
マルウェア感染が疑われるとき、「自分のスマホやPCは大丈夫なのか」「情報が漏れていないか」と強い不安に駆られるものです。
とくに近年は、個人を狙ったマルウェアも巧妙化しており、データ流出やアカウント乗っ取りに発展するケースも見られます。
そのため、感染の有無を早期に確認することが、被害を最小限に抑えるうえで重要です。
この記事では、パソコン・iPhone・Androidそれぞれでマルウェア感染を確認する方法を、初心者の人にもわかりやすく解説します。
また、感染が疑われるときのNG行動や、原因調査・再発防止のために専門調査を依頼すべきケースについてもお伝えします。
不安を取り除き、安心してデジタル機器を使えるようになるために、自力でできる対処から確認していきましょう。
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マルウェアとは、悪意をもって作られた有害なソフトウェアやコードの総称です。
有名なウイルスやスパイウェアなどはすべて、マルウェアの一種に分類されます。
代表例としては、次のようなものがあります。
ファイルに寄生して増殖し、データを破壊する。
ネットワークを通じて自動で拡散する。
安全なファイルを装い、内部に侵入して情報を盗む。
閲覧履歴や入力情報を密かに収集する。
データを暗号化し、「身代金(ランサム)」を要求する。
これらは感染すると、データの破壊や情報漏えい、端末の遠隔操作など深刻な被害につながることがあるため注意が必要です。

パソコンは日常的にインターネットへ接続するため、マルウェア感染のリスクがもっとも高いデバイスのひとつです。
ここからはWindowsとMacに分けて、マルウェア感染の確認方法をわかりやすく解説します。
Windowsパソコンには標準で 「Windowsセキュリティ(Windows Defender)」が搭載されており、追加のソフトを入れなくてもマルウェア対策が可能です。
マルウェア感染が疑われる場合は、標準搭載されている機能を使ってスキャンを実行しましょう。
手順は次のとおりです。
フルスキャンは時間がかかるものの、より深い階層までチェックできるため、マルウェア感染が強く疑われるときにおすすめです。
スキャンで脅威が検出された場合は、画面の指示に従って隔離・削除を行ない、必要に応じてネットワーク切断やパスワード変更などの追加対策も検討しましょう。
また、Windows Defender以外に信頼できる市販のセキュリティソフトを導入している場合は、そちらでスキャンを行なっても問題ありません。
ただし、他の対策ソフトを導入している環境では、競合を避けるためWindows Defenderが自動的に無効化されることがある点に注意が必要です。
Macは「ウイルスに強い」といわれることがありますが、近年はMacを標的にしたマルウェアも増えており、絶対に感染しないわけではありません。
macOSには標準で「XProtect」と呼ばれる公式セキュリティ機能が組み込まれており、以下のタイミングで自動的にマルウェアチェックが行われます。
特別な操作をしなくても、OSが定期的にマルウェアの検査を行ってくれる仕組みです。
それでも感染が疑われる場合は、次の事柄を確認してください。
不審な挙動が続く場合は、早めにスキャンや専門家への相談を検討しましょう。
また、必要に応じて、Mac対応のセキュリティソフトを追加するのも有効です。

スマートフォンは生活のあらゆる場面で使用するため、マルウェアに感染すると影響が深刻になりがちです。
ここからはiPhoneとAndroidに分けて、それぞれの確認ポイントと対処方法を解説します。
iPhoneはApp Storeにアプリを公開する際に厳格な審査プロセスがあり、端末の構造上も外部アプリが権限にアクセスしづらいです。
もともとのセキュリティ構造が厳重なため、Androidのように端末全体をスキャンするタイプのウイルス対策アプリが存在しません。
iPhoneでマルウェア感染に気づくには、ユーザー自身が不審な挙動に気づけるかが重要です。
まずは次の項目を確認しましょう。
上記のような不審な挙動が続く場合は、次の対策が有効です。
iPhoneは比較的安全な設計ですが、スマホの内部ファイルを書き換えるマルウェアやフィッシングサイトを介した情報窃取が問題になるケースもあります。
「普段と違う」と感じたら、早めにチェックすることが重要です。
Androidは自由度が高いぶん、公式ストア以外からもアプリをインストールできる仕組みがあり、不正アプリによるマルウェア感染が発生しやすい傾向があります。
Androidでは出所不明のアプリが紛れ込みやすいため、日頃の利用環境がそのままリスクにつながる点に注意が必要です。
Android端末に感染の疑いがある場合は、以下の方法で確認しましょう。
これらの対応を行なうことで、マルウェアによる不審な通信やデータ流出を防ぎながら、端末の安全性を高められます。
とくにAndroidでは、日頃から公式ストア以外のアプリを入れない、不要な権限を許可しないといった基本対策が重要です。

