「セクストーション」という言葉をご存じでしょうか。
裸や局部などの画像や動画を送らせ、それを不特定多数に公開すると脅して金銭を脅し取るサイバー犯罪です。
SNSの普及により被害が年々増加傾向にあるため、事件に巻き込まれない対策が必要といえます。
この記事ではセクストーションの手口や事件の事例、とるべき対策をご紹介します。
もしセクストーション被害にお困りなら、当探偵事務所にお気軽にご相談ください。
近年増加傾向にあるセクストーションについて、理解を深めましょう。
インターネットを使う限り、被害を受ける可能性はどうしても存在し続けます。
セクストーションとは、いうなれば「性的な脅迫行為」です。
「性」の意味を持つ「セックス(Sex)」と「脅迫・ゆすり」を意味する「エクストーション(Extortion)」を組み合わせた造語になります。
ターゲットの性的な事柄を世間に晒すと脅して、高額な金銭を奪い取る恐喝です。
セクストーションの被害は10年以上前から存在しますが、被害規模は年々拡大しています。
主に被害を受けるのは10~20代のインターネット・SNSをよく使用する若年層です。
画像・動画を拡散された結果、デジタルタトゥーのように残り続けて時間が経っても精神的なダメージを受け続けることも。
これまでは、女性が自分の裸の画像を送ってしまい、さらに多くの画像を求められる被害が目立っていました。
しかし、最近では男性を対象に画像・動画の公開をダシにして金銭を要求する被害が急増しています。
女性は裸の写真を不用意に公開する危険性を理解していますが、男性にまだその意識が薄いことを逆手に取った犯罪といえます。
特に学生など若年層であると、ネット上に自分のプライバシーが公開されていることによる被害はより大きくなり、将来の進路にも影響しかねません。
セクストーションはどのような手口で行なわれるのか理解しておくと、対策もしやすくなります。
使われる手口を把握して、犯罪被害を受けないようにしましょう。
まず、加害者はターゲットとマッチングアプリで知り合ったり、SNSアカウントにいきなりメッセージを送りつけます。
他にも、SNSに性的な内容を匂わせる書き込みをし、ターゲットからのDMを待つパターンもあります。
最初は普通に会話をしますが、少し経ってから卑わいな内容の話に移行。
本人のものかわからない卑わいな画像を送信し、「あなたも送って」と写真・動画を送らせます。
特に男性だと先に画像を送られたことでつい気持ちが先走ってしまい、自らの裸を撮影してしまいがちです。
画像・動画を送ってしまうと、加害者は態度を一変させ「この画像・動画を公開されたくなければお金を払え」と金銭を要求します。
要求はおよそ数万〜数十万円ほどで、実際に拡散された場合のリスクを鑑みて、支払ってしまう人が多いといわれています。
しかし、支払ったとしても相手が入手した画像・動画を消すとは限らないため、再び脅される危険が残り続けるでしょう。
インターネットでよくあるフィッシング詐欺などの犯罪では、送られるメッセージを無視したら何の音沙汰もなくなることがほとんど。
しかしセクストーションの場合、やり取りをする際に別のアプリを入れることを指示される場合があります。
このアプリにスパムが仕込まれており、電話帳やLINE等の通話アプリの連絡先を抜かれてしまいます。
実際に数件の連絡先に画像・動画を送信し、お金を払う以外の選択肢がない状況にさせられてしまうでしょう。
ここまで進行すると、被害は深刻なものとなってしまいます。
近年ではAIが発達し、画像の合成も容易に行なえる上に生成物の質も急激に高まっています。
その結果、他人の裸の写真に自分の顔を合成され、その画像を公開すると脅されるケースも急増しています。
AIによる高度な画像・動画合成を「ディープフェイク」と呼び、動画であってもまるで本物のような合成が可能です。
この手口では本人に裸の画像・動画を送らせることも不要なため、女性もターゲットにされてしまいます。
技術の進歩を悪用した卑劣な手口があることも理解しておきましょう。
実際に発生するセクストーション事件は、どのような流れで進行していくのでしょうか。
ここからは、過去に当探偵事務所に寄せられたセクストーションに関する相談をご依頼者様の許可を得て掲載いたします。
同様の手口にハマらないように、被害事例を頭に入れておきましょう。
海外の人とビデオ通話できるアプリを入れたら、東南アジア系の女性と知り合いました。
結構仲良くなったのでインスタとラインを交換して、ライン電話に切り替えました。
そうしたら恋愛観や性の話になって、相手が僕の局部を見たいと言い始めました。
気分も高まっていたので局部を写したら「本当に出すとは思わなかった」「スクリーンショットを撮ったから公開されたくなかったらお金を払え」と言われました。
