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公開日: 2026/01/16
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 公開日: 2026/01/16

組織犯罪処罰法について

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組織犯罪処罰法は、複数人が関与し計画的に行われる重大犯罪に対して、通常よりも重い刑事責任を問うために定められた日本の法律です。

暴力団やテロ組織といった反社会的集団だけでなく、表向きは会社や団体を装いながら犯罪を行う組織的活動も対象としています。

この法律の特徴は、単に実行犯を処罰するだけでなく、犯罪を指示・統括した者や、犯罪によって得られた収益そのものにまで規制を及ぼす点にあります。

組織犯罪処罰法は、組織的犯罪の抑止と社会秩序の維持を目的とし、現代の犯罪構造に対応するための重要な法制度として位置づけられています。

組織犯罪処罰法について解説

組織犯罪

組織犯罪処罰法の正式名称は、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」です。1999年(平成11年)8月に公布され、一般には組織的犯罪処罰法とも呼ばれています。

この法律が制定された背景には、1990年代以降に深刻化した暴力団による薬物・銃器犯罪の拡大、1995年に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件など、従来の刑法だけでは十分に対処できない組織的犯罪の増加がありました。

さらに、犯罪の国際化や資金の海外移動が進み、犯罪によって得られた資金を隠匿・洗浄する行為が社会問題となっていたことも、立法の大きな要因とされています。

組織犯罪処罰法では、暴力団やテロ組織に限らず、会社・政治団体・宗教団体など、外形上は合法に見える組織であっても、実態として組織的に犯罪を行っていれば処罰対象となります。

また、実行犯だけでなく、犯罪を指示・統括・資金提供した立場の人物も処罰対象とされ、犯罪によって得られた収益については没収追徴が可能です。いわゆる資金洗浄行為(マネーロンダリング)も独立した犯罪として厳しく規制されています。

組織犯罪処罰法の改正

テロ等準備罪の新設

2017年6月、組織犯罪処罰法の一部を改正する法案が参議院本会議において、自民党・公明党・日本維新の会などの賛成多数により可決され、成立しました。

この改正の主な理由は、国際化に伴うテロ対策の強化です。

日本国内では1995年の地下鉄サリン事件以降、大規模なテロ事件は発生していません。しかし、世界に目を向けると、テロ事件は現在も各地で継続的に発生しています。

2020年に開催予定であった東京オリンピックをはじめ、国際的な大型イベントの開催により、日本もテロの標的となる可能性が高まると考えられました。そのため、事前段階から犯罪を抑止する目的で、組織犯罪処罰法の改正が行われました。

この改正により新設されたのが、テロ等準備罪です。犯罪の実行に至らなくても、組織的に重大犯罪を計画し、その準備行為を行った段階で処罰が可能となりました。

一方で、「どこからがテロ行為の準備に該当するのか」という基準が曖昧であるとの指摘もあります。審議が十分に尽くされないまま成立した経緯から、捜査機関による監視が日常化し、個人のプライバシーが侵害されるのではないかという懸念の声も上がっています。

組織犯罪処罰法に分類される行為・刑罰

刑事上の責任
刑事上の責任

罪に問われる具体例

組織犯罪処罰法は、組織ぐるみで犯罪を行った場合に刑罰を重くすることを目的とした法律です。

単独で行った場合でも犯罪になる行為であっても、複数人が役割分担をし、計画的に実行された場合には、より重い刑罰が科されます。

例えば、犯罪の実行役だけでなく、指示役・資金提供者・協力者なども処罰対象となる点が特徴です。

代表的な該当例は以下の通りです。

犯罪内容 刑罰の例
詐欺・恐喝 単独犯よりも重い懲役刑が科される可能性
殺人・監禁 組織的犯行として刑の下限が引き上げられる
信用毀損・業務妨害 懲役期間の上限が引き上げられる

このように、組織的に行われた犯罪は「社会への影響が大きい」と判断され、厳しく処罰される仕組みになっています。

併合罪になる可能性も

併合罪とは

併合罪とは、一人の人物が複数の犯罪を行った場合に、それらをまとめて重く処罰する考え方です。

例えば、窃盗を行った後に別の場所で強盗を行った場合など、複数の犯罪が連続していると、最も重い罪を基準に刑罰が加重されます。

組織犯罪処罰法と併合罪が同時に適用されると、刑罰はさらに重くなる可能性があります。

組織犯罪処罰法の相談事例

組織犯罪処罰法に関連して、日常生活や業務の中で思いがけず不安を抱くケースは少なくありません。

例えば、反社会的な組織との関わりに気づかないまま業務に関与してしまった場合や、脅迫・恐喝などの被害を受けた場合など、「自分が処罰対象になるのではないか」「どう対処すべきかわからない」と悩む方も多く見られます。

  • 組織的な犯罪グループと知らずに関係を持ってしまった
  • 犯罪組織が関与している可能性のある取引や業務に巻き込まれた
  • 組織犯罪に関する情報を知り、不安や恐怖を感じている
  • 脅迫や恐喝などの被害を受け、身の安全に不安がある

これらのケースでは、自己判断で行動せず、弁護士などの専門家に相談することが重要です。法的な立場や取るべき対応を整理することで、不必要なリスクを避けることにつながります。

組織犯罪処罰法と探偵の役割

組織犯罪処罰法の適用が問題となる場面では、警察や司法機関だけでなく、事実関係を整理するための民間調査が必要となる場合もあります。

探偵は捜査権限を持つ立場ではありませんが、合法の範囲内で情報収集や状況整理を行い、依頼者が次の判断を行うための材料を提供する役割を担います。

情報整理・事実確認:
関係者の動向や状況を調査し、事実関係を客観的に整理します。これにより、弁護士や専門家へ相談する際の判断材料となります。

被害状況の可視化:
脅迫や嫌がらせ、業務妨害などの被害状況を記録・整理し、被害の全体像を把握する支援を行います。

専門家への橋渡し:
状況に応じて、弁護士や公的機関への相談が必要となる場合、事前情報を整えることで円滑な対応につなげます。

組織犯罪と個人被害

組織犯罪処罰法は、犯罪組織を取り締まるための法律であると同時に、組織犯罪によって被害を受けた個人を守る側面も持っています。

個人が被害者となった場合、被害の内容や経緯を正確に整理し、警察や専門家に相談することが重要です。

早い段階で適切な対応を取ることで、被害の拡大や二次被害を防ぐことにつながります。

監修者・執筆者 / 山内

1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ

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