騒音問題の中には、低周波音によるものも数多く相談が寄せられています。
低周波音とは文字通り低い周波数の音で、さまざまな機器の発達に伴い被害が増加中です。
不快に感じるかどうかも人それぞれで、その感覚の違いを利用して嫌がらせに用いられることも。
まだまだ低周波音による被害が広まっていないため、相談先も限られるのが現状です。
もし低周波音にお困りの場合、騒音調査の経験豊富な当探偵事務所にご相談ください。
この記事では、低周波音による嫌がらせの実態とその解決方法をご紹介します。
そもそも低周波音とは何のことなのか、聞き慣れない方もおられるでしょう。
低周波音とはどのような音を指すのか解説します。
低周波音とは低い周波数の音の中でも、人が聞き取れるかどうかギリギリの周波数帯で鳴る音を指します。
人が聞き取れる音は20~20,000Hz(ヘルツ)までと言われており、Hzが大きいほど高い音です。
その中でも100Hz以下の音を低周波音と呼び、さらに低い20Hzほどの帯域で鳴る音は、超低周波音と呼ばれます。
聞こえる音の範囲も人によって差があるため、低周波音を聞き取れる人とそうでない人に分かれることが多いです。
結果として、低周波音による被害を受ける人と受けない人による認識の溝が生じてしまいます。
低周波音は主に公共の場における作業などの振動が原因になりますが、家庭用の機器など生活の中でも発生することがあります。
原因特定のためには、まずどのようなものから低周波音が出るのか知識を深めましょう。
主に低周波音は、工場などに置かれた設備から発せられることが多いです。
このような設備が振動することにより、周囲に低周波音が広がると言われています。
特に工場の近くにある住居に住む場合だと、日中に低周波音をよく感じるかもしれません。
もし夜間になっても稼働する工場からの低周波音であれば、生活に密接に影響するため対処が必要です。
道路やトンネル、橋や風車などの構造物も、大きな車や設備が稼働するためどうしても低周波音が発生しやすいです。
ですが、これらの構造物が住宅地にあることは少ないため、住居にて低周波音被害を受けるとしたら別のものが原因になるでしょう。
公共交通機関や、比較的大きいサイズの乗り物も低周波音の原因となり得ます。
バス停や停留所、運送会社近くの家などは低周波音の被害を受けやすいでしょう。
また、ドクターヘリが来ることの多い大きな病院の近くもあてはまります。
公的機関や事業者による低周波音は、調査の上で対策が施されている場合が大半。
一番嫌がらせに転用されるのは、家庭用機器から発せられる低周波音です。
下記のような身近なものからも、低周波音は発生します。
これらの機器は内部に駆動用のファンモーターが設置され、その駆動による振動で低周波音が生じます。
意識せずに出していたならまだしも、低周波音を理解した上で発生させていたなら嫌がらせ目的といえるでしょう。
低周波音の問題を解決するには、真っ先に出所を特定して適切な対処方法を考える必要があります。
低周波音によって受ける被害は、時に深刻なものにもなり得ます。
大小さまざまな被害をご紹介します。
低い音はものを振動させる性質を持ちますが、例え家であっても揺らすことがあります。
地震のような揺れ方はしませんが、小さな揺れでも過敏な人にとっては気になって仕方ありません。
長時間続く揺れとなれば、その分気になってしまう時間も長引くため、心身に与える影響も増すでしょう。
時間帯次第では、小さな揺れも深刻な影響をもたらします。
特に睡眠時、揺れを感じ続けたまま眠れる人はそこまで多くありません。
また生活リズムも人によって異なるため、眠る人が多い夜に低周波音を回避しても夜勤明けで朝眠る人が低周波音の被害を受けることもあります。
眠ることができなければ、当然健康への被害が生まれてしまいます。
低周波音は、体に直接影響を与えることがあります。
もし低周波音を受け続けると、下記のような症状が起こるかもしれません。
症状が深刻化してからでは遅いので、少しでも不調を感じた時点で原因への対処が必要です。
低周波音によって、体だけでなく心にも異変が出てきてしまいます。