急なことでビックリして戸惑っていたら「期日までにこの口座に振り込め」と海外の口座情報を送られて、それ以降一切返信がなくなりました。
いつ自分の画像が公開されているのかもわかりませんし、払った方がいいんでしょうか。
X(Twitter)で綺麗な女性を見つけたのでDMを送ったら、返信がきたのでそこからやり取りをスタートさせました。
その後にビデオ通話をして、裸が見たいと言われたので服をすべて脱いだ状態で通話しました。
そこから「BANされるかもしれないからこっちのアプリでもっと話そう」と別のアプリのインストールを指示されて応じました。
ダウンロードしたアプリ上でメッセージをしていたら僕のスマホに入っている連絡先のスクショが送られてきました。
何で持ってるのか驚いていたら「さっきの裸を送られたくなければ金を送れ」と連絡がきました。
これはやられたと思っていたら、職場の上司に実際に画像を送ったと言われました。
まだお金は送っていないですが、上司に画像について確認することもできないので困っています…。
Instagramで、いきなり外国人女性からメッセージが送られてきました。
プロフィールを見たら日本に住んでる留学生とあったので、お互いの言語の練習になればと連絡を取ることにしました。
だんだん時間が経って深夜になったら「お互い裸の写真を送ろう、保存は無しで」と提案されて、先に相手から写真が送られてきました。
自分の写真を送るのに抵抗はありましたが、先に送ってもらった引け目もあるので渋々自分の写真を送りました。
一応設定上は一度だけ画像を表示できる設定にしておきました。
ですがその翌日に保存しない約束だった自分の裸の写真が送られて「この写真を拡散されたくなければ2万払え」と言われて、とりあえず電子マネーで払ってしまいました。
そうしたらどんどんお金の要求が続いてきて、お金の支払いはしなくなりましたが画像は残り続けたままと考えるとまだ怖いです。
セクストーション被害は、一度受けてしまうと後々になって再び被害を受ける可能性が残り続けます。
このような不安を残し続けないように、セクストーションへの対策は徹底しておきましょう。
すぐできるセクストーション対策方法をご紹介します。
そもそもですが、誰かに見られて困るような写真は送らないようにしましょう。
知人に見られても困る写真を、見ず知らずの人に送るのはリスクしかありません。
また、もしスパムがスマホに入った場合に、見られて困る写真があればデータを抜かれる可能性もあります。
その場合、気付かれないうちに自分の写真を拡散されてしまうこともありえるので、たとえ自分のスマホであっても隙を見せないようにしましょう。
セクストーション加害者の手口として、スパム入りのアプリをダウンロードさせてターゲットの連絡先情報を抜き取るものがあります。
こうして知人への画像拡散をほのめかし、お金を払う以外の選択肢をなくすのです。
そもそも、元々できていたやり取りをわざわざ他のアプリに移動して行なう合理的理由はほとんどありません。
アプリのダウンロードを指示された場合は、スパムの可能性があるため応じないようにしましょう。
もしダウンロードしてしまった場合は、スマホの電源を切るか機内モードに切り替えましょう。
スマホを通信させないことで、データ抜き取り被害の拡大を防げます。
もしセクストーション被害に遭ってしまった場合は、探偵に相談しましょう。
セクストーションは相談するのがはばかられるデリケートな問題ですが、ご要望いただければ同性の探偵による相談も可能です。
ネットリサーチの専門技術を有する探偵により、セクストーションの決定的な証拠を確保します。
加えて、ネット上にご自身の画像がどれだけ拡散されたのか、被害規模の把握もネットリサーチ調査によって行ないます。
画像・動画の拡散を見つけ次第、提携弁護士と連携して掲載先のWebサイトに削除申請をお送りします。
また、既にスパムアプリを入れてしまった場合でも、お手持ちのスマホを解析するフォレンジック調査により、不正なデータも探し出します。
決定的な証拠により警察を動かしたい方は、ぜひ当探偵事務所にご相談ください。
セクストーションの被害は、今後もさらに増えることが予想されます。
重要なのは、安易に自分のプライベートを明け渡さないこと。
特に男性には、自分自身のプライバシーに対する警戒心が薄い方がまだまだおられます。
特にAIが普及してきた昨今だと、顔写真からでも嫌がらせ目的でわいせつ画像を合成されてしまうことも。
セクストーションは、まさしく性暴力の一つといえるもの。
泣き寝入りすることなく対抗するために、探偵も全力を尽くします。
少しでも不安なことがあれば、電話・メール・LINEからお気軽にご連絡ください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
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