
本記事は、医療的・心理的な診断を行うものではありません。嫌がらせの有無を断定することを目的とせず、「今起きている状況を客観的に整理するための考え方」を紹介するものです。
※緊急性が高い危険(暴力・脅迫・自傷他害の恐れ等)を感じる場合は、まず警察・緊急窓口へ相談してください。
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「これって嫌がらせなのか、それとも自分の思い過ごしなのか」――この段階がいちばん苦しい、という方は少なくありません。
何かが起きている“感じ”はあるのに、証拠として形にならない。周囲に説明しても伝わりにくく、気づけば孤立感だけが濃くなっていく。
こうした状態は、特別な人に限った話ではなく、環境や出来事が重なれば誰にでも起こり得るものです。
被害の話は、聞く側にとっても想像が難しいことがあります。
「証拠はあるの?」「気のせいじゃない?」と言われてしまうと、言葉にできない不安がさらに増し、相談すること自体が怖くなります。
だからこそ、ここではいきなり結論を出さず、事実と感情を分けて整理することから始めます。
「偶然かもしれない」と思う一方で、「でも、繰り返されている気がする」と感じる。
この揺れが続くと、日常の小さな出来事にも敏感になり、心が休まらなくなります。
ここで大切なのは、感じたことを否定することではなく、“今の状況を説明できる材料”を少しずつ増やしていくことです。
本人は切実なのに、「考えすぎ」と片付けられると、相談先がなくなります。
結果として、情報を探し続けたり、一人で結論を出そうとして疲弊しやすくなります。
本記事では、判断や評価は行わず、客観的に整理するための手順に焦点を当てます。
この章のポイント:
つらさを否定せず、結論を急がず、「誰にでも起こり得る状態」として捉えたうえで、次章から事実を整理するチェック項目へ進みます。

「嫌がらせだ」と断定したくなる気持ちも、「気のせいだ」と打ち消したくなる気持ちも、どちらも自然です。
ただ、結論を急ぐほど、状況の整理が難しくなり、かえって不安が強まることがあります。
ここで重要なのは、“判断”ではなく“整理”を先に行うという順番です。
整理ができるほど、警察・弁護士・専門家など第三者にも説明しやすくなり、必要な支援につながりやすくなります。
なお、一部では「思い込み」や「被害妄想」と表現されることもありますが、
本人にとっては現実の不安であり、軽視されるべきものではありません。
本記事では、その言葉を否定も肯定もせず、あくまで「客観的に整理するための手順」に焦点を当てます。
不安が続くと、人は無意識に「説明できるストーリー」を作って安心しようとします。
その結果、都合のよい情報だけを拾いやすくなり、反対の可能性を検討する余裕がなくなります。
だからこそ、まずは起きた出来事を“時系列”と“事実”で記録することが大切です。
結論は後回しにしても、記録は後で必ず役に立ちます。
強いストレス状態では、注意が一点に集中しやすく、普段なら気にしないことまで気になりやすくなります。
その状態で判断をすると、「不安を確信に変える材料」ばかりを集めてしまうことがあります。
そこで有効なのが、出来事を
「見た/聞いた(事実)」と
「どう感じた(感情)」
に分けてメモする方法です。
この分け方だけで、頭の中の混線がほどけやすくなります。
当事者の視点だけで状況を見続けると、偶然や誤解の可能性を検討しにくくなります。
逆に、必要な「危険サイン」を見落とすこともあります。
そのため、信頼できる第三者(家族・支援機関・法律の専門家など)に共有できる形で、
情報を整えておくことが安全につながります。
次章では、整理のためのチェック項目(記録の付け方・見落としやすいポイント)を具体的に紹介します。