精神的な影響としては、このようなものが挙げられます。
心の不調は長引く可能性があるだけでなく、放置することでさらに悪化することも考えられます。
根本的な原因を取り除いて、心身ともに健康を取り戻しましょう。
低周波音による嫌がらせ問題は、解決するのが難しい部分があります。
それは、低周波音そのものが持つ特性が一番の要因といえるでしょう。
嫌がらせ解決を阻む要素を説明します。
同じ低周波音を聞いたとしても、音の聞こえ方に個人差がある以上、不快に感じるかどうかも人それぞれです。
ある人はまったく気にしない音も、別の人からすればとても不快に感じる場合もあるでしょう。
また、低周波音は音の高さを示すHz(ヘルツ)が低く、高い音の方が聞き取りやすい性質を持つため、そもそも聞こえない人もいます。
結果として苦しみを他人に理解してもらえず、あげくには「勘違いではないか」と訴えを冷たくあしらわれることもあります。
低周波音の被害に対して、まだまだ世間の理解が足りないのが現状です。
普通の騒音被害であれば、聞こえる音が受忍限度を超えているかどうかで被害を立証できます。
生活において我慢すべき音量を規定した数値
低周波音も同様に、どれほどの数値で被害を評価できるかの「参照値」を環境省が規定しています。
計測した音の高さを表すHzと音圧を表すdB(デシベル)を対象させた場合の数値によって、被害を立証します。
(引用:低周波音問題対応のための「評価指針」)
しかし、基準のHzに対してdbが下回ってしまうと被害が認められないため、受忍限度よりも被害認定の難易度が少し高い部分も。
また、参照値はあくまで低周波音に対する苦情を受け付けるかにおいて参照するものなので、数値の大小ですぐ発生源側に規制をかけられるわけではありません。
被害の基準がまだ明確でないのが、低周波音被害の現状といえます。
普通の騒音対策においては、家の壁に防音材を設置したりする人も多いでしょう。
しかし、低周波音は少し性質が異なります。
防音材は空気の振動を止めることで防音する仕組みですが、低周波音は少ない空気の振動で伝わるため、防音材を通り抜けることがあります。
大音量でカーステレオを流す車から「ズンズン」と低い音が漏れるのは、低い音が遮音されずに通り抜けているからです。
また、防音材で他の音が無くなった結果、逆に低周波音が強調されてより感じ取れやすくなってしまうことも。
結果として、防音対策をしたのにかえって被害が悪化する場合もあります。
低周波音の問題は普通の騒音とは性質が異なる部分もありますが、対処することは十分可能です。
低周波音による嫌がらせ被害を受けた場合の対策をどうすればいいかお伝えします。
対策を始める際には、何よりもまず低周波音の発生源がどこか特定する必要があります。
低周波音は通常の騒音とは異なる特性があるため、後述の対策も発生源の特定ができないと効果が見込めません。
特定のためには、騒音調査の専門家に測定を依頼するのが一番でしょう。
お困りの場合は、騒音測定の専門技術を持つ当探偵事務所にご相談ください。
全国各地に派遣されている調査員が、お住まいの地域に向かい低周波音の測定を行ないます。
発生源がわかったら、その発生源のある住居・施設・事業者に対して苦情を入れましょう。
苦情を入れる際にも、測定によって低周波音の存在を証明できていれば、相手方は適切に対処するしかありません。
単なるクレーマーとして対応されてしまえば被害の解決は難しくなりますので、やはり最初に測定による発生源の特定は必要です。
低周波音は、ファンモーターがある機器の配管ダクトから漏れることが多いです。
ダクトと機器の接合部から音が漏れる、もしくはダクトそのものが音の漏れやすい素材である可能性があります。
そのため、配管ダクトに下記の処理を行ないましょう。
こうした対処によって、低周波音の低減が可能です。
配管自体に手を加えるのではなく、単純に配管の位置を変えることで物理的に低周波音を遠ざけることも有効な対処法です。
配管を住居の壁伝いにならないように配置したりすれば、低周波音の影響は低減するでしょう。
配管の配置変更は専門の業者に依頼する必要がありますので、協力を仰ぎましょう。
