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一見、普通の人でありますが、特定の相手にたいして妄想を抱きやすく精神病気質のひとつとされています。パラノイド兆候はどのようなものか見ていきましょう。
パラノイド気質の人は、恋愛などで相手との妄想が大きくなり、現実にそった思考回路ができなくなってしまいます。
たとえば、道ですれちがっただけの人や、まだそんなに会話をしていないにも関わらず、相手と自分は「結婚する」ことまでひとりで考えてしまうのです。
出会ったばかりの2人が結婚することが当然と妄想を膨らませて以後、行動するようになります。そこで相手とのコミュニケーションにおいてズレが生じてきてしまうのです。
それほど会話したことがないのに、強引な言い含めなどで相手と一度お茶をした段階で、自分たちは「これから結婚するんだよね」と仄めかすことで相手を驚かせます。
そして実に自然な結婚観や結婚後の生活について、あたかも何年もお付き合いした仲のように2人の将来について未來観を話し出し相手を怖がらせます。
妄想が激しいことが特徴ですので、一度妄想が突っ走ると後には引かないため、なかなか現実を客観的に見ることができなくなってしまうのがパラノイドの特徴です。
パラノイドという精神病気質という病名が診断されても、妄想や思い込みが激しいこと以外は普通の人とまったく変わりはありません。
思い込みや妄想の範囲は恋愛だけではなく、特定の思想に及びそれが思いがけない方向へ発展することがあります。具体例では、フランスのブランシェ・モニエ監禁事件なども該当するでしょう。
事件の発端は、貴族階級の家系にあるモニエ家の母親が娘がお金持ちの男性と結婚することを夢見ていたにもかかわらず、貧しい家柄の男性と真剣交際をしていたことをきっかけとして娘を25年間監禁していました。
この事件の不可解さは、母親が娘に投影していた自分の夢を全うしないという思い込みや妄想で自分が持つ現実との乖離状態を処理する過程として、いわゆる娘を「世間から消す」という行動をとったことにあります。
ここにパラノイド特有の精神回路が見て取れるでしょう。パラノイド気質の怖いところは、自分自身の思い込みや妄想が想定通りにいかなかった場合、突拍子もない行動をとり、それが尋常離れのため悲劇を引き起こすというものです。
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