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公開日: 2023/12/11 最終更新日: 2024/04/17
ストーカー調査関連記事 - ストーカー相談サポート
 公開日: 2023/12/11 最終更新日: 2024/04/17

ストーカーまがいの行動とは?諦めさせる対策一覧や事例を紹介

この記事の読了目安時間は約 8 分です。
  • 「最近誰かが後をつけて来ている気がする」
  • 「しつこくメッセージを送ってくる人がいる」
  • 「居場所を特定してくる人がいるみたいだ」

このような被害がストーカー行為なのかわからずに、誰にも相談できていない人が実はかなり多いです。

放置してしまうと被害がどんどんエスカレートする可能性があるため、怪しい行動をされた場合には早めの対処が何より肝心といえます。

ストーカー行為が自然に収まるのを待つような受け身の対応だと、その間被害を受け続けるのを許してしまうことに。

いち早くストーカー被害を終わらせることが、元の生活に戻るための最優先事項です。

ストーカーまがいの行動が実際にストーカーとなるかどうかの境界線と、その対策方法をご紹介します。

今まさに「ストーカーされてるかもしれない」と不安な方は、ぜひご参考ください。

丸メガネに髭を生やしたハット姿の探偵

執筆者:藤井2023年12月11日更新

ストーカー・嫌がらせ調査歴5年。オンラインに関する嫌がらせ対策を専門とする。電子端末のデータを解析する「フォレンジック調査」では社内で右に出るものはいないと言われるために日々奔走中。

⇒ 監修者ページ

目次

1-ストーカーになる行為一覧

夜道を歩く男の背中

ストーカーにあてはまる行為には、何があてはまるのでしょうか。

ストーカーを取り締まるための内容を定めた「ストーカー規制法」では、以下の10の行為をストーカー行為と定義しています。

どのような行為が該当するのか確認して、今自分が受けている被害と照らし合わせてみましょう。

つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき等

被害者本人、もしくはその家族・友人・知人に接近して行なう迷惑行為はすべてストーカー行為に該当します。

あてはまるのは下記のような行為です。

  • 周囲をうろつく
  • 尾行してつきまとう
  • 進路に立ちふさがる
  • 姿を現すのを待ち伏せる
  • 滞在する場所に押し掛ける
  • 滞在する場所付近で見張りをする

実害を伴うかどうかに限らず該当しますので、被害の存在を確認した時点で対処を始めるべきでしょう。

監視していると告げる行為

被害者を監視していると明確に伝えるだけでなく、監視していると感じさせる言葉を電話・メールなどで伝えることもストーカー行為です。

例えば、このような行為が該当します。

  • 被害者の今日の服装を伝えてくる
  • 「あなたのことを監視しています」と監視の事実を伝える
  • 自宅や職場・学校に出入りする際に「いってらっしゃい」「おかえりなさい」などの言葉を伝える

上記の内容をSNSやネット掲示板に書き込むことも、ストーカー行為とみなされます。

面会や交際の要求

断っているのに何回も対面や交際の要求をすることも、ストーカー行為になります。

具体的には下記のような場合です。

  • 贈り物を受け取るように何回も伝える
  • 義務もないのに面会・交際・復縁を要求する

しっかり断ることは何より重要ですが、エスカレートしてさらなるストーカー行為におよぶことも懸念されます。

乱暴な言動

被害者に対して威圧するような言葉・行動を行なうこともストーカー行為になる上に、それ以外の犯罪に該当する場合もあります。

  • 大声で罵声を浴びせる
  • 家の前で車のクラクションを鳴らす
  • 腕や髪など体の一部を無理矢理引っ張る
  • 威圧・萎縮させる内容が書かれたメールを送る

乱暴な言動・行動が現れ始めたら、速やかに証拠を確保しましょう。

無言電話、連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS・文書等

拒否しているにもかかわらず、繰り返し連絡を送ることもストーカー行為に該当します。

  • 無言電話
  • 自宅・職場に何度も電話をかけてくる
  • 何度もメール・FAX・文書を送ってくる
  • SNSでしつこくコメント・DMを送ってくる

連絡を受けたり内容を見るのは被害者だけではないため、周囲の他の方にも迷惑がかかる可能性があります。

汚物等の送付

中には汚物を送りつける行為も確認されており、こちらもストーカー行為とされます。

基本的に下記のようなものを送れば、汚物の送付となります。

  • 糞尿
  • 髪の毛
  • 爪や皮膚の一部
  • 動物・虫の死体
  • 使用済みの服・下着
  • 汚れた・傷つけられた人形
  • 血液・体液およびその付着物