外からの音をシャットアウトしてしまうと、逆に低周波音が伝わりやすくなってしまう習性があります。
そのため、逆に窓を開けて外の音を取り入れることで低周波音を目立たなくする対策も有効です。
これは「マスキング」と呼ばれる方法で、異なる帯域の音によって低周波音を覆いかぶせてわかりにくくするもの。
低周波音は聞こえる音より、音による振動を感じることでの被害が主なため、根本解決とはなりませんが一時的な被害減少の効果はあるといえます。
低周波音は振動による影響が大きいため、発生源となる機器を住居から遠ざけて振動を減らす対策もあります。
特に発生源となる機器が壁に接している場合は振動が直接伝わるため、ある程度の距離を取るだけで音の感じ方も変わるでしょう。
これにより、低周波音が我慢できるだけのものとなれば効果があったといえます。
ただ単に防音材を設置しても、低周波音は通り抜けてしまうため効果はありません。
低周波音を的確に解消できる種類の防音材を設置することで、効果が見込めるでしょう。
例えば、低周波音による主な被害をもたらす振動を解消するため、振動吸収の効果を持つ制振材・制振シートを組み合わせることなども有効です。
また、防音材や制振材を家の壁だけでなく、発生源となる機器の周辺に設置するのもいいでしょう。
適切な対処によって、必要な効果を得ることができます。
過去に当探偵事務所が対応した、低周波音に関する調査依頼時にいただいたご相談を、ご依頼者の許可を得て掲載します。
ご相談を検討される際の参考としていただけますと幸いです。
近所の家からの低周波音に悩まされているんですが、どうしたらいいですか?
まずは感じておられる低周波音を測定しつつ、発生源の特定も同時に行ないます。
その結果、低周波音の発生源が近所の家であり、なおかつ測定における参照値を超えていれば該当の住民に改善を求めます。
ご要望をいただきましたら、交渉の場にも測定士が同行して専門的な見地からも説明を行なわせていただきます。
出来る限り円満な解決に至るようにお手伝いしますが、もし法的なやり取りが必要になった場合は提携弁護士とも連携しての対処もできます。
低周波音を感じて苦しい思いをしていますが、同居している家族はまったく感じていないようで近くに協力してくれる人がいません。
家族にも「気のせい」とか「過敏すぎ」とか言われますが、本当に勘違いかどうか確かめたいです。
今受けている被害が嫌がらせによるものか確証がない場合でも、当探偵事務所にご相談ください。
例え嫌がらせを受けていようがいまいが、今ご自身が感じておられる「苦しい思い」は確かに存在するもののはず。
測定調査の目的は、真実を確かめて「元の健やかな暮らしを取り戻す」ことです。
抱えておられるお悩みが解消されるように、調査を進めさせていただきます。
どのように低周波音の測定を行なうんでしょうか?
通常の騒音調査に加えて、振動調査も併せて行ないます。
また、一度の測定で的確な数値が得られるわけではないので、正確な数値を得るには2,3回ほどの測定が必要です。
手間はかかるものの、後々法的措置にまで進む場合には回数をかけて測定した数値が動かぬ証拠となるため、必要な手順だとご理解いただけますと幸いです。
低周波音の問題は、普通の騒音問題よりも対処しにくい部分があります。
音の感じ方も人それぞれなので、受けておられる苦しみを他の人に理解してもらえないかもしれません。
低周波音がもたらす苦しみを解消するためには、被害を数値化して証明することが必要です。
そのためには出ている音を測定できる専門家の力を借りるのが、一番の近道。
当探偵事務所には騒音測定の専門技術を持つ調査員が多数在籍しており、全国各地にある支社から調査に向かいます。
またご相談も24時間365日受け付けていますので、メール・電話・LINEからお気軽にお問い合わせください。
今抱えている苦しみを解消するために、全力をこめて対応させていただきます。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
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