ターゲットを定めた嫌がらせ行為の一つとして、自宅やその近辺での異臭・悪臭などの臭いによる攻撃が挙げられます。
被害に遭えば精神面でのストレスはもちろん、有害物質などが含まれていれば人体への悪影響も否定できません。
また、特定の範囲のみに攻撃が限定されることにより、目に見えない被害を周囲に訴えても周囲になかなか実態を理解してもらえず、解決が困難になります。
この記事では、異臭・悪臭を用いた嫌がらせへの対策方法を紹介します。
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「スメルハラスメント」は、臭いに関する嫌がらせ行為の総称です。
基本的には職場内で起こる行為を指しますが、集合住宅の隣近所間でも起こり得る問題です。
嫌がらせとなり得る臭いの種類は、下記のものが挙げられます。
原因が飲食店などからの排気など明確な場合は、具体的な対応策を講じられます。
原因不明の場合は、それが偶然なのか嫌がらせ行為によるものか分からないまま、不快感を感じて精神的にも健康面でも害を受け続けてしまいます。
目に見えない臭いによる個人宅への攻撃は、何かトラブルを抱える近隣住民によるものである可能性が高いといえます。
異臭・悪臭の被害は公害とは異なり、直接的な健康被害よりも人の感覚を害する「感覚公害」と呼ばれます。
これを規制する「改正悪臭防止法」は、工場や事業者を対象としており、一般の住宅や個人はその対象外とされています。
よって、近隣の個人宅からの臭いや嫌がらせを目的とした異臭・悪臭による攻撃には対処できません。
ここでは、一般的な換気扇の臭い(換気扇を掃除しても取れない臭い)ではなく、換気扇を通して外から入ってくる悪臭について説明します。
換気扇を回していない時でも、強風の日に自然と回っているのを見たことがあるかと思います。
これは、換気扇が室内で外気が逆流できる唯一の場所だからです。
一軒家では、換気扇の役割はそれほど大きくありません。
しかし、窓を自由に開閉できるかどうかによって、換気扇への依存度が高くなると言えます。
たとえば、マンションなどで台所の換気扇をつけている場合、外からタバコの臭いが漂ってくることが少なくありません。
換気扇は室内の空気を外に排出する機能を持っていますが、同時に外気が入り込む唯一の場所でもあります。
換気扇が動いていなくても外気が中に入ってくる可能性は高いです。
外からの異臭が長時間にわたり室内に入ってくるのは問題です。
部屋を開けていないのに悪臭が長時間室内に入ってくる場合、何かが起きていると考えていいでしょう。
一時的な悪臭ならまだしも、外気による室内への悪臭が日常茶飯事である場合、注意すべきです。
特に自宅の窓を開けて何度も換気しているにもかかわらず、臭いがしょっちゅう入ってくるなどの場合です。
こういったケースは、悪臭を「嫌がらせ」として利用していることが考えられます。
何度も窓を開けて換気しているいるにもかかわらず、ずっと外からの臭いが入ってくるのは通常あり得ません。
そこには、人の手を介して悪臭を入れる工作をしている可能性があります。
工作をされているのか、それともされていないかの目安になるのは悪臭がどれくらいの頻度であるのかということです。
悪臭を一時的に感じて、その後特に何もないのであれば問題ありません。
そうではな、数日おき、または毎日一時間は悪臭を感じるなど高頻度な場合、意図的に発生させた悪臭が室内に送り込まれていることもあります。
見た目だけではわからないこともあるので、一度専門家に相談した方がよいでしょう。
異臭・悪臭を利用した嫌がらせは主に下記のものがあります。
これらの行為に共通しているのは、いずれも「人」が仕掛けているということです。
故意による嫌がらせの場合、トラブル歴がある相手か折り合いの悪い近隣住民、元交際相手によるものである可能性が高いといえます。
嫌がらせを証明するには、その行為を行っている証拠を押さえなければなりません。
当事務所などの探偵・調査会社に依頼することで、異臭・悪臭を利用した嫌がらせ行為を確認するまで徹底的に調査を行います。
