
異性などから付きまとわれるストーカー被害の相談件数は年々増加しており、警察庁の発表でも、全国で約2万件前後の高水準で推移しています。
被害者の多くは女性ですが、近年では男性からの相談も増加しています。
加害者は元配偶者や元交際相手が多い一方で、全く面識のない人物や、相手が特定できないケースも少なくありません。
知人・友人・職場関係など、日常生活の延長線上で起こる被害も多く、
「気のせいかもしれない」と判断を迷う段階から被害が進行する
こともあります。
さらに、SNSや位置情報サービスの普及により、以前よりもストーカー行為が行われやすい環境になっているのが現状です。
本記事では、ストーカー被害を客観的に証明するために必要な考え方や証拠について、
警察相談や法的対応を見据えた視点から解説します。
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ストーカー規制法とは、ストーカー行為から被害者の安全と平穏な生活を守るために定められた法律です。
つきまとい・待ち伏せ・監視などの行為を規制し、警察が介入する法的根拠となります。
以下では、ストーカー規制法の基本的なポイントをわかりやすく解説します。
ストーカー行為の定義
同一の相手に対して、つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・監視していると告げる行為などを
反復して行うことが「ストーカー行為」と定義されています。
恋愛感情や好意、またはそれが満たされなかったことへの怨恨が動機である点が特徴です。
警察による保護措置
被害者が警察に相談すると、状況に応じて「警告」や「禁止命令」などの措置が取られます。
禁止命令が出された後もストーカー行為が続いた場合、刑事罰の対象となります。
証拠の重要性
警察が動くためには、被害の継続性や悪質性を示す客観的な証拠が重要になります。
通話履歴、メッセージ、尾行の記録、防犯カメラ映像などが判断材料となります。
刑事罰の対象
ストーカー規制法に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
禁止命令に違反した場合は、さらに重い処罰が科されることもあります。
ストーカー規制法は、被害者を守るための重要な法律ですが、
証拠が不十分な段階では警察が慎重な対応を取ることも少なくありません。
そのため、早い段階で状況を整理し、証拠を残しておくことが重要です。
ストーカー行為を取り締まるために定められているのが
ストーカー規制法です。
では、どのような行為が「ストーカー行為」と判断されるのでしょうか。
ストーカー規制法では、同一の相手に対して、一定の行為を反復して行うことが要件とされています。
代表的な行為は、以下のようなものです。
これらの行為が反復して行われ、恋愛感情や好意、またはそれが満たされなかったことへの怨恨を動機としている場合、
ストーカー行為として規制の対象となります。
一見すると軽微に思える行為でも、継続性や悪質性が認められれば、
警察による警告や禁止命令、刑事罰につながる可能性があります。
警察庁の統計によると、ストーカー規制法が施行されて以降、
ストーカー被害に関する相談件数は長年にわたり高い水準で推移しています。
年によって増減はあるものの、被害が減少傾向にあるとは言い切れず、
社会問題として継続的に認識されているのが現状です。
検挙される事案では、ストーカー規制法違反に加え、
器物損壊・住居侵入・脅迫・暴行・迷惑防止条例違反など、
他の犯罪と併発するケースが多い点も特徴です。
被害者の性別では、女性が多数を占めていますが、
近年は男性からの相談も一定数確認されています。
加害者の年齢層は20代から30代が中心で、
次いで40代が多く、特定の年代に限られないことが分かります。
被害者と加害者の関係を見ると、元交際相手や配偶者などの
親密な関係が約半数を占めています。
一方で、知人・友人・職場関係など顔見知り程度の関係や、
近隣住民といった日常生活の延長線上で起きるケースも少なくありません。
警察統計では「面識なし・関係不明」と分類されるケースも一定数存在します。
こうした事案では、本人が気付かないうちに行動を把握されていたり、
SNSや公開情報を手がかりに接触を試みられている可能性があります。
「なぜ知らない相手からつきまとわれるのか」について詳しく知りたい方は、
以下のページも参考にしてください。
ストーカー被害に悩む方の多くが、警察や専門機関に相談した際に
「証拠が必要です」と言われ、戸惑いを感じています。
では、ストーカー被害における「証明」とは、具体的に何を指すのでしょうか。
証明とは、第三者が見ても、客観的にストーカー行為が行われていると判断できる状態を指します。
被害者本人の感じている恐怖や不安が軽視されているわけではありません。
警察や弁護士が対応を判断するためには、
感情ではなく事実として確認できる材料が必要になるのです。
警察がストーカー事案として対応を進める際、主に次の点が確認されます。
これらを裏付ける資料が揃っている場合、
警告・禁止命令・捜査着手といった対応が検討されます。
逆に言えば、これらが曖昧な場合、
「様子を見ましょう」「まだ証拠が足りません」と判断されやすくなります。
次のような状況では、被害を受けていても
証明が難しいと判断されることがあります。
この段階で「被害ではない」と判断されているわけではありません。
あくまで法的に介入できる水準に達していないという意味であり、
状況次第では後に大きく変わる可能性があります。
被害者が感じている恐怖や不安は、極めて重要なものです。
しかし、警察や裁判の場では、
第三者が同じ結論に至れるかが重視されます。
そのため、以下のような形で情報を整理していくことが、
「証明」への第一歩となります。
証明とは、被害を否定するものではなく、
被害を守るために必要な手続きです。
次章では、こうした証明を進めるために、
具体的にどのような行動が取れるのかを解説していきます。
ストーカー被害を防ぐためには、日頃から個人情報や行動情報の管理を意識することが重要です。
SNSやインターネット上での投稿、生活リズムが推測できる情報は、
不特定多数の目に触れる可能性があるため注意が必要です。
また、相手の言動に違和感や不審な兆候を感じた場合は、
「気のせい」と流さず、早い段階で警戒することが大切です。
しつこい連絡や監視を思わせる行動が見られた場合は、
被害が深刻化する前に対策を検討しましょう。
ストーカー被害が疑われる場合、警察へ相談することで、
状況に応じたアドバイスや注意喚起を受けることができます。
つきまとい行為や連続した連絡などの証拠を持参することで、
警告や見回り強化などの対応が取られる場合もあります。
相手の身元が明確で、法的措置を検討する段階では、
弁護士への相談も選択肢の一つです。
弁護士は内容証明郵便の送付や、
状況に応じて民事・刑事の手続きについて助言を行います。
ただし、こうした対応は客観的な証拠があることが前提となります。
相手が誰なのか分からない場合や、
証拠が残りにくいケースでは、警察や弁護士に相談しても
すぐに対応が進まないことがあります。
そのような場合、第三者の立場から事実関係を整理し、
行為の有無や継続性を確認する方法として、
調査会社に相談する選択肢もあります。
調査によって得られた情報をもとに、
警察や専門家へ相談することで、
対応が進みやすくなるケースもあります。
ストーカー被害において、客観的な証拠の有無は、
警察や弁護士が対応を判断する上で重要な判断材料となります。
しかし実際には、「証拠が残りにくい」「誰が行っているのか分からない」などの理由から、
相談をしても対応が進まないケースも少なくありません。
そのような場合、第三者の立場から事実関係を整理し、
行為の有無や継続性を確認する方法として、
調査会社への相談が選択肢となることがあります。
調査では、主に以下のような点を整理・確認します。
調査によって得られた情報をもとに警察へ相談したり、
法的対応を検討することで、状況が進展するケースもあります。
無理に一人で解決しようとせず、
状況を客観的に整理するための相談先として、
専門家の意見を活用することも一つの方法です。
証拠が足りないと感じた段階で相談することで、
被害が深刻化する前に状況を把握できる場合もあります。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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