パラノイド系ストーカーとは、ストーカー行為を行なう人物のうち、特定の妄想や被害妄想に基づいて行動するストーカーを指します。
彼らは被害者に対して強迫観念や妄想的な信念を抱き、執拗に監視や追跡、嫌がらせを行います。
「パラノイド」とは、一般的には被害妄想や強迫観念などの精神症状を有する人々を指す言葉です。
パラノイドは、古代ギリシャ語の「παράνοια」(paranoia)に由来し、「傍観」や「異常な思考」を意味します。パラノイド症とも呼ばれることがあります。
パラノイドの特徴的な症状としては、以下のようなものがあります。
被害妄想:
被害妄想とは、無根拠な恐怖や疑念に基づいて自分が追われたり、陰謀に巻き込まれたりしていると信じることです。
被害妄想によって、周囲の人々や環境が脅威になると考えることがあります。
例えば、手を何度も洗う、特定のルーティンをこなすなどが該当します。
常に自己中心的な解釈をするため、他人との信頼関係や人間関係が損なわれることがあります。
なお、パラノイドと診断されるためには、上記のような症状が長期間にわたって存在し、日常生活や社会的な機能に支障をきたす必要があります。
専門の医療従事者による評価や診断が必要です。
妄想による思い込みが大きい?
パラノイド気質の人は、恋愛などで相手との妄想が大きくなり、現実にそった思考回路ができなくなってしまいます。
たとえば、道ですれちがっただけの人や、まだそんなに会話をしていないにも関わらず、相手と自分は「結婚する」ことまでひとりで考えてしまうのです。
出会ったばかりの2人が結婚することが当然と妄想を膨らませて以後、行動するようになります。
そこで相手とのコミュニケーションにおいてズレが生じてきてしまうのです。
それほど会話したことがないのに、強引な言い含めなどで相手と一度お茶をした段階で、自分たちは「これから結婚するんだよね」と仄めかすことで相手を驚かせます。
そして実に自然な結婚観や結婚後の生活について、あたかも何年もおつきあいした仲のように2人の将来について未來観を話し出し相手を怖がらせます。
妄想が激しいことが特徴ですので、一度妄想が突っ走ると後には引かないため、なかなか現実を客観的に見ることができなくなってしまうのがパラノイドの特徴です。
パラノイド症状を持つストーカーについて、完全に治癒することは難しいとされています。
パラノイド症状は深く根付いた誤った信念や被害妄想に基づいており、それらを変えることは容易ではありません。
しかし、長期的な治療を必要とすることから放置せずに専門家との連携を続けることが重要です。
警察への通報
ストーカー行為は違法であり、被害者の安全を確保するために警察に通報することが重要です。
警察にはストーカーの行動や証拠を報告し、保護命令の申請などの適切な法的手続きを進めることができます。
安全な環境の確保
自身の安全を最優先に考えましょう。必要に応じて住居や職場のセキュリティを強化し、不審者へのアクセスを制限する対策を取りましょう。
また、友人や家族に事態を共有し、サポートを受けることも重要です。
オンラインセキュリティの強化
インターネットやソーシャルメディア上での被害を防ぐために、パスワードの変更やセキュリティ設定の見直し、不審なメッセージや接触をブロックするなどの対策を取りましょう。
パラノイド系ストーカーに狙われた場合、個別の状況に応じた対策を慎重に考えることが重要です。
警察に動いてもらうためにもストーカー行為の「証拠の収集」が必要です。嫌がらせの内容や日時、場所などの証拠を収集しましょう。
メッセージや電話のログ、写真やビデオ、目撃証言などが役立つ場合があります。
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