被害者が不快感を覚えるものは、すべて取り締まり対象です。

名誉を傷つける

誹謗中傷したり名誉を傷つける内容の発言や、文面を送ることもストーカー行為です。

下記のような手段による名誉毀損が含まれます。

  • 文書の送付
  • チラシ・ポスターの掲示
  • インターネット上での書き込み
  • 口頭による他者への伝達・噂の流布

このようなものがあった場合は記録を取ることで、明確な証拠にできます

性的しゅう恥心の侵害

あらゆる性的な嫌がらせ行為は、ストーカー行為に該当するものです。

  • 被害者の顔を別人の裸に合成した画像・動画を送り付ける
  • 電話・手紙・メール・SNSのコメントで卑わいな言葉を伝える
  • 被害者との交際時に撮影された裸や下着姿の画像・動画を流布する

もしネット上で自分が写るわいせつ画像・動画が公開されていた場合は、掲載先のサイトに削除申請を行ないましょう。

GPS機器等を用いて位置情報を取得する行為

GPS機器を使って、特定の人物の位置情報を取得することはストーカー行為になります。

位置情報が分かってしまえばつきまといも容易になるため、2021年に新しく禁止事項として追加された項目です。

主に下記のような行為が対象となります。

  • カバンなどの持ち物や車にGPS発信機を設置する
  • 他人のスマートフォンを勝手に操作して位置情報を取得できるようにする

GPS機器等を取り付ける行為等

位置情報の取得と同時に、GPS機器を設置すること自体もストーカー行為に含まれるようになりました。

最近はAirTagなどGPSを利用した忘れ物防止タグが、ストーカー行為に悪用される事例が増えたことを鑑みての処置です。

さらに位置情報共有アプリが若年層の間でブームになっていますが、これもストーカー行為に悪用される可能性をはらんでいます。

どんどん容易になる位置情報の取得に対し、法的な対策がどこまで素早く行なえるかが鍵といえるでしょう。

2-どこからがストーカー行為になる?