ここでは、
感情や推測をいったん脇に置き、「第三者が確認できる事実」だけを整理します。
このチェックは、嫌がらせを断定するためのものではありません。
今起きている状況を冷静に把握し、必要に応じて相談・支援につなげるための材料です。
心理状態・性格・病名などには一切触れません。
あくまで「起きた出来事」に限定して確認してください。
まず確認したいのは、他人が見ても理解できる形で残っている事実があるかどうかです。
例えば、以下のような要素は
客観情報として整理しやすいものです。
「感じたこと」ではなく、何が、いつ、どこで起きたかだけを書き出してみてください。
単発の出来事なのか、それとも一定の間隔や条件で繰り返されているのかは重要な視点です。
偶然と継続的行為の違いを見極めるため、次の点を整理します。
「パターンとして説明できるか」を意識すると、整理しやすくなります。
出来事が特定の人物・場所・時間帯に集中しているかも確認ポイントです。
例えば、
環境要因(騒音・設備・周囲の生活音など)と切り分けて考えることで、説明の精度が高まります。
最後のチェックは、感情を除いた状態で説明できるかです。
家族や知人に対して、
「起きた事実だけ」を順序立てて話せるか
を考えてみてください。
説明が難しい場合でも問題ありません。
それは「異常」ではなく、整理がまだ途中であるというサインです。
この段階で無理に結論を出す必要はありません。
次章では、整理した情報を安全に活用する考え方について解説します。

ここまでのチェックは、嫌がらせを断定するためのものではありません。
今の状況に対して、どの方向に進むべきかを考えるための整理です。
結果によって取るべき行動は異なります。
どちらのケースでも共通して言えるのは、
一人で抱え込み、急いで結論を出さないことです。
日時・場所・頻度・記録などが整理され、
第三者が見ても理解できる事実が積み上がっている場合は、
次の段階として「守るための行動」を考えます。
この段階で重要なのは、感情的に動くことではなく、
冷静に材料を増やし、選択肢を広げることです。
ここで重要なのは、
すぐに誰かを疑ったり、対抗行動に出たりしないことです。
状況を整理した上で、適切な支援につなげる準備段階と考えてください。
一方で、出来事を振り返っても
記録が曖昧だったり、パターンが見えなかったりする場合もあります。
この状態は決して珍しいものではありません。
強い不安や緊張が続くと、
事実と感情が絡み合い、整理が難しくなることがあります。
そのような場合は、一度立ち止まることも立派な選択です。
一部では「思い込み」や「被害妄想」と表現されることもありますが、
本人にとっての不安は現実であり、軽視されるべきものではありません。
調査・法律・医療・相談機関は、
互いに排他的な存在ではありません。
その時点の状態に応じて、適切な支援を選ぶことが最も安全な進み方です。

嫌がらせかどうか判断に迷う状況では、
「探偵に相談すればすべて解決する」と思われがちです。
しかし実際には、探偵にもできることと
できないことが明確に分かれています。
ここを正しく理解しておくことは、
読者自身を守るためにも、非常に重要です。
探偵の役割は、「判断」や「診断」ではありません。
事実を確認し、客観的に整理することが中心です。
つまり探偵は、
「事実を可視化するための補助役」
と考えるのが適切です。
一方で、探偵には法律や倫理の上で
行ってはいけない領域があります。
仮に調査を行ったとしても、
結論を出すのは、あくまで依頼者や関係機関です。
探偵が「断定」や「診断」を口にする場合は、
むしろ注意が必要だと考えてください。
できること・できないことを明確に分ける姿勢こそが、
依頼者にとって誠実な情報提供につながります。

ここまで読んでくださった方の多くは、
「自分の状況が普通なのかどうか分からない」
という不安を抱えているのではないでしょうか。
まず、はっきりお伝えします。
悩んでいること自体が、異常なのではありません。
嫌がらせかどうか分からない、でも不安が消えない。
その状態は、誰にでも起こり得るものです。
周囲に理解されなかったり、
「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われることで、
さらに一人で抱え込んでしまう人は少なくありません。
不安が強いときほど、頭の中では
出来事や感情が絡み合い、整理が難しくなります。
しかし、
事実と感情を分けて整理するだけでも、
「何に不安を感じていたのか」が見えやすくなることがあります。
実際に、
整理した結果、必要以上に自分を追い詰めていたと気づく
方も少なくありません。
それは決して「思い込みだった」という否定ではなく、
状況を正しく見直せたという前向きな変化です。
一人で考え続けることが、必ずしも正解とは限りません。
誰かに話し、状況を言葉にすることは、
自分を守るための行動です。
助けを求めることは、弱さではありません。
事実を整理したい、第三者の視点を知りたい、
ただ今の状態を聞いてほしい――
そう感じた時点で、
相談という選択肢を取ってもよい
のです。
このページでお伝えしているのは、
依頼を急ぐことではありません。
まずは相談という形で、状況を一緒に整理する。
それだけでも、次に進む判断がしやすくなることがあります。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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