
近年「推し」という言葉が、若者を中心に広く使われ始めています。
誰かにおすすめしたいほどの好感を持つものを対象にし、その対象は人に限りません。
ただ、行き過ぎた推しへの感情は、ときにストーカーの引き金になることも。
過去には推しの人を狙った殺人未遂事件も起きており、他にも脅迫事件なども発生。
推しの対象にされている自覚のある人にも、ストーカー対策が必要な時代となってきています。
特に近年はSNSによって人との距離が近くなった上に、一般人もインフルエンサーとして有名になりやすくなったことも被害の拡大につながっています。
推しにされる人は、どのようにしてストーカー対策をすればいいのでしょうか。
この記事では、「推し」のストーカーになる人の特徴や対策方法を紹介します。

「推し」という言葉はいきなり使われ出したため、いまいち意味を理解できていない人も多いでしょう。
人によっては推しの存在が生きがいになることもあり、現代社会を生きるなら覚えておいて損はありません。
意味合いの広い「推し」について理解を深めましょう。
「推し」とは、誰かに紹介してその魅力を伝えたいほどに好感を抱いているものの意味です。
語源は「推薦」から来ており、本格的に使われ始めたのは2000年代後半頃から起きたアイドルブームからと言われています。
その頃は「一推しのメンバー」という言葉が省略されて「推しメン」になり、更に短縮されて「推し」になった流れがあります。
今では「推し」という言葉は若い世代に定着しています。
推しの対象になるのは主に芸能人やアイドルですが、ホストやキャバクラ嬢など水商売で働く人や、ただの一般人も対象になることがあります。
など
SNSの発達により、お店の店員や会社従業員などの一般人がインフルエンサーとして知名度を得やすくなっていることも一因といえます。
推しの対象になるのは、人に限りません。
アニメや漫画など創作物のキャラクターやネットで有名な動物、またはアニメ作品自体やゲーム作品なども推しに含みます。
更には鉄道や食べ物、メーカー会社といったものも推しの対象です。
このように、「推し」とは特定の対象に対する好意的な感情を包括する言葉だといえます。

有名人のストーカーは元々ファンだった人が多いというのは有名な話です。
しかし、ファンとストーカーの分岐点は一体どこから生まれるのでしょうか。
推しのファンとストーカーの違いを解説していきます。
アメリカのアイダホ州立大学の研究チームは、大学生596人を対象にアンケート調査を実施し、有名人に対してストーカー行為を行なう人の心理的な特徴を探りました。
すると判明したのは、有名人に対して個人的な行為、つまり恋愛感情に近い認識を持っている人ほどストーカー行為に関与する可能性が高いことが示されました。
つまり、恋愛感情を抱いているファンがストーカーになると考えられます。
別の調査では、有名人のファンの25%はその有名人の配偶者・恋人になりたいと認めていました。
さらにその内の41%は既に自分が有名人の友人・知人・アドバイザーであると信じているという結果が出ました。
このように、推しとファンの境界線を飛び越えたいと考える気持ちがストーカーに発展する可能性が考えられます。
アイダホ州立大学のアンケート調査で明らかになったのは、ストーカー行為に関与しやすい傾向のある人は人生に退屈さを感じる割合が高いという共通点でした。
何か特定の熱中できる趣味や生きがいがなく、生活のモチベーションを推しの対象に向けた結果、執着心からストーカーにまで発展してしまうと考えられるでしょう。
また、執着心のあまり推しの情報収集も惜しまず、その際に根拠のない憶測を立てて先鋭的な考えにいたってしまうこともあります。
推しのことを考えるのは問題ないですが、誤解に近い認識をもとにストーカー行為に走ってしまうのは問題です。
逆に健全なファンは有名人に個人的な感情は抱かずに、有名人のもつ技能に惹かれるという特徴があることもアンケート調査で判明しました。
俳優であれば演技の上手さ、歌手であれば歌の上手さ、お笑い芸人であればネタの面白さなど。
卓越したパフォーマンスに対して抱く、ある種「尊敬」のような念が健全なファンの持つ心構えだといえます。
推しに対して抱いている思いが、技能への尊敬なのか個人的な感情なのかどうかは見定めるべきでしょう。

過去には、推しに対するストーカー行為が事件化してしまった例がいくつもあります。
なかには殺人未遂事件にまで発展し、被害者に重い後遺症が残ったものもありました。
最悪の場合を想定するために、過去に起きた推しへのストーカー事件を確認しておきましょう。
推しに対するストーカー事件で、最も世間に衝撃を与えたのが2016年に起きた「小金井ストーカー殺人未遂事件」です。
16年5月21日、アイドル活動をしていた女子大生冨田真由さんがライブ出演のため、東京・小金井のライブハウスに向かったところ、会場前でファンの岩埼友宏被告にナイフで刺され、重傷を負った。被告からツイッターに執拗な書き込みをされるなどストーカー行為をされていた冨田さんは5月9日、武蔵野署に相談に訪れ「殺されるかもしれない」と伝えていたが、同署は「切迫性がない」として本庁の専門部署に報告していなかった。冨田さんは事件前日の20日にも、ライブ出演することを伝えたが、同署は小金井署に警戒を要請していなかった。警視庁は12月、検証結果を公表し、冨田さんに謝罪した。
この事件では、女性地下アイドルのファンの男性がストーカーとなり、ライブ会場で待ち伏せてナイフで20ヵ所以上も刺し、アイドルの女性は一時重体となりました。
一命は取り留めたものの、事件の影響で体には重い後遺症が残り、日常生活にも大きな支障が出ています。
一連のストーカー行為は警察に通報していたものの、警察が容疑者の登録を行なわないどころかストーカー事件としても扱わず、ライブ当日も警備を置くとしましたが対応はなかったということです。
この事件を受けて、ストーカー行為が非親告罪(被害者の告訴なしで起訴できる罪)化される法改正がなされました。
推しに対するネット・SNS上での執拗な書き込みもストーカー行為に該当します。
近畿地方を中心にライブ活動をしていた20代の女性アイドルを脅す言葉をツイッターなどに書き込んだとして、大阪府警が脅迫容疑で、大阪市に住む40代のアルバイトの男を逮捕していたことが31日、府警への取材で分かった。府警によると、女性は大手事務所に所属せず「地下アイドル」として活動。男はファンだった。
この事件は上記の小金井ストーカー殺人未遂事件の直後だったこともあり、警察も犯罪の未然防止のためにいち早い対応を行ないました。
ストーカー被害防止のためには、どのように警察を動かすかも重要になっていきます。