マンション内を歩く女性の背後

ストーカーまがいの行為を受けたとしても、それが本当にストーカー行為か確信が持てず、誰にも相談できない方が多いです。

一体ストーカー行為かそうでないかの境界線はどこになるのでしょうか。

被害者が嫌悪感を感じる

ストーカー行為の境界線は「被害者が嫌悪感を感じる」かどうかが何より重要な基準です。

法律で定義されたストーカー行為の中には複数回繰り返すことが条件とされているものもありますが、被害者の心象が最も重要になります。

もちろん、ストーカー規制法によって引かれた被害の基準も理解すべきものです。

ですが、被害に泣き寝入りしてしまってはストーカー加害者の思うツボ。

たった一度とはいえ、受けた苦しみがずっとまとわりつくのなら、解決に向けて動くことをおすすめします。

常識の範囲を超えている

常識的な範囲を逸脱した行為には、ストーカー目的の意図が存在すると考えられます。

例えば下記の行為は、一般的な人間関係では行なわれない認識があるものです。

  • いきなり高価なプレゼントを渡される
  • 会話の内容を盗み聞きして予定を把握される
  • 好みの食べ物を大量に送り付けられる

もしこうした行動の動機が好意だとしても、相手の意思をないがしろにしてしまえば、それは自分の感情の押し付けでしかありません。

自分の意図が達成できないと判断した際にストーカーに豹変しますので、怪しいと思った行動にはすぐ対処すべきです。

執拗に繰り返して行為を行なう

同じ行為を複数回も執拗に繰り返す場合は、ストーカー行為にあてはまると考えられます。

LINEやメールの送信、嫌悪感を覚える郵便物の投函、外出時のつきまといなど…。

繰り返し行なうのは明確な意図がないとできない上に、加害者の執着心も高まっていることが読み取れます。

このような段階にまで突入した場合は、放置せずに専門機関に相談しましょう。

3-ストーカーまがいの行動に対してやってはいけないこと

注意マークを指さすスーツ姿の男性

もしストーカーまがいの行動を受けた場合、平常心のままでいられる人は少ないでしょう。

しかし、焦って起こした行動が逆にストーカーの火を点けることにもなりかねません。

ストーカーまがいの行動を受けても、すべきではないことを紹介します。

過剰に怯える

ストーカー行為は時に常識を逸脱した内容に及びます。

そのため、得体の知れない行動を受けて言い知れない恐怖を覚えるかもしれません。

ですが、ストーカー行為に過剰に怯えることはストーカー加害者に達成感のような感覚を与えてしまいます

ストーカーの目的は、被害者に自分自身を認知してもらうこと。

つまり、ストーカー行為に対するリアクションは加害者にとっては「自分を認知してくれたことの証明」なのです。

これは加害者を増長させるだけなので、過剰に怯えることは避けて冷静さを保ちましょう。

周囲の人を巻き込んで対抗する

ストーカーまがいの行動を受けて、家族・友人・知人を巻き込んで対抗しようとするのも避けた方がいいです。

厳しい抵抗に対してストーカー加害者も対抗心を燃やしてしまい、被害のエスカレートが懸念されます。

そうなってしまった場合、周囲の人々にまで被害が拡大する恐れも。

独自のやり方で解決しようとするのは危険なので、一度ストーカー対策の専門機関にご相談ください。

4-ストーカーまがいの行動を止めさせる対策

男性に怯える女性

ストーカーまがいの行動を受け続けて、平気なままでいられる人は少ないです。

もし自然に被害が収まったとしても、被害者はいつまた再開するか怯えながら日々を過ごすことになりかねません。

根本的な解決を目指すなら、やはり明確な対策を講じるべきです。

ここからは、ストーカーまがいの行動を止めさせるための対策方法を紹介します。

無視し続ける

ストーカーまがいの行動に対しては、一切反応せず無視を貫きましょう。

上述したように、ストーカー加害者の目的は被害者に自分を認知してもらうこと。

そのために起こした行動にまったく反応がなければ、だんだん加害者も自分の行動に意味がないことを自覚していきます。

最終的に意味のない行動に労力を費やすのは無駄と感じ、ストーカーまがいの行動を自然と止めるでしょう。

ですが、ストーカー行為をする人の執着心は尋常ではないため、常軌を逸した相手との根競べとなる可能性が高いです。

無視を貫くには、決して加害者には負けないという強い意思が必要になります。

行動パターンを変えてみる

つきまといなどのストーカー行為を行なう加害者は、ターゲットの行動パターンをある程度把握しています。

そこであえて違う道から帰ったり普段行かないお店に行くなど行動に変化を加えれば、加害者もつきまといができなくなる可能性があります。

こうした変化によって加害者をかく乱して、つきまとい被害を軽減したり加害者を根負けさせることが可能です。

しかし、お店の少ない地域では加害者が増えた行動パターンを把握して選択肢も頭打ちになるため、対策が成り立たなくなる懸念があります。

ストーカーに効く言葉を伝える

もしストーカー加害者と接触した場合、下記のような言葉を伝えればストーカーまがいの行動を止める可能性があります。

■初期段階のストーカー向け

  • ・今忙しいから対応できない
  • ・パートナーがいるから連絡されると困る

 

■しつこいストーカー向け

  • ・はっきり言って迷惑
  • ・もう連絡してほしくない
  • ・これ以上やるなら警察に通報する

 

■男性のストーカー向け

  • ・恋愛対象にできない
  • ・男性としての興味がない
  • ・他の人にどうにかしてくれないか相談している

 

■女性のストーカー向け

  • ・はっきり言って怖い
  • ・好きとかそういう風には思えない
  • ・あなたがやってるのはストーカーです

 