マルウェアに感染すると、パソコンやスマートフォンに共通して現れる特徴的な症状があります。
ここからは、代表的な異常サインを確認し、早期発見につなげていきましょう。
動作が普段より極端に重くなる場合、マルウェアがバックグラウンドで処理を行なっている可能性があります。
こうした動作負荷によって端末全体のパフォーマンスが低下しやすくなるため、突然の異変は重要なサインとして見逃さないことが大切です。
見覚えのないアプリやプログラムが端末に入っている場合は、マルウェア感染を疑うべきです。
以下のようなアプリがある場合は、マルウェアによる自動インストールや常駐動作が起きている可能性があります。
これらの症状が見られる際は、早めにスキャンや削除を行ない、端末の状態を確認することが重要です。
頻繁に「ウイルスに感染しています」などの派手な警告や、閉じても何度も出てくるポップアップが表示される場合、マルウェアが入り込んでいる可能性があります。
これらは本物の警告に見せかけて不安をあおり、偽サイトへの誘導や不正アプリのインストールを狙う典型的な手口です。
とくに、ブラウザを開くたびに同じ警告ページへ飛ばされる、見覚えのない通知が続くといった症状は、マルウェア感染が疑われるサインです。
正規のセキュリティソフトはこうした大げさな表示を行なわないため、「今すぐ」などの文言が並ぶ場合は、まずは冷静にマルウェア感染の有無を確認してください。
身に覚えのない通信が続いている場合、マルウェアが外部のサーバーと勝手にやり取りをしている可能性があります。
とくに、知らない相手にメールが自動送信されている、深夜帯に大量の通信が記録されているなどの場合は危険性が高いです。
マルウェアは遠隔操作の指示を受け取ったり、端末内の情報を盗み出して送信したりします。
普段と違うネットワークの動きがあると感じたら、早めに対策を検討しましょう。
保存していたはずのファイルが突然開けなくなったり、勝手に消えてしまったりする場合、マルウェアによる改ざんや破壊が進んでいるケースが考えられます。
とくに、ファイル名が書き換わり「.locked」など見慣れない拡張子が付与されている場合は、ランサムウェアによる暗号化被害が疑われます。
こうしたマルウェアはデータを人質にとり、身代金を要求するケースも多いため非常に危険です。
ファイル異常に気づいた段階で端末の利用を止め、早急に対策を進めることが大切です。
カメラやマイクが自分の操作なしに起動する場合、遠隔操作型のマルウェアが潜んでいる可能性があります。
これらのマルウェアは、端末の映像や音声を密かに取得し、外部へ送信することで個人情報を盗み出す仕組みを持つことがあります。
とくに、インジケーターライトが点灯したまま戻らない、通話アプリを開いていないのにマイクが使用中と表示されるといった症状は危険度が高いサインです。
プライバシー侵害につながる重大な被害になりかねないため、不審な動作に気づいた場合はすぐに調査や対処を進めることが重要です。

マルウェア感染が疑われるときは、間違った行動をとると被害がさらに大きくなる恐れがあります。
ここからは、感染時に絶対に避けるべきポイントを確認していきましょう。
マルウェア感染が疑われる状態で普段どおり端末を使い続けると、被害が一気に拡大する可能性が高まります。
ログイン情報やパスワードが盗み取られたり、クレジットカード情報が外部に送信されたりするケースもあるため、とくに金融機関へのアクセスは危険です。
バックグラウンドで不審な通信が続いている場合、その間も個人情報が流出し続けていることがあります。
異常を感じた時点で利用を止め、まずは安全確認を行なうことが重要です。
マルウェアの疑いがあるからといって、すぐにファイルやアプリを削除してしまうのは避けるべきです。
証拠が消えてしまうと、感染経路や被害範囲の特定ができなくなり、後から原因追及や責任の所在を明らかにすることが難しくなります。
また、不正アクセスやストーカー被害が疑われるケースでは、端末内のログやマルウェア本体が重要な調査材料になります。
状況を正確に把握したい場合は、削除より先に専門家や調査機関へ相談することが有効な手段です。
マルウェア感染が疑われる端末を初期化したあと、安易にバックアップから復元してしまうと、感染していた状態をそのまま再現してしまう恐れがあります。
バックアップ自体に不正アプリや設定が含まれている場合、初期化の効果が完全に失われてしまいます。
とくにランサムウェアやスパイウェアなど、痕跡を残しにくいタイプのマルウェアはバックアップ内に潜みやすいです。
初期化後の復旧は慎重に行い、問題のないデータだけを個別に移すなど安全な方法を検討してください。