アパート・マンションなどの集合住宅でも一戸建てでも、台所・トイレ・風呂などの水回りや排水管・その先の下水が悪臭の原因であるケースが多いです。
また、漏水している場合は、その周辺の床下が腐敗していることも考えられます。
その他では、下駄箱・クローゼット・冷蔵庫・換気扇・コンロ・ペットなども異臭・悪臭の原因となっていることも。
異臭・悪臭の原因を突き止めるだけでなく、自宅が臭いの発生源になっていないかも調べておきましょう。
原因が自宅内の設備などだと分かれば、自分で対策を施すことになります。
賃貸の共同住宅であれば、大家や管理会社に修繕を依頼することも可能ですが、一戸建て住宅などの所有物件では自己負担となります。
消臭剤を置くという手もありますが、根本的解決にはなりません。
自分が異臭・悪臭の加害者とならないために、定期的なチェックと修繕は必須です。
異臭・悪臭の原因が外的要因によるものであれば、その臭いの原因を特定しましょう。
それが工場や事業者であれば、悪臭防止法に基づき是正措置を求められます。
個人であれば、証拠を提示した上で、警察や行政による対応や損害賠償請求へ向けた提訴も視野に入れる必要がなります。
ましてや、それが嫌がらせ目的だった場合は刑罰の対象になる可能性もあるため、慎重な調査が求められます。
外的要因による異臭・悪臭トラブルは、一時的に収まったとしても時を置いて再発するケースが非常に多い事象です。
よって、一旦トラブルが解決しても、継続的に監視していないと再度悪臭に悩まされる可能性も高いといえます。
当探偵事務所は、二次被害を防ぐために調査担当者の監視の目を光らせて、ご依頼者の生活が平穏を取り戻すまでサポートいたします。
Q
ゴミがばら撒かれて悪臭がする場合はどうすればいいですか?
A
被害状況の把握が必要です。原因がカラスの場合は、カラス対策を取る必要があります。カラス以外の人為的な要素がある場合、人物の特定とゴミをばら撒まいてる証拠が必要です。
Q
臭い対策をするのに適した時期はありますか?
A
臭い対策を行うなら、暖かくなる前の冬の時期が最適です。冬は窓を開ける機会が少ないため、臭いに対するクレームも少ない傾向があります。そのため、冬の時期に臭い対策を行うと効果的です。壁や水まわりにこびりついた臭いは時期によって一時的に軽減することもありますが、根本的な解決が必要な場合もあります。
Q
異臭や悪臭被害がいつ起きたのかわかりません。どうすればいいですか?
A
異臭や悪臭の被害は、気づかないうちに始まることが多いです。このような場合は、専門家に相談するのが最も効果的です。私どもの「対策専門窓口」では、数値や臭いの成分の分析を行い、悪臭の原因物質といった状況証拠を揃えることができます。まずは「対策専門窓口」にご相談ください。
Q
外部からの異臭を防ぐ方法はありますか?
A
外部からの異臭を防ぐためには、まず換気扇や窓の密閉性を確認することが重要です。換気扇のフィルターを定期的に掃除し、必要に応じて交換することも有効です。また、換気扇が逆流している場合は、逆流防止弁を取り付けることが推奨されます。窓には防臭カーテンやシールを使用して、外気が侵入しにくい環境を作ることができます。
Q
悪臭を利用した嫌がらせの証拠を集めるにはどうすればいいですか?
A
悪臭を利用した嫌がらせを証明するためには、まずは異臭の発生時刻や状況を詳細に記録することが重要です。日記やメモに記録を残すことで、一貫性のある証拠を確保できます。また、悪臭の成分を分析するために、専門家の助けを借りることも効果的です。さらに、近隣住民や目撃者の証言を集めることで、嫌がらせが故意に行われていることを証明するのに役立ちます。定期的な悪臭の発生をビデオカメラや録音機器で記録することも有効な手段です。証拠が揃ったら、警察や専門機関に相談し、適切な対応を求めましょう。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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