明確な拒絶の意図を伝えることで、諦めるストーカーもいます。

ですが、中には逆上して行為をより先鋭化させる可能性もありますので、リスクも存在する対策だといえるでしょう。

警察に相談する

警察にストーカーの対処を求めるのも有効です。

警察に相談すれば、ストーカー加害者に警告を与えることができます。

警告が複数回続けば接近禁止命令を出して、それをも破って被害者に接触した際には逮捕して罰則を与えることが可能です。

しかし、過去のストーカーによる殺人事件では、相談したにもかかわらず警察の対応が後手に回ったために最悪の結果になった場合がほとんどです。

なぜなら、警察は明確に犯行があったことを示す証拠がなければ、どんなに疑わしい人物であっても対処する法的根拠がないため何もできません

ですがストーカーを捕まえられるのは警察だけなので、警察を動かすための証拠を最優先で集める必要があります。

探偵に証拠集めを依頼する

ストーカー被害の証拠を集める際には、探偵に調査を依頼しましょう。

探偵は証拠集めのノウハウを持っているだけでなく、合法で尾行・聞き込み・張り込みを行なうことが可能です。

また、探偵が調査終了時に作成する報告書には、裁判での証拠能力も認められています

自分が受けた被害を明確な形で証明して警察を動かしたい方は、ぜひ一度探偵に相談してみてください

5-ストーカーまがいの行動に関する相談事例

女性2人の相談を受けるスーツ姿の男性

過去にストーカーまがいの行動を受けている方から寄せられた相談事例を、ご相談者様の許可を得て掲載いたします。

今まさに相談を考えている方の参考となれば幸いです。

実際にいただいた質問

依頼人
依頼人

元恋人が架空の人物としてSNSアカウントを作成して、自分と接触してきています。

このアカウントが元恋人という確証はないのですが、何となくそんな感じがします。

ブロックしてもまた別のアカウントを作って接触してくるため、ちょっと気味が悪いです。

これってストーカーになるんでしょうか。

調査担当者
調査担当者

ストーカー規制法が規定するストーカー行為の中には「拒否してもSNSでメッセージを送る」ことも含まれているため、ストーカー行為に該当する可能性があります。

ただ、ご相談者様自身がその相手に拒否の意思を示してはいないため、実際にストーカー行為と認定されるかは怪しいです。

しかし、この元恋人がSNSでの接触以外にも、何か別のストーカー行為を働いている可能性も存在します。

探偵はストーカー行為のあらゆる可能性を検証し、ご相談者様の不安を晴らすために全力で調査します。

依頼人
依頼人

家の周りで夜に足音がして、地面の上を歩く「ザッ」とか「ジャッ」という感じの音がしますが、これってストーカーでしょうか。

調査担当者
調査担当者

ご自宅の周囲に誰かが立ち行ったかどうかは監視カメラでも調べられますが、死角となって映らない箇所がある上に死角を無くすほどのカメラ台数を用意するのは大変です。

探偵であればご自宅の周囲で張り込みを行ない、不審な人物が現れるかどうか確認します。

また、不法侵入の決定的な証拠を確保して、警察の対処をうながします。

依頼人
依頼人

一度ストーカーらしき人物と出くわすことがあって、その時に「もう近付かないでください」と伝えたのですが、そこからつきまといや変な物を郵便受けに送られたりといったストーカー行為が増えてきました。

どうやって対策したらいいでしょうか、教えてください。

調査担当者
調査担当者

ストーカー行為に注意を加えたことで、逆にエスカレートしてしまったパターンといえます。

この場合、まず郵便受けに入れられたものは証拠として必ず保管しておいてください。

もし身辺に危害を加えられる可能性がある場合は、探偵が周辺を監視して危害が及ばないように対処いたします。

また、逆に犯人とおぼしき人物の周辺も調査して、疑わしい動きがある場合はその証拠も押さえます。

ストーカー加害者の存在が明らかである場合は探偵も調査しやすいので、攻めの一手を打つことも可能です。

6-ストーカーまがいの行動は探偵に相談しよう

電話に出るスーツ姿の男性

「ストーカーされているかも」と思われる行為を受けた場合、気のせいで済ますと後々身の危険が降りかかることもあります。

ストーカー加害者は少しのきっかけから成功体験を掴むと、どんどん加害行為をエスカレートさせていきます。

そこに自制心を求めることは難しく、中には警察の接近禁止命令を無視してストーカー行為におよぶこともあるのです。

ストーカーが自然に収まることは期待せず、適切に証拠を確保して警察に対処をうながすようにしましょう。

探偵の的確な証拠収集によって、ストーカーの動かぬ証拠を掴みます

お困りの際は、24時間365日受付中の相談窓口にご連絡ください

まず、現状について相談することから始めましょう。

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