マルウェアは特定の行動や環境をきっかけに侵入してくることが多く、感染経路を知っておくことは予防の第一歩です。
ここからは、代表的な侵入パターンを確認し、日常のどこにリスクが潜んでいるのかを見ていきましょう。
マルウェア感染で最も多いのが、メールに添付されたファイルを開いてしまうケースです。
請求書・領収書・荷物の不在通知などを装い、WordやZIPファイルの中に不正なプログラムが仕込まれていることがあります。
差出人名が正しく見えても、実際には偽装されている場合も多く、見慣れた企業名をかたる手口も多いです。
内容に心当たりがないメールや、急かすような文言が書かれているメールはとくに危険なため、添付ファイルは開かずに削除するのが安全です。
不審なWebサイトを閲覧しただけで、マルウェアに感染してしまうケースも珍しくありません。
近年は金融機関や通販サイトを精巧に模倣した偽サイトが作られ、リンクをクリックした瞬間に不正プログラムを仕込まれる手口もあります。
広告のクリック先が意図しないページに飛ぶ、急に警告画面が表示されるといった挙動も危険な兆候です。
また、違法アップロードサイトや出所不明のダウンロードページはとくに感染リスクが高いため、閲覧自体を避けることが重要です。
不安を感じるサイトには近づかないという意識が、マルウェア感染の予防につながります。
無料ソフトのダウンロードをきっかけに、マルウェアが紛れ込むケースも多く見られます。
一見便利なツールに思えても、インストール時に不要なアプリや不正プログラムが同時に入る手口が典型的です。
また、公式サイトに見せかけた偽ページからダウンロードさせるケースもあり、安全だと思って導入したソフトが、実は感染源だったということも珍しくありません。
とくに出所が不明な海外サイトや、口コミのない配布ページは危険性が高い傾向があります。
必要なツールは必ず公式サイトから入手することが、マルウェア感染予防の基本です。
USBメモリや外付けHDDなどの外部機器にマルウェアが潜んでいる場合、それをパソコンに接続した瞬間に感染が広がることがあります。
なかでもUSBは複数人で共有されやすく、知らないうちに不正ファイルが紛れ込むリスクが高いです。
接続すると自動的にプログラムが起動する仕組みを悪用されるケースもあり、対策をしていない端末では被害が一気に拡大することがあります。
出所不明な外部機器や、他人から借りた機器は安易に接続せず、使用前に必ず安全性を確認することが大切です。
先述したWindowsセキュリティでは、USB内のウイルススキャンも可能なので試してみてください。
最新の更新が適用されていないシステムは、既に公表されている脆弱性を悪用されやすく、マルウェアの格好の標的になります。
攻撃者は脆弱性情報を常にチェックしており、更新を怠った端末に対して自動的に侵入を試みる仕組みを使うこともあります。
OSやアプリのアップデートを後回しにしていると、その間にセキュリティホールを利用され、不正アクセスや情報漏えいにつながる危険が高まるため、注意が必要です。
とくに古いOSや機種を使い続けている場合は、メーカーのサポートが終了してパッチが提供されないといったケースもあります。
安全な状態を保つためには、常に最新の状態に更新し、脆弱性を放置しないことが重要です。

マルウェアを駆除できても、「どこから侵入したのか」「どの情報が流出したのか」といった核心部分を特定するのは、自力では非常に難しい作業です。
こうしたケースでは、デジタルフォレンジック調査に対応できる探偵事務所や専門調査機関の力を借りることが有効です。
デジタルフォレンジック調査とは、パソコンやスマホに残されたマルウェアの痕跡から、サイバー攻撃の調査を行なうことを指します。
感染端末に残されたログや不審な通信記録、マルウェア本体のサンプルを詳細に解析し、侵入経路や感染タイミング、被害範囲を正確に把握できます。
とくに個人情報漏えいの疑いがある場合、被害状況の報告や再発防止策の策定にも調査が欠かせません。
場合によっては、ストーカーに知らない間に不正アプリを入れられているなどのケースもあるため、個人情報だけでなく、身の安全を守るうえでも重要です。
必要な証拠を安全に確保し、状況を正しく把握できれば、あらかじめ対策を打ったり法的手段に出たりすることも可能になります。

マルウェアは気づかないうちに端末へ侵入し、プライバシー情報の流出やアカウント乗っ取りなど深刻な被害につながることがあります。
しかし、早い段階で異常に気づき、正しい手順で確認と対処を行なえば、被害を最小限に抑えられます。
動作の重さ、不審なアプリ、頻発する警告表示など、ほんのわずかな違和感も見逃さない姿勢が重要です。
感染が疑われるときは、無理に使い続けたり中途半端に削除したりせず、状況を正確に把握することが大切です。
必要に応じて専門家や調査機関の力を借りながら、端末の安全を取り戻し、安心して日常のデジタル機器使い続けられる環境を整えていきましょう。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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