし知識を上司の方が部下より持っていた場合、ハラスメントの引き金になりかねません。
立場に加えて知識でも上から来られると、ハラスメントに発展する可能性があります。
リモートワークになると仕事の様子を直接見ることができないため、進捗の管理がしにくくなります。
進捗がリアルタイムで更新されない場合、報告の間隔が開くと「もしかしてサボっているのでは」と疑念が生まれることも。
そうなると逐一連絡を入れてしまい、まるで監視されているような印象を相手に与えることもあります。
画面越しでの対面となると、どうしても面と向かって話すのとは感覚が異なります。
相手と対面している意識が薄れてしまうため、ついつい直接言えないようなことも口にしてしまいがち。
軽はずみな言葉を口にしやすくなり、歯止めの効かない発言がリモートハラスメントの引き金になります。
リモートワークで距離が生まれると、一言で済むやり取りにも時間を要してしまいます。
口頭ならすぐ終わる連絡に何倍も時間をかけると、だんだんフラストレーションが溜まるもの。
不満が弾けてしまうと、思いもしない言葉を口走ることがあります。
通勤で外に出る機会がなくなるため、合わない環境にストレスを溜めてしまうことも。
ストレスが起因して、言葉や態度が悪くなってしまうこともあるでしょう。
自宅で仕事をすると、どうしても仕事をしている気分が薄れてしまいます。
結果として、公私混同するような気持ちが芽生えることがあるでしょう。
また、周囲の視線もないため、気持ちを抑えにくくもなります。
仕事とプライベートの区別がつかなくなることも、リモートハラスメントを引き起こす一因です。
リモートハラスメントを防止するための対策には、どのようなものがあるのでしょうか。
企業を挙げての取り組みだけでなく、個人でもできることはあります。
ここからは、リモートハラスメントの対策を7つご紹介します。
自宅なら誰も見ていないからと、ラフな服装のままリモートワークを行う方は多いでしょう。
しかし、服装の緩みが仕事とプライベートの境目をあいまいにしてしまいます。
仕事モードに意識を切り替えるために、あえてスーツなど出社する時の服装に着替えましょう。
服装が変わることで感覚も変わり、気持ちの緩みを防止します。
逐一細かい連絡があると安心ですが、リモートワークではどうしても連絡に手間がかかります。
状況把握をしっかり行いたいなら、定時報告の決まりを作りましょう。
一日の内に連絡を入れる時間をいくつか決めておくことで、仕事の進捗を把握できます。
また、定時報告に間に合うように仕事をする意識づけも可能。
ハラスメントが起きるケースは1対1の状況がほとんどで、それはリモートハラスメントも同じ。
1対1のミーティングはできる限り減らして、多人数で連絡を取り合う機会を増やしましょう。
監視の目を強めることにもなり、リモートハラスメント防止も期待できます。
リモートワークを自室で行う場合、カメラを入れるとプライベートの様子が垣間見えるようになります。
相手にプライベートの様子を見せることで、気を許してくれたと勘違いさせる懸念も。
どうしても顔を出さないといけない場合以外は、カメラをオフにするようにしましょう。
また、ZOOMでは背景に画像を設定できるため、部屋を見せたくない場合には背景を画像にしておくのも手です。
自室の様子を映しながらリモートワークを行う場合、プライベートの側面が見えて距離が近づいたと勘違いする場合があります。
しかし、公私混同はもってのほか。
あくまで仕事上のやり取りをしていると意識することで、不用意な行動や発言を防げます。
企業を挙げての対策を講じる場合、ハラスメント相談窓口を設置するのも一つの手です。
セクハラ・パワハラへの相談だけでなく、リモートハラスメントも対応可能。
また、対策窓口があるという事自体が、ハラスメントの抑止にもつながります。
社員全員のハラスメント防止意識向上のために、全社で研修を受けることも重要です。
ハラスメントのボーダーラインを認知させて、社員各自の行動の見直しを図ります。
対策窓口と組み合わせて、リモートハラスメントに関する報告を促す効果も。
リモートハラスメントの被害を訴える場合、重要なのは証拠集め。
しかし、何から始めればいいのかわからない方も多いでしょう。
証拠集めが必要であれば、ぜひ探偵にご相談ください。
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まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
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