もし誰かの推しになっている人がストーカー被害を受けた場合、どのように対策を行なえばいいのでしょうか。
自分だけでできる対策もありますが、それも限りがあります。ストーカー対策には、専門家の協力も求めるのがおすすめです。
ストーカー対策の方法をご紹介します。
ストーカーをされていると感じた場合、まずはストーカー被害の証拠を集めていきましょう。
証拠になるのは下記のようなものです。
他の人から見ても、ストーカー被害を受けていると明らかにできる証拠かどうかが重要です。

もしSNS上で被害を受けている場合、SNSをブロックすることで被害を防止できるでしょう。
ブロックされた人は相手の投稿の閲覧やメッセージ送信などができなくなるため、ブロックは相手への拒絶を示す方法として有効といえます。
まともな感覚を持つ人であれば、ブロックされた時点で自分に行き過ぎた部分があったと自制心が働くものです。
しかし、なかにはブロックされたことをネタにしたり、逆上する人も存在します。
そのため、万人に対して共通で通用する対策とは言い切れない部分があります。

被害が起きていることを周囲に相談しておくことで、周りの人も警戒心を強めてくれます。
特定の人物からのストーカー被害が明らかなら、その人物を共有しておくことで、周囲も距離を開けるように配慮してくれるでしょう。
しかし、第三者とはいえストーカー加害者に接触するのはおすすめしません。
ストーカーにとって一番の喜びは、対象者が自分を認識していると感じることです。
そのため、周囲の人物からであってもストーカー加害者につきまといを止めるよう伝えるなどの働きかけは控えましょう。

ストーカー被害に対して、警察からも働きかけを行なうことが可能です。
もしストーカー加害者が別のストーカー事件も起こしていた場合は、警察のデータベースに既に登録されている人物の可能性もあります。
いくつものストーカー事件への関与が明らかになった場合、警察も積極的に動いてくれるでしょう。
しかし、ストーカー被害に対しては明確な被害がないと警察が動けない場合が多く、ストーカー被害の未然防止は警察には期待できません。
また、日夜多くの通報が寄せられる警察には、いつ起きるかわからない被害のために待機し続けられる余裕もないのが現状です。
警察にストーカー対策を依頼する際には、こうしたジレンマによって動けない現実があることも知っておきましょう。

ストーカーによる実害を対策する場合、探偵などの調査会社に依頼することも有効です。
探偵は一般人が行なうと違法になってしまう尾行・張り込み・聞き込みを合法的に行なえます。
当探偵事務所では、ストーカー加害者の特定や動向の追跡、目撃者の証言の聞き込みなどを行ない被害を証明する証拠を集めます。
また、調査内容をまとめた報告書は裁判を起こす際にも証拠として使用可能です。
法的措置を取る場合でも、提携弁護士と連携してのバックアップ体制が充実しています。
被害を受ける前にストーカーを止めたいと考える方は、ぜひ当探偵事務所にまでお問い合わせください。

まず、尾行を行なってストーカーの行動パターンを確認し、写真やビデオによって具体的な証拠を収集します。次に、ストーカーの身元や背景を徹底的に調査します。
また、ストーカーとご依頼者の接触を記録し、嫌がらせ行為の具体的な状況を把握するために、ご依頼者への聞き取りやヒアリングも行ないます。
これらの証拠収集は、後々の法的手続きに備えた詳細な報告書としてまとめられます。
探偵が収集した情報は、ケースによっては警察や弁護士にとって有力な証拠となり得ます。
ストーカー事件の証拠がしっかりとしていると、警察による捜査や法的措置の際に重要な役割を果たします。
ただし、探偵が集めた情報が法的に有効かどうかは、具体的なケースと証拠の内容に依存します。
そのため、探偵が収集した証拠をもとに弁護士と相談しながら次のステップを決めていくことが重要です。

「推し」という存在は誰かにとっての生きがいにもなるため、健全な距離感で推すことには何の問題もありません。
ただ、推しのことを考えすぎて個人的な感情や独占欲が生まれた場合、その気持ちは推しとの健全な関係性を壊すことにつながります。
そして皮肉なことに、推しへのストーカー行為にまでいたっている人は、既に周りの声が届かなくなっていることが多いです。
そうなった場合は、決定的な証拠を得て、毅然とした態度で対処することが必要です。
当探偵事務所は、「推し活」の健全化のために全力を挙げて対応いたします。
ご相談は24時間365日受け付けていますので、何かありました際はお気軽にご連絡ください。
まず、現状について相談することから始めましょう。
現在お持ちのお悩み事、被害の状況、対策依頼に関する質問や要望などのご相談が可能です。
※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。
監修者・執筆者 / 山内 / 2024年12月20日更新
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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